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感想・レビュー・書評
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kindle unlimitedで購入。
テーマは中国とその関係国の近代史、である。このシリーズは初めてだが、エリアを絞っている分内容は濃く、頭にもすっと入ってくる。
特に、今まで知識が曖昧だった「天安門事件」「文化大革命」「中印戦争」などは、改めて正確なところを押さえる
上で非常に有用だった。
日々のニュースの背景を理解するための教養として、また、
中国という国と付き合うのに必要な知識をインプットする上で最適な一冊。
今後、このシリーズの他のエリアのものも読んでみたいと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スッと入ってきて読みやすい。中国人のマナー違反は昔日本も通ってきた道。人の事言えないなあ。
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2016年の本で少し古いので、2016年の中国等の見方を知ってもなあ、読む価値ある?と思ったのですが、2016年の最新の情勢だけでなく、そこにいたる歴史が丁寧にかかれている本でしたので、十分読む価値ありました。
台湾と香港のマカオの違い。中国共産党が権力を握るまで。
どこの国に植民地にされたかで戦後のたどる道がわかれていく。
蒋介石、文化大革命、天安門事件、なんとなく知っていたけど、ぼんやりとしていたものがわかりやすく繋がりました。こんな歴史を辿ったから2020年現在の中国があるのか、と勉強になりました。 -
ふと中国周りのことを知りたくなり、ダウンロード。
様々な考え方があるなぁと改めて実感するとともに、自分には全く受け入れられない考え方だな。。。
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戦争に敗れた清は、日本に対して大量の銀を支払いました。その銀を元手につくられたのが、日本銀行。今の日銀の基礎は日清戦争の勝利によってつくられたのです。
中華民国を中国の代表として扱っている国では、バチカン市国があります。ヨーロッパでただひとつ、現在も中華人民共和国を国家として認めていません。
共産党が中国国民にとっていかに素晴らしい役割を果たしたかを浸透させるためには、日本が中国に対してどれほど残虐なことをしたかを強調すればいいわけです。
途上国から先進国の仲間入りをしようという過渡期の国を「中進国」と呼びます。中国はちょうど今、中進国だといえます。そして
日本の企業は、なるべくみんな平等に一緒にやっていきましょう。仕事ができる人もあまりできない人も給料には差はつけません。しかし、長い目で見れば、仕事ができる人のほうが出世する、というやり方をとっています。 今の中国の人たちから見れば、それは社会主義です。
中国の南シナ海支配には、台湾の独立阻止という長期的な戦略があるのです。
ダライ・ラマ14世は、自身がノルブリンカ離宮を離れれば群衆は解散し、中国軍との衝突は避けられるだろうと考え、インドへの亡命を決意します(次頁写真㉒)。インド政府はダライ・ラマ14世を受け入れ、ダライ・ラマ14世はダラムサラにチベット亡命政府を樹立します。ダライ・ラマ14世の亡命によって、中国とインドの関係は急激に悪化。 -
分かりやすかった。台湾の立ち位置なんかも前よりクリアになりました。
勢いの止まらないように見える中国にも色々な課題があることを改めて分かった。 -
中国と台湾と香港は、全て中国なのか?
中国共産党と習近平は何故大きな権力を持っているのか?
中国の近代化の歴史と今の体制との関連は?
台湾のひまわり運動は成功して、香港の雨傘運動が失敗した琉球は?
中国の外交戦略は?
テレビのニュースを流し見ているだけでは分からないことを池上さんが分かりやすく説明してくれている。中国の世界から非難されるような行動は、国の発展の過程で、日本でも起こり得た(実際にあった)ことでもある。なので、そういった一部分だけを切り取って、中国はダメな国だと判断しないでおこうと思った。中国という日本の隣国とのいざこざは、自分の家の隣人がこんな人だったら。。と思うと心が重くなる。しかしこういう時こそ、相手の心理を考えて、その心理を満足させる(落ち着かせる)ような解決策を立える必要があると思う。面と向かってやめてくださいと言っても意味はない。徹底した相手思考が必要。