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- / ISBN・EAN: 4988104105059
感想・レビュー・書評
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怪獣ものなのに、何だか随分評判がいいなということだけは知っていたけど、なんだか納得してしまった。
無理がないというか、そういうことになるかも…みたいな。
ゴジラに随分東京やられたけど、8年前の今日、東北は津波に同じくらいやられたんだ。
日本はscrap and build が得意でしょと、最後に竹野内豊が言っていたけど、なにくそ力で復興がますます続きますように。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
やっぱり好きだ長谷川博己。この映画は庵野秀明監督を堪能するだけじゃなく長谷川博己を愛でる映画、ワタシには。二回目見ても面白いのは政治家のやり方とかも分かるからかなぁと思う。あと何回見るかな。第五形態のこともう少し知りたかったなとは思う。
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2016.8記。公開当時に某SNSに書きなぐっていた感想の転載です。
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まだこだわる「シン・ゴジラ」。加藤典洋氏の考察への期待、そして村上龍作品との関係
(長いです、ご興味あれば)
加藤典洋氏、戦後思想史の観点からゴジラを論じてきた人だけにどういう意見かなと気になっていたらやはり高評価。
「シンゴジラ(注:ママ)見る。第一作以来の、 出来。やはりいまの知性はいったんオタク文化をくぐることで更新されたのだとわかる。」
「シン・ゴジラ。ネタバレ厳禁のもとで一言。今度の本の主題は『災後と戦後』の2つの課題が重合するいまの日本社会にどう向き合うか、です。シン・ゴジラの 制作姿勢はこれと重なる。ゴジラの『遺産』をすべてチャラにし、重合がなる。核実験から生まれたゴジラと、核投棄から生まれたシン・ゴジラと。」(以上、同氏のツイッターより引用)
この映画は外形的な意匠ほどには特定のポリティカル・メッセージはなく、むしろそれを両論併記的に回避した純粋な映像エンターテインメントだと私は思うが、少なくとも我が国の集団的自衛権行使反対の立場から安倍政権を舌鋒鋭く批判する加藤氏も、一部の人が言うような「自衛隊が活躍するから政権礼賛の映画だ」などという発想を持っていないことはわかる(もちろん「反原子力の左翼映画だ」といった妄言も一顧だにしていないであろう)。ここに書かれている「災後と戦後」は氏の最近のメインテーマ。氏のまとまった形での「シン・ゴジラ」評を早く読みたい。
(以下、ネタバレ警報。映画もそうだが村上龍の小説について)
さて、その加藤氏は、近著「村上春樹はむずかしい」の中で、春樹に対して龍を相対的に低く評価している(80年代の「肯定性」、平たく言えば享楽的な時代を超克した春樹と必ずしもうまくいかなかった龍、というように読み取ったがここは再読中)。
しかし、シン・ゴジラの脚本はその村上龍のいくつかの重要な作品と共鳴しあっているように思える点、改めて指摘しておきたい(以下、いかなる意味でも「パクリ」などという低次元な話ではない)。
まず以って、庵野監督の実写第一作は「ラブ&ポップ」。いうまでもなく原作は村上龍の同名小説。10年以上前だが、原作の名場面を完璧に再現した浅野忠信、そしてエンディングテーマに「あの素晴らしい愛をもう一度」を使った秀逸さには感銘を受けた。
加えて、日本を立て直すには「もう一度焼野原にするしかない」は、村上の近作「オールド・テロリスト」のメッセージ(というと誤解がある。そのような動機によるテロがテーマ)。竹野内豊演じる赤坂補佐官のラスト近くのセリフと通底。
それ以上に、既存の権力システムが機能しない中、はぐれもの集団が知恵を出し合い、すんでのところで外敵を食い止める(しかも「ビルを爆破して横倒しすることによって」!)、と言えばこれはもう「半島を出よ」そのままである。
重要なのは、この小説で決定的感動を与えるラストのセリフ、「それはお前の自由だ」。シン・ゴジラにおける「私は好きにした。きみらも好きにしろ」という牧博士の遺言(?)との共通性は明らかだろう。
加藤氏と龍氏の共通の思想的バックグラウンドは、私の理解ではズバリ「日本は米国から独立していない」という点にある。一方で、そこから派生する個別テーマ、いわば「アプリケーション」として、加藤氏は「平和主義」、村上龍は「危機意識」があるように思う。庵野・ゴジラという結節点によってこれらが(私の勝手な理解の中で)結びつく、これまた興味深いことである。
さて、あと何回観ようかな・・・ -
評判ほど面白いとは思わなかった。ゴジラが主演ではなくあくまでも日本の政治や原子力政策、アメリカとの関係性を描いていて手法も斬新なのはわかるが、余りにも狙いすぎていて臭い感じがする。長谷川博己は好きだし演技も良かったが、どうしても政治家に見えない。石原さとみは論外、全くミスキャストでいらない。もっとちゃんとした女優使えばいいのに。竹野内豊が救い。
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ゴジラが怖い。迫力があります。余貴美子さんの防衛大臣、いいですねえ。それにしても日本の意思決定の遅さは、イライラさせます。昨今の災害に対する判断の遅さと同じだと痛感しました。
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これ、凄いな。映画館で見れば良かった。
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2016年 鑑賞
石原さとみ、長谷川博巳、竹野内豊
おもしろかった~~~~~
ストーリーは単純。
放射性廃棄物を食べて成長している謎の生物ゴジラが日本に上陸、東京の町を破壊、そして日本政府が戦う!!
頑張れ、日本!!だって国連には結局見捨てられるだんぞ、核攻撃されるんだぞ
ってな単純なストーリー
最初に上陸したゴジラは何とも不気味でゴジラの敵か?って思ってしまった。そして、、政府の要人たちが「きっと、大丈夫」って延々とバカな会議やってる間に津波のように上陸した。
逃げ惑う人たちのシーンがものすごくリアル。
ゴジラが進化するってのも(ポケモンか!!)斬新だし、やっぱり今の日本の問題提起しているようで面白かった、、なので外人が見たらイマイチかも。
指摘したいシーンもそれなりにあるけど、全般的によくできてました。
見入ってしまったよ。 -
2017.11.20
公開時映画館で観て、今回はテレビ放送で。
2回目もやはり、セリフが聞き取れず「何言ってんだろ」が多かった。
エヴァ好きなのでワクワクハラハラする世界観はたまりません。 -
劇場にて。行政の有事対応がしつこく描かれ、アリバイ作りの会議など官僚主義が皮肉っぽく描かれます。後手後手にまわる対応をみるにつけ、マニュアルにない想定外の事態が起きたときに、いかに日本の官僚や政治家がいかに脆いかという現実をたたきつけられます。そんな組織の中にも常識にとらわれない型破りな人間がおり(巨災対のメンバーですね)、これがなんとも痛快なのです。そんな彼らが立案した「ヤシオリ作戦」の痛快さが本作最大のカタルシスですね。
国際情勢における日本の立ち位置の弱さもまたリアルに描かれています。アメリカが協力をするくだりは、原発事故の際のアメリカの対応と重なるところあり、日本の主権危うし、という感じ。諸外国からの核使用の圧力をはねのけ、独自作戦を展開しようとするところに日本の気概を一瞬感じましたが、結局日米の共同作戦になってしまう。日米安保のくびきから逃れられない日本の姿は情けないものです。
天皇が描かれていないこと、ゴジラが上陸した理由がわからないことなど不満はありますが、思考がいろんなとこに広がることだけでも、いい映画だと言えるわけです。