日経サイエンス 2017年 05 月号 [雑誌]

  • 日本経済新聞出版社
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  • / ISBN・EAN: 4910071150572

感想・レビュー・書評

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  • で、近年でてきた「用法基盤モデル」、これは意図を推測する力、分類能力、などを総動員して、自分の中に文法規則をトライ&エラーで作りあげていくもの、としてでてきた。もう、これは文法や意味はあなたの心の中にだけある、というようなものだよね。稀有であって、寂しくもある。

    「用法基盤モデル」は認知言語学や機能言語学の成果を基にしたモデルらしい。認知言語学はこの本にでてきたのをいま思い出した。「昨日、財布に落ちられました」はどうして不自然なのか、という導入で認知言語学を説明してくれる。
    『言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学』

    まあ普遍文法も「言語(というか文法)の完全なモジュールが生得的にある」って意味では極端だけどさ。こう、意図推測能力とかその他を総動員してたって、これだけの人数の人間が意志を疎通できるってことは、やっぱり「人類共通かつ人間に特有のなにか」を想定したい気持ちは、あるじゃないですかー。

  • 個人的には、キログラムをプランク定数を元に再定義の記事が一番、面白かった。より偏りのない、不変な度量衡の策定は、挑戦の歴史を持っている。

    言語学に新風。チョムスキーの普遍文法を超えて、用法文法で学ぶ説は説得力を持っている。

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