- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4589921404563
感想・レビュー・書評
-
菅田将暉、小松菜奈、上白石萌音、重岡大毅など好きな若手俳優さんが出演していたので録画。結末が不可解だったのは夕食を作りながらの”ながら観”だったからと反省し後でネット検索してみる。
ところがラストが理解しにくいという感想が多く寄せられていた。本作は、ジョージ朝倉の人気コミック「溺れるナイフ」を映画化したもので、コミックの結末とはだいぶ違い、コミックファンにとってもかなり不満が残ったとある。雰囲気は嫌いではなかったが、最後の結末が説明不足だったのではないだろうか。ラストで大事なテーマがぼやけてしまっている。もっと丁寧に撮ってあれば評価が良かったはずと思うと惜しい。
菅田将暉さんは美味しい役で彼の魅力はそこそこ発揮されていたように思える。小松菜奈さんは「サムライマラソン」の姫役よりは・・。上白石萌音さんのカナ役はもっと出番が欲しかった(原作では彼女の存在は大きいのに)。コウに想いを寄せ、裏腹に変わる女心を高い演技力で巧く演じていた。重岡大毅君はまたもやフラレ役が似合いすぎる。
久しぶりに映画感想短歌を作りました。
怖いもの知らずの若気てらてらのナイフかざして
乙をも挵(せせ)り -
鮮烈なラブストーリー。
ファンタジックなのに生々しい。
不思議で今まで味わったことのない体験。ドキドキした。
原作未読。 -
2016年 日本 111分
監督:山戸結希
原作:ジョージ朝倉『溺れるナイフ』
出演:小松菜奈/菅田将暉/重岡大毅/上白石萌音/市川実和子
http://gaga.ne.jp/oboreruknife/
原作は一時期別フレを買っていたので部分的には読んでいるのだけど通しでは読んでない。キャラの鮮烈さはとても印象的だったので、このキャスティングでの映画化は結構期待してました。
まずは小松菜奈の夏芽。ビジュアルはほぼ完ぺき。いわゆるイマドキのキャピキャピした10代と違って、一種のふてぶてしさとミステリアスさ、大人っぽさのある夏芽は、どちらかというと意地悪顔(※褒め言葉)でアンニュイな彼女はピッタリ!ただ悲しいかな、演技の幅はとても狭い・・・。ビジュアルだけならパーフェクトだし、淡々とした表情だけの演技などはとても美しいのだけど、感情を爆発させるような芝居になると苦手なようで、怒ると何言ってるかわからなくなり(基本的にセリフは聞き取り辛い)地団駄を踏むワンパターンな表現、これはちょっとどうかと思った。あとこれは演技のせいなのか脚本のせいなのか微妙だけど、夏芽がただの恋愛依存の面倒くさい女に成り下がっている場面がちょいちょいあって、それはちょっと違うんじゃない?と何度か思った。夏芽はもっと、媚びない少女のイメージだったのだけどな。
菅田将暉のコウちゃんは、あのヒリヒリ感、全能感は菅田くんじゃないと無理だったと思うのでやっぱりハマリ役なのだけど、贅沢をいうならもうちょっと若いときに演って欲しかったなっていうか、最初の登場シーンで、やはりそれなりの実年齢(20代前半)にしか見えなかったのがちょっと残念。あとこれは演出や脚本の問題だけど、コウちゃんの設定背景が描かれなさ過ぎて、彼の凄味や存在感が映画の観客には伝わらなかった気がする。
大穴は大友役の重岡くんで、まず顔が、マンガの大友と似てる(笑)なおかつ真っ直ぐで大らかで、序盤の中学生のところはほんとに大友だった。個人的にはコウちゃんのようなカリスマタイプより、大友のような真っ直ぐなピュアさを「眩しいっ!」と思ってしまうので、個人的に原作では大友贔屓。ただこちらは後半高校生になってから、ただのお調子者の関西人(つまり本人の素)に近いような演技になってきてしまい、初期のピュアさが薄れたのが残念。あとセリフ噛みすぎ。
上白石萌音のカナちゃんは、たいへんジワジワと意地悪で女子特有のイヤな感じがすごく上手かったのだけど、しかし原作のカナちゃんはこんな子だっけ?よく覚えてないけど、こんなテンプレ的な恋敵役ではなかったような。
カメラマン役の人がとっても気持ち悪くていい感じだったのだけど(※褒めてます)エンディングも歌ってるドレスコーズの志磨遼平でした。演技力じゃなくて雰囲気ものだけど、こういう存在感はミュージシャンならではですね。
というわけで、全体的にキャスティングは良かったと思うのだけど、問題は監督と脚本の手腕。昨今、女子高生むけの安易な少女マンガ実写化ラブコメ映画は量産されてるけど、「溺れるナイフ」はそういうのと一線を画していい映画だと思うんですよね。思い切って文芸映画路線に振り切ったほうが良かったんじゃないかと個人的には思っていて。神様の存在を感じさせる雄大な海や自然の風景、火祭りという行事など、上手に取り入れてあった部分もあったのだけど、いかんせん中途半端。
登場人物の年齢を原作の小学生から中学生に引き上げるのは子役ではなく同じキャストでやりたいと思ったら仕方ないのかもしれないと思う反面、その年齢だからこその瑞々しさ、痛々しさ、というのは描ききれなくなっていたように思うし、結局、安易な胸キュンみたいな安っぽい要素を盛り込んだり、コウちゃんがやたらと夏芽に乱暴なふるまいをするあたりも、ただのツンデレにしかなっていなかったりして、2時間の映画にまとめるためのエピソードの端折り方などがちょっと雑。水の中のシーン、椿のシーンなど、美しい場面もいくつかあったけど、こういうところだけ忠実に再現するなら、もういっそ監督は蜷川実花あたりのほうが良かったのではないかと思ってしまう。
あと中途半端な挿入歌。わりとシリアスに展開していたのに、急にスイーツ。歌っている人(堀越千史)が悪いわけじゃないけど、なぜここでそのスイーツソング?という違和感のある場面が、これが1度ではなく2度3度とあり、突然知らない歌手のPV映像のように成り下がってしまう。作り手だけが情緒たっぷり思い入れたっぷりで観客おいてけぼり。何がしたかったんだろう。
そして最悪なのがラスト10分での強引なまとめ。何の冗談かと目を疑いました。このラストさえなければ★3つくらいだけど、ラストで台無し。ある意味驚愕のラストシーン。近年まれにみる酷い終わり方でした。監督のセンス疑う。 -
なんとなく観たが予想以上に良かったです。
原作は知りませんが、熊野古道あたりの地域がモデルになっているのでしょうか?
閉塞感漂う田舎で自分というものをもてあます尖った繊細さがぶつかり合い、互いに惹かれてゆく二人を菅田さん、小松さんが瑞々しく演じてました。
ちょい役でしたが上白石さんも、この二人に負けず凄みある演技でやるなぁという印象でした。 -
跡取り息子とモデルというわかりやすい周囲との温度差というよりも、
もっと微妙で繊細な感性の違いというものを、
抱えていたであろう2人は、
互いとその出逢いを、
思春期ならではの自意識でもって、
神格化しすぎたのだ。
そのことにより、
必要以上の罪悪感と許せなさを抱え、
結果的にさらなる惨事を生むのだった。
そうして最終的に、
やはり神格化し合ったままで人生は進む。
誰ひとり幸せにはならないのだが、
いつまでも少女だけが、
幻想の中を生き続けるというラストは、
実は狂気じみている。
彼女は負のものをすべて他人に預け切り、
スポットライトの中に生きる。
陶酔したままで。
*
演技者ばかりで、
面白く拝見しました。
景色と色と、
小松菜奈の流し目が綺麗でした。
そうそう!!
挿入歌が最低最悪。
なんなのあれ。
そういう中途半端に少女漫画を引きずるのをやめたら、
もっと名作になったと思う。 -
Netflixで視聴完了。
カメラワークが独特。そのせいか独特な雰囲気に飲みこまれてついつい画面に見入ってしまった。
ストーリーも癖があった。こうちゃんの考えていることが分からない。そこに惹かれる気持ちは分かる。まさに溺れる、、、?
最初の中学生時代は、、無理がある、、。 -
2・5
-
夏に良き。
こーちゃんの雰囲気も好き。 -
2回鑑賞。中学生の2人の思いこみの特別な関係は傷口に塩を塗られたみたいにひりひりとして、けれどもキラキラ輝いて見えました。海に沈んでいくような苦しさがリアルでした。舟から飛び込んで、海に沈む2人が美しかったです。
-
個々の映像美としては「これぞ邦画」という感覚で良かった。出演俳優の演技も。
ただ切り取り方がどうも粗雑に感じてしまったのと、BGMがもう少しどうにかならなかったのかと思う。
水星が元々好きだったので、こんなところで使われるのかと口を開けてしまった。 -
菅田くんの金髪は美しかったけど、ストーリーは…。
-
エロいシーンもないし、酷い。
-
TVにて
原作未読のためわからないが,映画全体としては残念な仕上がり.菅田将暉の演技も良かったし,海中シーン,火祭りの踊るシーン,椿の花の情景など印象的な映像シーンが冴えていたので,もったいない. -
2020/07/04
-
ネットでの評価はあまりよくないものの、自分としては思いの外楽しめた作品。
若さゆえの全能感。人とは違う特別感。
ある事件をきっかけに、それらが壊れていく。
小松菜奈にどことなく漂う厭世的な雰囲気。絶望から輝きを失っていく様。
菅田将暉の暴力性と繊細さ。自由奔放な振る舞いとは裏腹に、人知れず傷つく姿。
どちらも演技がうまかった。
ストーリー自体は突っ込みどころもありつつ、随所随所で心に響くものがありました。
強いて言うなら、コウの魅力とそれに惹かれていく夏芽の心情の移ろいを、もっと丁寧に描いて欲しかった。見てみたかった。
-
天真爛漫なコウちゃんを観ていると、どこか『重力ピエロ』の春が思い出された。彼はきっと、土地の神だったのだろう。
もっともっともっと、菅田将暉さんの演技を見ていたかった。逆にいえば、その他は少なくてよかった。
後半暴力的にやさぐれていくコウちゃんを演じる菅田将暉さんは、折しも『ディストラクション・ベイビーズ』の柳楽優弥さんと重なる。言うまでもなく同作で、小狡い悪党を演じていたのは菅田将暉さんのほうだった。ほんとうに、すべてのエレメンツを身体の内に備えたかのうように恵まれた人である。 -
小松菜奈と菅田将暉の容姿を楽しむための映画だとしか自分は思えない。話の内容は携帯小説みたい。主人公を襲った犯人の結末があれで、コウはそれで良かったのだろうか。後半がいきなりサスペンスになって困惑した。恋愛映画をみていたはずだったんだけど・・・。ドレスコーズの志磨遼平も良かった。胡散臭いカメラマン。上白石さんのキャラは嫌な感じが出ていて、演技上手なんだなと思った。小松菜奈はわめきながら手足をジタバタする仕草が多すぎてちょっと飽きる。ジャニーズの人のキャラは無理してる感があって好きになれず。水中のシーンは割と好き。
-
人気マンガからの映画化。なんかよく分かんというか、最後まで菅田将暉演じるコウにのめり込む事が出来なかった。まだまだガキだろ。なんでそんなに冷めているの?その喋り方も。ってずっとそんな感じでみてしまった。好演しながらも空回りしている。
重岡大毅演じる勝利君、好青年で良い人。彼を恋人にしたら、ずっと大事にされて幸せになるんだろうなと思いながらも、こういった物語では振られ役になってしまう。爽やかさだけが残った。
主演の小松菜奈、同じ年に『ディストラクション・ベイビーズ』でも菅田将暉と共演している。気が付くと彼女の出演している作品を何作か観ている。『バグマン』『予告犯』『ジョジョの奇妙な冒険』どれも役柄を思い出せる。
強烈な存在感を感じさせない存在感というのか、周りに溶け込みながらも小松菜奈を出している。凄い女優なのかも。これから注目して行きたい。 -
原作読んでないのでどこまでヤッてるのか分からないけど、途中から演者がかわいそうで仕方なかった
-
若者向けだった。
-
なつめのキラキラ感とか、こうちゃんのちょっと神さまみたいな、怖い感じとか、漫画には勝てないよなーって思う。人の生々しさも漫画の方が伝わるってすごい。
-
菅田将暉の持つ感覚的鋭敏さが、表現できてる。
うーん。いい役者さんだ。感性に従っての行動。
菅田将暉と夏芽の海での出会いのシーンが始まりであり、
その海が、二人を結びつけている。
この恋の始まりが、インパクトにかけて、対等化しない。
眉毛の友人とストーカーの男の子が、
存在感が、あるのが、物語の展開に 貢献している。
上白石萌音の無邪気な 嫌味さが もっと出るといいなぁ。
祭りの異様な雰囲気が 現実と非現実を結びつけて行く。
終わりが、なんとも言えず、御都合主義だね。予定調和。
いっぺんに 物語のクオリティを下げる。 -
2019/2/28
ときどき、ひどい映画にぶち当たってしまう。 -
全部人のせいにすんなー。なよなよすんなー。もやもやを誰かにぶつけたいお年頃。
-
しまさんが最強
この映画、劇場で公開されたときに観ました。
詳しいストーリーは覚えていないのですが、主役の二人の、自転車の...
この映画、劇場で公開されたときに観ました。
詳しいストーリーは覚えていないのですが、主役の二人の、自転車の二人乗りがすごくまぶしかったのが印象的でした。