SCOOP! 通常版DVD

監督 : 大根仁 
出演 : 福山雅治  二階堂ふみ  吉田羊  滝藤賢一  リリー・フランキー  斎藤工  塚本晋也  中村育二 
  • アミューズ
3.41
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本棚登録 : 337
感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4527427660557

感想・レビュー・書評

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  • クズ役の福山もかっこいいなーって思って観はじめて、
    あれ?なんでこの映画観ようと思ったんだっけ?って途中で思い始めて、
    最近、映画観るたびにセックスの意味を考えてるなって思って、
    リリー・フランキーすごっ!こわっ!って思って、
    そしたら衝撃の展開になって、
    結構胸糞なラストだなって思って、
    この映画観ようと思った時、この映画観はじめた時には全然想像もしていなかった展開に、心がついてゆけなくなった。

    一番知りたかったことが最後まで知れなかったことがもやもやと残る。
    エンディングで、福山雅治と二階堂ふみがずっと車の中で話しているシーンはよかった。

    撮るということは、なんだ。
    きっと、カメラマンと記者にとって、それは、人間と向き合うということになるのかな。
    人はなぜ、清純派アイドルが泥酔しているところを見たがるのか。
    人はなぜ、俳優の不倫をバッシングしたがるのか。
    自分の泥酔や浮気は放置したまま。
    人にはたぶん、表の顔と裏の顔があって、わたしたち一般人というのは、ある程度裏の顔を出してもすぐさま公に糾弾されることはない(犯罪は別)。泥酔や不倫のような「裏」というのは、例えばわたしたちがやらかしても、迷惑をこうむるのは、その周囲にいる人たちだけであって、社会とか、世間とか、全然知らない人に公に知られたり見られたり、ましてや責められることは、ほぼない。けれど芸能人というだけで、全てが公にされてしまう。それに注目する一般人たち。この、刺激はなんなのだ。なぜそれを求め、それを密の味と感じるのか。こうした報道がなくなれば、求めなくなるのか。刺激があるから、求めてしまうのか。ニワトリか卵か。

    刺激的な仕事は、途中から、刺激がないとやってゆけなくなる。だから、一度刺激の味を知ると、自ら刺激を求めていくようになるし、その瞬間は快感で、ないとやってゆけなくなる。だから、自分たちがおかしくなっていることに、気がつけない。気づいたときには、何か大切なものを、失っていたりする。
    わたしは、二階堂ふみが変わっていく姿を、いい意味で受け取れなかった。
    そこまでして撮る必要があるのか、どうしてもそういう思いが消えなかった。
    けれど、一方で、撮れた時に「撮れた!」と同時に思う自分もいた。

    ドラマ「知らなくていいコト」では吉高由里子が記者を演じていた。彼女は、「裏」の報道から、ありのままのその人を、伝えようとしている。
    糾弾や興奮のためではなく、その人が幸せになるための、報道を。
    それを公にするのなら、雑誌に触れた人々が幸せになるような、報道を。
    そんなことを思った。

  • かつて数々の伝説的スクープをモノにしてきた凄腕カメラマン・都城静(福山雅治)。
    しかし、その輝かしい業績も、現役の雑誌編集者たちにはほとんど知られてない。
    過去のある出来事をきっかけに報道写真への情熱を失ってしまった静は、芸能スキャンダル専門のパパラッチに転身。
    それから何年もの間、自堕落な日々を過ごしてきたのだ。
    そんな彼に、再び転機が訪れる。ひょんなことから写真週刊誌「SCOOP!」に配属されたばかりのド新人記者・行川野火(二階堂ふみ)とコンビを組まされる羽目になってしまったのである。
    案の定まったく噛み合わずケンカばかりの静と野火。ところが、この凸凹コンビが、まさかまさかの大活躍で独占スクープを連発!
    そしてついに、日本中が注目する重大事件が発生する…。
    芸能ネタを中心に追いかけているスケベで出たとこ勝負な中年パパラッチ静と最初はいやいや芸能ネタを追いかけているがだんだん特ダネを追うことに熱中していく新人記者野火のコミカルで息のあった掛け合い、撮られたくない相手の特ダネ写真を撮るための奇想天外な工夫と作戦(イケメン政治家と美人キャスターの密会写真を撮るために向かいのビルから花火を打ち上げるなど)、最初はいやいや芸能ネタを追いかけていた野火が静と現場を共にしているうちに「報道とは相手が誰であれ知られたくないことを暴き記事にすること」ということを学び特ダネを追う醍醐味を学び一人前の記者になっていく成長物語、静と裏社会の情報屋のチャラ源の熱い友情、アメリカンニューシネマの匂いが香るピカレスクな大人の傑作青春コメディ映画。
    着崩れしたファッションやチャラい悪ぶりがセクシーな福山雅治、ガッツとキュートな魅力がある二階堂ふみ、男前で大人な吉田羊、シャブ中演技が怖いけどほっておけない魅力があるリリー・フランキーの演技と色気が印象的です。

  • 汚いラーメン屋に置いてる濃い絵のマンガを福山ファン用映画にしたって感じ。

    低俗でゲスいパパラッチを、美化しすぎず、低俗でゲスいものとして最後まで描いているところが良かった。
    べつに特別悪趣味な人間ではないし、仕事へのプライドもある。
    肯定こそしないものの理解はできた。
    綺麗な世界じゃなくても、綺麗な人じゃなくても、意外と愛せる。

    最後はそこまでする意味があったのか私には分からなかったし少し冷めてしまった。
    深くもない、悲しいかもよくわからない、ゲスい世界を通り過ぎてたどり着いた独特の「正解」。「かっこよさ」。
    否定はしないけど私は全然かっこいいとは思わないし泣けない。
    これを観て泣く人はどうして泣くのだろう。
    エンターテイメント的結末だと思った。

    たくさん出てくるエロいシーンも本当エンターテイメントとしてのエロって感じ。
    俗っぽさを表してはいたもののべつに全然必要ない。とりあえずエロやりたいって感じ。
    二階堂ふみもべつに濡れ場やる必要なかった。やってくれるからって二階堂ふみを無闇に脱がすのやめろ映画人ども。

    他の大根仁作品とは全然違う毛色だけど大根仁臭はぷんぷんしていて何がそう思わせるのか興味深い。
    リリーフランキーの演技は群を抜いてすごかった本当に。
    滝藤賢一もいかにもドラマっぽい演技だけど良かった。
    福山雅治だからこそギリギリ成り立ってた主人公だったけど、さすがにこの年齢であどけなさの残る女子との絡みはちょっと気持ち悪いな。いくら福山でもちょっと。

  • 前半のリアルさを途中のヤリスギコメディで台無しにしてからの、リリー・フランキーの独壇場。

    3人の監督で序盤中盤終盤と分けて作ったんじゃないかというぐらいまとまりがなかったように思う。

    残念

    教訓
    二階堂ふみの肉体美
    吉田羊の横顔
    リリー・フランキーのボクサーステップ

  • 悪くはない。
    そこまで期待せずに観たが、案外最後までちゃんと観れた。
    でも良くもない、そんな陳腐な感想になる作品。

    何より、主人公とヒロインの年の差の絡みは
    それまで築いてきたものが一気に冷めてしまった感は否めない。
    なんだろうな、この感覚。
    自分が歳を取ってしまったからなのだろうか。

  • 内容やストーリーはいかにもな邦画だけど、大根監督のカメラワークはとても好きである。
    福山雅治と二階堂ふみのベッドシーンの美しさの演出が素晴らしい。
    福山雅治と言えば、心の冷えたエリート役というイメージだけど、チャラ男もなかなか良いと思う。

    福山雅治×リリー・フランキーのタッグは、息もぴったりで間違いない安定さ。というか、リリー・フランキーは怪物的俳優だな。
    内容が薄っぺらくても、キャストが実力派揃いなので、安心して最後まで観れる。

  • 中年パパラッチ 福山雅治。
    芸能人のお尻を追いかけるカメラマン。
    下ネタ満載の 福山らしい演技。
    決定的な瞬間をとらえる 手練手管がいいね。
    処女と言うふれこみの新人記者 二階堂ふみ。
    徐々に変化していくシーンの取り方が
    実に巧みだ。オンナの表情を救い上げる。
    グラビアから 芸能人スキャンダル。
    事件を追わなくなった 雑誌。
    その雑誌の悲しみも うまくとりあげている。
    リリーフランキーと言う存在が じつに 重要だ。
    肩のチカラをぬけた 演技に感心することしきり。
    弱さ、悲しみ、狂を 演じる。

    二階ふみへのおもいやり、
    キャパの写真に カメラの魅力にとりつかれる。
    「戦場のカメラマン」
    戦場とは何か?
    ぐっと、現在を 問いかける。
    親友と思っていた オトコに。
    そして、その瞬間を 冷酷に切り取る。
    カメラマンの習性。
    なぜか、悲しみが 深く流れていた。

  • 個人的に、リリー・フランキーが出てる映画にハズレなしと思っている。
    うん。この映画もそうだった。怪演、純粋な演技、どれでも素晴らしい。
    大根監督についても「モテキ」でもそうであったように、こういうの観たいんでしょというシーン演出が上手い。
    全体的なストーリーとしてはどうなのかと思うこともあるが。

  • 面白い。

  • 後味悪すぎ。ラストの二階堂ふみの下着姿は最高の美

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著者プロフィール

1968年東京都国立市出身。演出家・映像ディレクター。 「モテキ」「湯けむりスナイパー」「週刊真木よう子」など深夜ドラマを中心に 映画、PV、舞台演出、コラム執筆、イベント主催など幅広く活動する。

「2017年 『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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