量子コンピュータが人工知能を加速する [Kindle]

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  • 日経BP社 (2016年12月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (122ページ)

量子コンピュータが人工知能を加速するの感想・レビュー・書評

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  • 量子コンピュータが実用化されて既に発売されているという話を聞き、興味があって購入。

    実用化されているのはあくまでも量子アニーリングという組み合わせ最適化計算に特化した方式の量子コンピュータではあるが、それでも通常の量子ゲート方式では困難な数の量子ビットが実現し、かつ使用している企業もいることに驚いた。

    量子の概念自体がわかりにくいので、量子アニーリングとそれにより最適化計算を解く方法はイメージでしか理解できなかったが(問題を量子ビットで表現し、磁場で擾乱を掛けながら、実現した量子ビットの状態が高確率で問題の解を表現している)、元となるシミュレーティッドアニーリング法自体はまあわかっているので、なんとなく両者の対応関係を頭に浮かべながら理解した。

    量子コンピュータの話が主なので、人工知能への応用の具体的な部分は分からなかった。

    まあディープラーニングにおいて、組み合わせ最適化計算を用いて解かないといけない問題があるのだろう。

    それが従来の方法の「一億倍」で解けるのであれば、確かに人工知能は加速し、今までにない応用分野が生まれてくるのではないかと思う。

  • 量子コンピュータについて、イメージとしてわかりやすく説明されている。
    全くの素人でもかなりわかりやすいと思う。

    本書は、過去から理論的な開発が進んでいた量子ゲート方式ではなく、量子アニーリングによるハードが実際に開発された経緯などについても記載がされている。
    日本とアメリカの研究に対する文化の違いや筆者の危機感なども伝ってくるものであった。
    量子アニーリングというのが、どのようなものなのかについてもかなりわかりやすく書かれている。

    当然、量子コンピュータを使えばどんなことができるのかについての言及もあり、未来の想像が膨らむのも楽しかった。

  • 量子アニーリングの説明も、アニーリングという言葉を知っているとそういうことだろうなという以上の説明は出てこないのでそれほどおすすめでもないけど、歴史的なところとかそこそこ役にたつ。まあ難しい題材なので、私は想定読者ではなかったってことでしょう。繰り返しも多いので読み飛ばす感じでどうでしょうか?

  • 量子アニーリングの考案者で現役の理論物理学研究者による、量子コンピュータとその応用に関する解説書。

    量子コンピュータは、ハードウェアとして「量子ゲート方式」と「量子アニーリング方式」が研究されている。
    前者はいわば現在のコンピュータの上位互換ともいえる汎用性を備えているが、ハードウェアの制約により実用にはほど遠い。
    そこで着目されているのが、後者の方式だ。

    「量子アニーリング方式」は、組み合わせ最適化問題とよばれる種類の問題にしか使えないが、通常のコンピュータの一億倍高速であることが D-WAVE社の実機でも示された。

    更に、この組み合わせ最適化問題は、送電効率化、タンパク質の構造推定などの数々の個別問題や、さらに機械学習で扱う諸問題も内包しているため、実社会にも多大な恩恵をもたらすことが期待されている。

    本書は、特に量子コンピュータを使って組み合わせ最適化問題を解く原理を具体的に図解することで初学者にも感覚が伝わるように解説されている。

    さらに、機械学習の例として、例えばある記事が「政治」「経済」などどのカテゴリに属するか、といったクラスタリング問題を取り上げて、組み合わせ最適化問題にマップできることを述べている。

    量子力学は、いくら勉強しても心から理解することは決してできないが、分からないなりにどんどん技術は進歩し、量子コンピュータの実用化にまでただりついた。そして、様々な学術、ビジネス分野からのフィードバックを受けながら加速している。

    著者の言葉を借りれば、研究者たちの「緻密さだけではなく大胆さ」が、量子コンピュータという奇妙で未開拓の分野を成長させているといえる。

    量子コンピュータは、量子ビットの物理構成の制約(キメラグラフ)、解の精度問題、運用コストなど、実用化にはまだまだ乗り越えなければいけない課題が多いが、精力的な研究者たちによってブレイクスルーがもたらされるのを期待したい。

  • モヤっとしたまま答えが出る。

  • 量子コンピュータの一つの仕組みであるアニーリング方式を考案した西森氏が著者である。単に量子コンピュータというと、現在のところ実現性で勝るアニーリング方式がD-Waveなどにより開発され実際に使われている。一方で量子ゲート方式は現在のノイマン型コンピュータと同じ仕組みであり汎用性が高いが実現性については今一つらしい。
    そこで、量子アニーリング方式の量子コンピュータを人工知能に応用できないかというのがこの著作の論点である。実際に量子コンピュータと人工知能の組み合わせは新たなブレークスルーになると思う。
    量子コンピュータとは何か?を知るための良書といえる。

  •  全てのコンピューターが量子コンピューターにとってかわると勘違いしている人が多いのではないかと思った。本書によるとそんなことはありえないことがわかる。量子コンピューターを適用できる範囲を見極める必要性がある。
     それにしても一般的な事象としてはなぜそうなるのかわかっていないのに、理論的には説明がつく、というのは不思議としかいいようがなく、二重スリット問題がそのわかりやすい例。
     確か以前に読んだ本で、飛行機が何故墜落せずに飛び続けられるのかはよくわかっていないという本を読んだ時と似たような気持ちになった。

  • 量子コンピュータがどのような構成なのか知ることができた。量子云々で貫き通して欲しかったが、人工知能の事が中途半端に書いてある。

  • 量子コンピュータの歴史と現状がうまくまとまっている。基礎的な原理については、一般向けの書籍ということもあり、そこまで詳しくない。次は、専門的な書籍を読んでみたい。ただ、量子コンピュータは面白そうだ!

  • 要素義実の多くが日本で開発発明されたことは分かったが、肝心の量子コンピュータの原理に着いての記載は素人向け以下で何もわからないに等しい。
    AIとの関連も薄い。深層学習、GPUなどキーワードが出て来るだけ。
    素人にわかりやすく書いたのだろうが、結局今までのコンピュータとは違うがすごいらしいという事以外何も分からない。

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