完本 1976年のアントニオ猪木 (文春文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 2023/10/19 購入
    2023/10/31 読了 ★★★★

  • 90年代までのアリ戦の定説が覆ったように感じさせたこと、これは筆者の、あとがきでも指摘される「簡潔で淀みがなく分かりやすい」文章とその力と無縁ではないだろう。ほとんどすべてのプロレス本は悪ノリ含め情緒的であり、それらを排した本書は異質の存在である。(特に発表当時としては)

  • 中学生・高校生・大学浪人・大学生といった多感な時期にプロレスにハマった時期があった。
    地上波でやっている放送、時に金曜日の深夜2時などという訳のわからない時間にワールドプロレスリングなどは放映されていたが欠かさず見ていた。プロレスの試合にも足を運んだ。東京ドームにも見にいった。プロレス週刊誌も買っていた。御多分に洩れずプロレスが真剣勝負だと熱く周囲に語っていた。そしてフェイクだということが周知の事実となった意味でもどこか信じたい気持ちがある。シリーズを通じてストーリー・勝敗がきちっと寝られているのであればそんな結末はないだろうという試合もたくさんあった。全ての化けの皮をはいでもまだ残るものはあるよね。演劇だってストーリーも結末も決まっているが、引き込まれるし。かなり脱線してしまった。
    この本は猪木のはちゃめちゃな半生について愛を込めて語った本だと思う。一猪木ファンとしてそう思った。不謹慎ではあるが、絶対的なヒーロー・偶像になるにはどこかで刺されてプロレスに殉死することが必要だったんだろうね。永遠のライバル馬場が去り、弟子の一人である橋本も去り、それでも「生き恥」を晒す猪木。猪木らしい。引退試合でいった通り、この道を行けばわかるさ、ということなのだろう。

  • 【燃える闘魂! ファン待望の完全版!】ルスカ戦、アリ戦、パク戦、ペールワン戦。1976年の異種格闘技戦の当事者を世界に訪ね、編み上げた著者渾身の力作の完全版!

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒。文藝春秋に入社し、「週刊文春」「Sports Graphic Number」編集部等に在籍。2003年に退社後、フリーとして活動を開始。デビュー作『1976年のアントニオ猪木』が話題を呼ぶ。他著に『1993年の女子プロレス』『1985年のクラッシュ・ギャルズ』『日本レスリングの物語』『1964年のジャイアント馬場』『1974年のサマークリスマス』『1984年のUWF』がある。

「2017年 『アリ対猪木』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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