オーバー・フェンス 通常版 [DVD]

監督 : 山下敦弘 
出演 : オダギリジョー  蒼井 優  松田翔太  北村有起哉  満島真之介  松澤 匠  鈴木常吉  優香 
  • TCエンタテインメント
3.21
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感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4562474184267

感想・レビュー・書評

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  • 2016年公開作品。訳ありの過去がありそうな男たちが、再起をきして通う職業訓練校が舞台です。男たちが、どのような経緯で訓練校に辿り着いたのかに関心があります。そして、鳥の求愛のモノマネが得意な、やはり複雑な過去のありそうな女。演じるのは蒼井優さん、ニコニコと穏やかな優しい笑顔から急変するあたり、すごいなあと思わせます。全体的に重いんですが、救いもありホッとしました。

  • 聡のメンヘラ具合に(よく分かる……)となってしまって心が痛くなりました。切れ所が自分でもよく分からなくてコントロールも出来ず、周りから扱いづらいと思われてたことでしょう。
    白岩さんも、妻と家庭を壊してしまったという自責で始めは人と深く関わってなかったっぽい気がしました。
    蒼井優さんの笑顔の破壊力が凄くて、白岩さんが聡に惹かれていくのも分かりました。一度メンヘラの人の手を離してしまったから、今度こそ…というのもあるかもしれないけど。
    職業訓練校でのシーンはいつ満島さんがやらかすかとヒヤヒヤしてました…追い詰められた時の演技は暗くて鬼気迫るものがあります。でも大きくはやらかさないでよかった。。

    蒼井優さんの笑顔もダンス?も綺麗でしたし、オダギリジョーさんの全てを諦めてる空気も良かったです。
    安藤玉恵さんはもう安心感がすごい。
    訓練生の年配の方誰だろ?と思っていたら、深夜食堂の歌を歌ってらっしゃる鈴木常吉さんなんですね。。

    ラスト、タイトル通りだったらフェンス越えたのかなぁ。
    閉塞感をずっと感じていましたが、ラストシーンは明るかったです。

  • 雰囲気だけで凄く好きだと思った映画。多分半分も理解できてない気がする。オダギリジョーと蒼井優が主演じゃなかったらここまで惹かれていないかもしれない。
    職業訓練校という狭い世界の中で生きてる人々、動物園で狭い檻の中で生きている動物たち。どちらもフェンスに囲まれていて、その外の世界に自分の知らない生き方があることを知らない。
    普通の幸せを信じていたのに、奥さんのメンタルをぶっ壊して離婚してしまった主人公。ぶっ壊れた性格で人目を気にせず自由に生きる聡。ふたりは対照的で、惹かれ合いつつも、自分とは全く異なる生き方に互いに戸惑う。
    最後のホームランは、多分フェンスを越えて飛んでいった。オーバーフェンスというタイトル通り。自分の知らない生き方に触れること、狭い世界から出ることの象徴?なのだろうか。

    職業訓練校の他の人たちのエピソードも見応えがあった(突然切れだして凶器振り回し始めた森くんとか)けれど、何を表しているのか……。あんまり理解が追いついていない。規律が重んじられ、教官が妙に威張って自分の価値観を押しつけてきて、嫌な雰囲気だなと思った。森くんが辞めたと伝えられた時、年配の生徒が、教官に向かって外にはもっといろんな生き方があるんだ、みたいなことを言ったシーンが印象に残る。生徒それぞれ普通の生活、「普通」の幸せから外れているようで、実は「普通」に家庭を持っていたりもして、「普通」ってなんだろう、みたいなことも考えさせられた。

    オダギリジョーが元奥さんに指輪を返してもらって男泣きするシーンは未練タラタラで泣けた。さすがオダギリジョー。

    蒼井優の狂った演技も相変わらず凄い。鳥の求愛の声が上手すぎて笑えた。

    音楽も映像も綺麗。結構私好みだけどいまいち何が言いたいのかはっきり理解できなかった(多分私の理解力のせい)のと、最後があっけなかったのでとりあえず★は4つ。また観たい。

  • ジョー・オダギリ氏登壇ということで自動選択、ポスターで分かる蒼井優の共演はとりあえず楽しみとしてその他の予備情報はあえて触れずに鑑賞。

    だんだんと分かってきた、自分にとってのオダギリジョーのみどころというのはやはり「男泣き」の部分なんだなと。「舟を編む」(2013) での西岡役は強烈な印象として残っており、むしろ「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」(2007) よりも強いかも。本作でもそのここ一番で感情をグッと出してくれる芝居には頭の下がる思い。上映後のQ&Aで受けた彼の印象は思ったより本作での白岩に近いものだったが、まぁ、能ある鷹がとぼけた雰囲気を醸し出しているだけなのかもしれない。

    感情の操り方という意味では蒼井優もがっぷり四つ。かわいいだけが売りの女優ではないことを本作では惜しげもなく魅せてくれる。ここ最近は脇役でしか観てなかったけれど今回ぐらいクセのある配役ももっと観てみたくなる。

    脇役陣の中でスルーしてしまったのは満島真之介と優香。満島真之介のイカれた演技ぶりは大したもので、最近の彼の作品も観てみたくなった。優香についてはこういう配役がすっと演じれるお歳になったんだなと再認識させられた次第。

    映画全体としては鑑賞後の爽快感も幸せ感も50%といったところで、ままならない日常を抱えている大多数の日本人からはある種共感も得られるのかなと。たまにはすこーしうたた寝して、ぼんやりと夢をみてはみたけれど、醒めてみるとそうはうまくいかない現実が待っている、そんな困ったもやもや感を与えてもくれる本作。原作者の佐藤泰志というひとにも俄然興味が湧き、早いうちに手にしてみたいと思った。

    あちこちに函館の風景がきれいに収められている。

    前回の訪問は駆け足だったので、今度こそはゆっくり訪ねるぞとココロに誓った次第。

  • 日本/2016年/山下敦弘監督/オダギリジョー出演

    職業訓練校を舞台にしている。社会から落ちこぼれた人たちばかりという設定。自閉症気味、気の短い中卒、飲み屋さんをしたいハンサム、自分の家をつくりたい男など。
    オダギリジョーは家庭を顧みなかったことで、妻は精神を病み離婚。一人暮らしをしている。そこでの蒼井優との出会い。
    ボソボソしたリアル中心のストーリー展開がいいのだが、蒼井優が、結婚指輪をしていて、キレたり、オダギリジョーが元妻と会ってるのをストーカーして動物園の動物を逃したりする。それはさすがにドン引きで、それでも関係を続けるというのがどうもピンとこない。
    リアル一辺倒で押していくとそうした非リアルに振れると白けてしまう。
    とは言え基本的には好ましいタッチだった。
    『今君ら笑ってたよな。今のうちたくさん笑っといたほうがいいよ。
    すぐに面白いことなんてなくなるからさ。もうすぐ、もうすぐだよ。
    ただ生きてるだけで何の楽しいこともない。ただ働いて死ぬだけ
    それがお前らの人生だよ。』

  • レビューはブログに書きました。
    https://dark-pla.net/?p=3235

  • すいません、テレビ神奈川でやってて、放送途中で気づいて、半分くらいしか見てません。

    蒼井優さんの演技に、
    見入っちゃいました

  • なんかわかる。

  • 職業訓練の雰囲気、経験もあってとってもなまなましい。
    主役のふたりだからこそだせてる雰囲気がいい。

  • 蒼井優はやっぱりかわいい。

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