さよなら、カルト村。 思春期から村を出るまで (文春e-book) [Kindle]

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  • カルト、というより
    自然回帰主義の農業集団かな。
    別に怪しい神様を信仰しているわけではない。
    子供たちの思想を抑制するようなやり方、
    ちょっぴし強制っぽい要素の入ったお見合いなどは反対だが、一般社会では経験できないような経験もいっぱいできて、一方的に否定はできないなと思ったりもしてしまう。
    この本でも、
    村の賛否はしていない。
    ただ、まだまだ書けてないことはあると思う。
    いじめとか、性についても聞けたらもっとおもしろい気がする。

  • これは興味深い。決して外部から知り得ない情報‥まともじゃないけど色々まともに思えてくるし、聞き手の旦那が「洗脳じゃん」っていうのに対して作者の人ははそんなこと考えもつかなかった…っての、まさにうまいシステムですよね。
    そりゃ生まれながらにそこにいたらそうなるよね、それが普通だもん…

  • 「カルト村で生まれました。」の続編。
    どうして村から出たのか知りたくて、こちらを先に読んだ。
    オウムの事件により、村への世間の批判が、村を少しずつ変化させた時期というのが大きかったようだ。
    両親は著者が脱退するから居心地が悪くなり一緒に脱退かと思っていたが、村の意向に沿ってとのこと。
    村が大きくなりすぎたための人員減らしでは、と思った。

    まだ途中までしか読んでいないけれど、前作の幼少期の生活はかなり悲惨で、成長するに従い段々楽になっていっている様子。
    お母さんが一般社会で、昼は家政婦のパート、朝晩は家事と、いわゆる普通の主婦業が忙しくイライラしている描写に、村では仕事だけしていれば良かったから楽だったんだろうなと思った。村の大人が楽な代償で、子供に全て皺寄せがきていた印象。

  • カルト特有(単なる先入観)の、怖さは感じられなかった。先駆者は本当に理想郷を作ろうとしていたのだろうなとは感じる。自分で選んだ大人は良いけれど、子供には親と別れて暮らす不幸、学校生活での制約、過剰な労働等々良い環境とは思えない。そのカルト村は今どの様な形なのか興味は覚えた。

  • 感受性豊かで記憶もしっかりしている思春期の出来事が中心なので、

    一冊目よりも流れもあり読みごたえがあった。

    こういうところは抜けるの大変なのかと思ったけど、

    本物のカルトとかとは違って、結構自由なんだなぁ。

  • 「カルト村で育ちました」の続編。
    絵が可愛いのでほのぼのと読めるけど、結構重い内容。
    折々に出てくるふさおさんのツッコミが鋭くかつ救いになっている。
    「村」の思想を疑問を持たず(持ったのかもしれないけど)に受け入れて残っていく人と、最初は特に将来の目標もないし村に残ると思っていたのがガラリと変わって出ていく決意をした作者の違いはどこにあったのだろうと考える。

  • 【「続きが読みたい」と大反響の話題作!】過酷な労働や掟に縛られた「カルト村」の生活を受け入れて育った著者は、なぜ自ら村を出たのか? 村の実態に迫る衝撃の実録漫画!

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著者プロフィール

唐戸俊一郎(からと・しゅんいちろう)。1949年、福岡県生まれ。1968年、東京大学入学、1977年、東京大学理学博士。1989年、アメリカに移住。ミネソタ大学教授を経て、現在イェール大学教授。地球惑星物質の研究を通して地球や惑星の起源やダイナミクスを理解することを目指し、ミクロとマクロを結ぶ学際的な研究を続けている。専門論文の他に『レオロジーと地球科学』(東京大学出版会)、“Rheology of Solids and of the Earth”(Oxford University Press)、“Deformation of Earth Materials”(Cambridge University Press)など編著書多数。日本学士院賞、ラブ・メダル(ヨーロッパ地球科学連合)、レーマン・メダル(アメリカ地球物理学連合)などを受賞。

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