アメリカ海軍が実戦している「無敵の心」のつくり方 [Kindle]

著者 :
  • クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
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  • いくつか引用

    決意  伝説的なBUD/S「練兵場」に初めて足を踏み入れたとき、私はあの標語、「安らかな日は昨日だけ」(TOEDWY)が青地にゴールドの文字でアスファルトに書かれているのに気づいた。これはシンプルだが深い言葉で、長い9か月間、私の人間性がずたずたにされて再び作り上げられるなかで、毎日をともにする相棒となったものだ。意味しているのは、「昨日は楽だった」あるいは「今日は昨日よりもたいへんになるだろう」ということだろうか。違う。そんなことはたいした問題ではない。あの標語は、「持てるすべてを使って結果を出さなければならない――今、この場で」と言っていたのである。つまり、参加し、100パーセント出し切り、また明日もそれを繰り返さなければならない、ということだ。昨日の記憶が安らかなのは昨日が終わっているからであって、明日はまだ来ていないのだから気にすることはない。今のパフォーマンスにだけ専念することだ。

    最近、こんな見出しを目にした。「スマホに没頭 サンフランシスコの列車乗客、撃たれるまで銃を持った男に気づかず」。ぞっとする! スマートフォンは昔からある外的刺激の最新版にすぎず、こうした刺激は情報や娯楽で多くの人の気を絶えずそらし、人々を重要なことから目を離す羊のように振る舞わせてきた。その走りがテレビであり、やがてネットサーフィンとソーシャルメディア漬けの時代が訪れ、いまやスマートフォンでのメールやツイートやゲームで私たちの意識にとどめが刺されようとしている。牧羊犬はこの風潮を認識し、公の場で周囲への気づきが必要なときにはスマートフォンの使用を控えるべきことを知っている。

    「大事なのは、批評家ではない。強い男がつまずいたことを指摘したり、行動した者にここはもっとうまくやれたはずだと指摘したりする者でもない。称賛されるべきは、実際にアリーナに立つ者だ。埃と汗と血で顔を汚しながら、勇敢に戦い、失敗し、あと一歩のところまで来ながら何度も挫折を繰り返す者にこそ、名誉はある。なぜなら、努力をすればかならず失敗があり、欠点があるからだ。それでも実際に行動しようと努力する者。おおいなる熱意を知り、おおいなる献身を知る者。価値ある大義のためにわが身を費やす者。うまくすれば最後に、偉業を成し遂げたという勝利を知る者。そして最悪、失敗しても、勝利も敗北も知らない冷淡で臆病な者たちとけっして同列にならないために、敢然と立ち向かいながら失敗する者。そうした者たちにこそ、名誉はある」

  • 参考になるところあり

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