『徹夜しないで人の2倍仕事をする技術三田流マンガ論 ─三田紀房流マンガ論─ 』 (コルク) [Kindle]
- コルク (2017年2月6日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (77ページ)
感想・レビュー・書評
-
タイトルが強すぎるかな。
自分が漫画を描く仕事をする上で大事にしていることを簡潔にまとめている。やりたいことの中心を置くことと結果を出すのを最優先すること。
考えの面白いところは、大抵、漫画の中で使っているようで、この本を読むより著者の漫画を読んだ方がよい。
小一時間で読める文章。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ケンカはみんな大好き、対立を描くことは重要
現実的に不可でない範囲でかけ離れたものを掛け合わせるとおもしろい(中学生✖️株)
世の中の空席を狙う
針の穴理論でニッチな設定や思想がないと目立たない
通説を疑い目標達成の仕組みを作る -
サラリーマン出身のドラゴン桜を生み出した作者だけに、既存の漫画家の人達とは異なるアプローチし、作品を生み出していることがわかった作品。
アイデアは出てこない!だからこそ組み合わせで新鮮な作品を作る。
ブラック企業的な慣習を変え、期限を決め、健康を害する徹夜はしない業務運営に変える。可能な限り外注化し、徹夜になるデスマーチを回避する。
などの工夫は、私を含む世の中のサラリーマン達にも一読の価値があるだろう。 -
個人の頑張りよりも生産的なシステムの構築
実践の中で磨かれるなら,実践の精度を高めることが必要
何よりも実践することが大切
やみくもに実践するのではなく,理論を構築し,内省的に取り組んでいく
そして,継続することで理論は形成される -
かけ離れたテーマを2つ掛け合わせると面白いものが生まれるという発想はなるほどと感じた(例:野球×お金=砂の栄冠(著者のマンガ作品))。
-
成功法則を三田先生の漫画制作の体験談をもとに抽象化して説明。芸術分野であろうが通ずるところは同じ。ビジネスにも応用できる。響いた言葉は以下。
・成功するには空席を狙え
・本番の中で自分を鍛える
・無理と思っても1位を目指す
・大先輩から技をパクれ
・見たこと聞いたことをすぐコンテンツにし、現金化する
・量をこなすために外注
・素晴らしい方法はためらわずにパクる -
電子書籍が安かったので買ってみたもの。通常の紙書籍の半分くらいのボリュームしかないので、サラッと読める。
『ドラゴン桜』などのヒット作で知られるマンガ家・三田紀房が、自らのマンガ術・作劇術を語り下ろしたもの(構成者の名が記されていないが、ライターか編集者がまとめたものと思われる)。
本書で明かされている著者の仕事ぶりは、まるで『ドラゴン桜』の主人公・桜木のように、業界の常識にとらわれない合理的なものだ。徹夜してヘロヘロの状態では生産性が上がるわけがないから、徹夜はしない。会社員のように自分もアシスタントも9時5時で働き、〆切は守る、などなど……。
著者は、西武百貨店でサラリーマンとして働き、父のあとを継いで家業の衣料品店を経営したあと、30歳で生まれて初めて描いたマンガでデビューした――という経歴の持ち主。
それだけに、子ども時代からマンガ家を目指していた人とは、発想そのものが違う。一つのビジネスとして、生産性をつねに考えながらマンガ作りに取り組んでいるのだ。
〝あなたが個性を探しているプロセスには、誰も一円もお金を払わない。完成原稿にしか価値はないのだ。それなのに、マンガ家をはじめ多くの表現者が自分の個性を見つけることにばかり力を注ぎ、作品を作ることを忘れている気がしてならない。
個性なんて気にするな! そんなものはなくていい。先人から大いに学び、多少表現をパクってもどんどん原稿を作っていこう。それが、マンガ家として生きていくということだ。〟
……などという割り切った考え方が披露される、異色のマンガ論である。
『ドラゴン桜』や『インベスターZ』、『砂の栄冠』など、ヒット作の設定を決めるまでの舞台裏が語られる部分は、マンガ家志望者などにとって大いに参考になるだろう。
ただ、初めて描いたマンガでいきなりデビューしたことからわかるとおり、この著者もある種の天才なのだと思う。
ゆえに、本書で著者が「◯◯なんて簡単だ」と言っていることの多くは、凡人にとっては非常に難しいことであり、とても内容を鵜呑みにはできない。 -
内容: アシスタントを定時帰りさせるとかストーリー作りの方法論とか。
内容は超薄いけど合理主義者で好感が持てる、がこういう本出してること自体も計算高くやってそうで買ってる自分が残念