失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織 [Kindle]

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  • ディスカヴァー・トゥエンティワン (2016年12月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (342ページ)

失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織の感想・レビュー・書評

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  • 医療業界は医療ミスの発生率が高いけれど、航空業界の飛行機事故の発生率は低い。なぜなら、航空業界は過去の失敗の歴史から学んでいるから。以下印象的な箇所のまとめ。

    ・クローズド・ループとは、失敗や欠陥に関係する情報が放置されたり曲解されたりして、進歩につながらない状態をさす。オープン・ループとは、失敗は適切に対処され、学習の機会や進歩がもたらされる状態をさす。
    ・エレノア・ルーズベルト「人の失敗から学びましょう。自分の人生で全部経験するには、人生は短すぎます」
    ・科学の強みは、反証可能性があること。科学の歴史は失敗の歴史。科学は失敗から学んで進歩する。
    ・新興宗教の教祖が地球は滅ぶと予言した。信者は、教祖の予言が外れると解釈を変えた。神が世界を救ってくれた、私達の信仰が世界を救ったと言い始め、失敗に動揺するどころか歓喜に酔いしれた。
    ・失敗すると、自分の都合がいいように正当化する、事実を無視する。自分の信念は間違っていたと認めるのは辛い。事実を完全に無視したり、忘れると、信念を貫き通せる。
    ・組織の上層部に行けば行くほど、失敗を認めなくなる。
    ・質の高い作品を作るより、量をたくさんこなす。量をこなすと、試行錯誤の過程でたくさん失敗でき、成長が加速する。
    ・難問はまず切り刻む。大きなゴールを小さく分解して、一つ一つ改善を積み重ねると前進する。この方法をマージナル・ゲインという。
    ・マージナル・ゲインは世界の貧困問題解決にも役立った。貧困問題の小さな改善プログラムの効果を個別に比較検証したら、教科書の無料配布など良いと思われていた解決方法は、ほぼ無意味だったとわかった。駆虫薬配布によって、子供たちの学校の欠席率は減少した。
    ・失敗の都度、新たな戦略を練り、厳密に検証するというプロセスを繰り返して、小林尊はアメリカのホットドッグ大食い選手権で優勝した。
    ・我々の脳は一番単純で一番直感的な結論を出す傾向がある。根本的な帰属の誤りとは、人の行動を性格的な要因に求め、状況的な要因を軽視する傾向のこと。人の失敗はその人の性格のせいにする。自分の失敗は、その時の状況のせいにする。
    ・プロジェクトを始める前に失敗を経験できるのが最速の成長法。「事前検死」とは、プロジェクトが失敗した状態を想定し、なぜ失敗したかをチームで事前検証する方法。究極のフェイルファスト。「失敗するかもしれない」と考えるのとは全く違う。すでに失敗した、目標は達成できなかった、いわば「すでに死んでいる」状態から始まって、検死(検証)を行う。失敗という抽象的な概念を具体化すると、問題に対する意識の持ち方が変わる。

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