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感想・レビュー・書評
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今日の資本主義経済の発展は20世紀の戦争/紛争により実現された。
今日の新自由主義イデオロギー、グローバリズム、経済システムは変更しがたい経路依存性を持っており、金融危機を引き起こしてもなお生き残っている。
しかしこの巨大な経路依存性を修正するような大戦争の圧力は、今日では期待できない。
21世紀の地政学的紛争(新しい戦争)は増えるだろうが、新自由主義を修正し、より望ましい経済システムをもたらす圧力となる保証はない。
これに対し、次のように締める。
「ミネルヴァの梟は迫りくる夕闇とともに飛び始める」ならば、
上述の「戦争なしには経済発展も社会的公正も実現できない」という現実は、すでに過去のものになりつつあるということである。
つまり希望は残っている。
学びとしても読み物としても、非常に満足でした。
(真ん中200ページくらいはしんどかったけども。。。)
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