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- / ISBN・EAN: 4988104106544
感想・レビュー・書評
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自己アイデンティティを考えさせられる映画。
引きこもりが社会問題になってきている今だからこそ、きちんと自分と向き合うこと、折り合いをつける事の大切さを痛感しました。 -
本当に人を信じられるか?と問いかけられるようだった。登場人物に感情移入してしまうと、危ない。
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3地域でほぼ同時で話は進んでいく。凶悪事件が起こり犯人はまだ捕まっていない。もしかして犯人ではないのと思わせる描き方をしている。共通するのはよそ者がその地域にやってくる。共通するのは過去を多く語らない。何かを背負っている。物語的には面白く観られました。ただ、犯人が分かると同時に3つの話でそれぞれに伏線的な事まで詰め込み過ぎて強引に話をまとめてしまった感がある。
最初に妻夫木と綾野のボーイズラブのシーンがある。(サービスショット)公開前の紹介ではこれが一番話題になったかも。さほどエロさは感じないし、話が進んでいくうちに、そのシーンもさほど重要ではないと思ってしまう。
ポスターの7人の俳優陣はそれぞれの話のメインになっている。もう一人、沖縄に出てくる男の子を入れても良かったのでは。最後にすずちゃんに起きた事件を告白してしまうのだろうか。彼も刑に服した後にすずちゃんに会うのだろうか。
その後がとても気になってしまった。たしかに7人と比べて役者的オーラもなく、演技的重厚感も今一つな感じはしたが、それがすずちゃんや森山を逆に引き立たせて、その後が余計に気になってしまうのではないのだろうか。
メインの7人は主演クラスだけあり、演技的には見応えを感じました。 -
原作は未読。殺人事件が発生し、3人の怪しい人物が登場。このうちの誰かが犯人だろうと推測するわけですが、「こいつが犯人? いや、やっぱりあいつか?」とミスディレクションの連打に翻弄され、なかなか犯人がわからないのです(3人の塩顔俳優をミックスしたと思われるモンタージュ写真がうまいよなぁ)
もっとも、作者は吉田修一なので、純然な謎解きミステリーではないだろうことは予測できます。案の定、すべての謎が明らかになるというカタルシスには乏しいです(もちろん犯人の正体は明らかになりますが)。たぶん本作のフォーカスは、事件の犯人ではなく、素性のわからない男の登場に翻弄された周囲の人物の苦悩や戸惑いにあるのでしょう。そういう映画です。
それにしても、広瀬すずが○○○されるシーンは辛すぎた~。 -
賛否両論あるみたいだけど自分は結構楽しめた。
結末を知ると、映画内の三通りの話の見方が変わる。
予想以上に純愛BLだった。
女の子と田代くんの話が安らかな希望。
信じることが出来なかった人達と、信じたのに裏切られたある人物の対比は切ない。 -
実力派のキャスト揃いで、とにかく全員が迫真の演技。
言葉でなく表情だけでも伝わってくるし、妻夫木聡や宮崎あおいの泣くシーンは、特に素晴らしかった。
ある殺人事件を背景に、全く異なる3つのストーリーが同時進行で比較的言葉少なめで静かに流れていく。
日本人の監督&脚本家では実現できない映画。
また、坂本龍一の音楽演出がとても素晴らしい。
非力さ、切なさが、音楽とともにひしひし伝わってくる。
ただ、「怒り」という題名だけはちょっと違和感。
もっとこの映画にぴったり合ういい題名があると思う。
この作品のテーマは「人を無条件に信じてしまう心」と「信じている人を疑ってしまう心」だと思うので。
それぞれの演技を見たいがためにもう一度観たい映画。