コロンブスの不平等交換 作物・奴隷・疫病の世界史 (角川選書) [Kindle]

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  • コロンブスがアメリカ大陸を発見したことで、ヨーロッパとアメリカがそれぞれ得たものは何かについて書いた本。何を持って「交換」と言うのか定義がわからなくなる。起きたのは一方的な搾取。

    ヨーロッパ側が得たもの:広大な土地、トウモロコシとジャガイモというカロリー源、唐辛子やカカオのようなスパイスや嗜好品
    アメリカ側が得たもの:病気
    ついでにアフリカからは人がごっそり奪われる。
    ヨーロッパ(=キリスト教勢力)が近代に覇権を取れたのは、人権の概念が無い頃にアメリカを発見したことだろう。

    とりあえずAOCのようなゲームが成り立つのは病気の概念が無いからだとわかった。もしあったら双方が接触した時点で勝負がつく。

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著者プロフィール

1943年生まれ。京都大学大学院博士課程修了、農学博士。現在、国立民族学博物館教授、総合研究大学院大学併任教授。専門は民族学、民族植物学、山岳人類学。1968年よりアンデス、アマゾン、ヒマラヤ、チベット、アフリカ高地などで主として先住民による環境利用の調査研究に従事。1984〜87年にはペルー、リマ市に本部をもつ国際ポテトセンター社会科学部門客員研究員。主な著書に『インカの末裔たち』(日本放送出版協会、1992年)、『ジャガイモとインカ帝国』(東京大学出版会、2004年)、『ラテンアメリカ楽器紀行』(山川出版社、2005年)、『雲の上で暮らす——アンデス・ヒマラヤ高地民族の世界』(ナカニシヤ出版、2006年)、編著に『世界の食文化——中南米』(農産漁村文化協会、2007年)。アンデス・ヒマラヤにおける高地民族の山岳人類学的研究により今年(平成18年)度の秩父宮記念山岳賞などを受賞。

「2007年 『アンデス高地』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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