こんな街に「家」を買ってはいけない (角川新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 少し前の時代なら、家を持つ事が人生のゴールと捉えられていた事は事実であり、高度経済成長と言う時代にサラリーマンは必死に頑張ってきた。都心中心部は集中して、郊外にニュータウンが造成されて一つの町が出来る。そんな造成された町は段々と高齢化になり、町の活気も無くなる事は、何れ廃れていく運命になるのだろうか。当然、家を建てるのは、働き盛りの時代であり、その時不便と感じない事が年月を経て足かせになる事は、これから家を建てる人には考えて貰いたい一つでは。家を買ったら終わりではなく、新たなスタートとなり、その後の計画を考える事が必要と感じさせられる。

  • 著者は三井不動産等で不動産関係の仕事をしていた方のようである。
    最近よくある、不動産の価値は今後暴落していく、といった本。特に郊外の住宅は暴落するだろう、タワマンもスラム化するのでは、といった最近よく聞く主張。そして、麻布や広尾といったブランドタウンを選べば間違いないとのこと。まあ普通はなかなかブランドタウンで住宅は購入できないですけどね。買えないならむしろ賃貸のがいいんじゃないか、という主張でしょうね。

    ところで、「親が思うほどに子供は家に愛着はない」というのはちょっと違うのでは、と思いました。自分を考えてみても、実家というのはものすごい思い出の残る、かけがえのない存在です。この著者は、最近の子供はゲームばっかりやってて、思い出といったらゲームのキャラクターで、家ではないのでは、という主張。うーん、なんだか、よく言われていることをそのまま信じている、ステレオタイプな主張ですね。そんな子ばかりじゃないんですけどね。

  • 家を買う場合は街を見るべきである。その上で、おそらく主張としては、恵比寿広尾などのブランドのある地域にすること、変えないなら新陳代謝のよい地域にすること。

    失敗しない住宅地選びするには新陳代謝(転出転入)が充分に行われている地域が望ましい。横浜の港北区、川崎の高津区は新陳代謝が充分に行われている地域の代表である。新陳代謝によって街が生き続ける効果が生まれる。

    日本の空き家率は全国で13.5%で、都内でも10%くらい(実質5%くらい)である。

    ニュータウンはオールドタウンになっている。同じような年齢層の住民が一斉に入居するので、住民の高齢化が一気に進む。かつ、団地型の住宅も多い。高齢者になると旅行やサービスに支出していたお金を医療や介護に回す人が増えてきた。

    戸建てにも修繕積立金のようなものが必要。分譲マンションは総額、駐車場台を含めて3万円程度が必要である。戸建てにも修繕費が10年に1度100万程度がかかる等する。これらから考えると、家を相続することに大きなリスクがある。

    以下の条件に当てはまる新興住宅地は危険である。加えて、郊外の戸建住宅地は空き家予備軍である。

    * 都内までの通勤が1時間を超える
    * 1970年から80年までの間に開発された
    * 駅からバス便である
    * 丘陵地である
    * 観光地がない
    * めぼしい産業がない

  • まぁ言われてみればそうだろう。
    10年でも事情→廃屋率は結構変わると思う。
    それから買っても遅くはない

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著者プロフィール

不動産プロデューサー。1959年生まれ。東京大学卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)、ボストン コンサルティング グループ、三井不動産などを経て、オラガ総研代表取締役兼全国渡り鳥生活倶楽部代表取締役。著書に『空き家問題』『不動産激変』『ここまで変わる!家の買い方 街の選び方』など。

「2022年 『2030年の東京』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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