- Amazon.co.jp ・電子書籍 (460ページ)
感想・レビュー・書評
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知性あるクジラたちの文明の物語……と思いきや、話が進むごとにスケールはどんどん壮大に。
アイデアはとても面白いけど、如何せんすごく読みにくい。
私はある程度知識あるからまぁまぁ読みこなせたけど、ネットワークにこれっぽっちも興味ない人は注釈があってもきついんじゃないかな……。
クジラの超音波コミュニケーションがインターネット状に繋がってる、って発想は夢があって好き。
人間編になってから急にリアリティレベルが下がった気がするのが残念(多分全編おんなじくらいなんだろうけど、クジラ社会は完全ファンタジーなのに対して人間社会はそうじゃないから……)
知性を持ったクジラやイルカって属性自体が好きな人以外は、敢えて今この本を選ばなくてもいいかな……感詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最高でした。
問いだけが残る。 -
『三体』読んで以来、たまにSFを読む。瓜生さんが面白いって言っていたし、Kindle Unlimitedなんで読んでみた。30分読んで合わなかったらやめようと思ったら、めっちゃ面白かった。2000年代後半の作品なのでわたしのネットワーク知識でも読める!いけるぞ!これは!だめなひとは即挫折することをお伝えしておく。
これ感想書くのもあらすじ書くのも難しい。とりあえずネットワーク知識があるともうなんていうか、その意味がわかる。最初出てくるのはイルカと鯨。
そして最後は宇宙へ(もうここであらすじを諦める)。
後半は量子力学の方かな。どっちかというと。ある意味、言語の限界を目指しているといえる。
ネットワーク用語って、ものすごく機能がはっきりしていることを指し示していると思うのだけど(たまに場合により意味が違うときもあるけど)、それをきちんと理解していたら、普通の言語よりも明確な表現が出来てすっとはいってくるんだと感じた(もうここで興味を失った人がいる気がする)。
で、これちゃんと言葉の意味の解説を巻末に書いてある。なので先に参照して読むもよし。
そしてさっきお風呂で最後読んでびっくりしたのが「あとがき」。これがすごい・・・。Kindle Unlimited入っている人は、この本を最初から読まなくてもいい。「あとがき」だけでも読んでみて。なんの知識もいらない。日本語わかればOK。法話かと思った。