- Amazon.co.jp ・電子書籍 (163ページ)
感想・レビュー・書評
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ストレス社会を生きる上で嫌な出来事と怒りは切っても切り離せません。しかし、怒りに任せてやり返してしまえば、社会的に一発でアウトということもあります。
心理学の世界では、自分自身を客観視することをメタ認知と言い、怒りの感情を自制することを本書のタイトルにあるようにアンガーマネジメントと言います。
人は自分で自分を不快にすると本書では述べられています。
嫌な人、嫌な出来事、嫌な記憶に反発する選択をしようとするから、その行動を取るためのエネルギーとして、怒りの感情が喚起されます。
しかし、事実を不都合なものと認識している自己を自覚して、反発することをやめる選択をすれば、事実を受容するまでは行かずとも、怒りに振り乱されることはなくなり、ネガティブな感情を断つことは出来るというのです。
ひとつ僕の身近な例を反省として紹介します。
元友人はキレると僕に「友達なくすぞ」という物言いを繰り返しぶつけてきました。当時僕が良い人間関係にあまり恵まれていなかったことを知っていた彼は、その言葉遣いをすれば、僕の心をえぐってやれるだろうと自覚した上で、その行動を取る選択をし、スマホ画面に入力し送信しました。
彼が取った行動の淵源には、僕に対して反発する自意識と、自制しないという意思決定と、傷つけてやれという傲岸さとのエゴから重なった選択の連続があったのです。
結局、彼の振る舞いは、周囲の報復感情を喚起させ、彼から住む家も家族の絆も資産も趣味もすべて奪い去る惨禍を招来させました。なぜなら、周囲の人々も感情の自制をするしないの選択をしているからです。
人生は選択の連続で、人を喜ばす選択肢と人を傷つける選択肢の二択を迫られることがあります(本書に従えば、怒りに囚われやすい人は、自分自身を傷つける選択をする傾向が強いのです)。
選択に直面して、よい結果に結びつけるかどうかは、すべて自分次第。
これは大げさな話でもないのですが、スマホワンタップ、マウスワンクリックで遠く離れた人の運命を動かしてしまうことすらありえるのが現代のネット社会です。まるで、核ボタンのスイッチを押すか否かの選択を迫られているような恐ろしい話でもあります。
したがって、理性によって自分自身と対決することが現実をよりよく生きるためのキーポイントとなっているのですね。本書はそのための技法を平明な記述で紹介しています。
「実にこの世においては、およそ怨みに報いるに怨みを以てせば、ついに怨みの息むことがない。堪え忍ぶことによって、怨みは息む。これは永遠の真理である。怨みは怨みによっては決して静まらないであろう。怨みの状態は、怨みの無いことによって静まるであろう。」中村元『ブッダの真理のことば・感興のことば』 (岩波文庫) -
アドラー心理学関連の本を読んだ後だったので、もう少し哲学的な内容かなと思っていたのですが、アンガーマネジメントは、怒るということの原因をしっかり分析した上で、それぞれにきちんとアプローチをしていく、という手法でした。この手法を知っているだけでも、怒る、ということを冷静に捉えられるようになると思いますし、実践していけば、確かに効果がありそうでした。
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アンガーログなどの手法などの数多くの対策法を開設。
すぐ取り入れやすいのはアンガーログで作ってみたところ。
本日早速使用。
一定期間置いて見直すということで、自身ののかコアビリーフを変えていけるか
本書では紹介はされなかったが、うまく使って怒りをエネルギーに変える手法を探したいところ。 -
オーディブルにて
自分のコアビリーフをつきとめたい -
勉強になりました。要約したメモを取ったので、たまに見てみようと思います。
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仕事でイライラすることがあり、それにずっと引きずられてモヤモヤしていたのでaudibleで聴いてみた。けっこう参考になった。たとえば、
「怒りは自分で選んでいる」
「人は自分のコア•ビリーフに従って出来事を意味付けしてしまう」
など。
明日から少しずつ実践してみよう。
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小手先のテクニックだけではなく、根本を捉えることを大事にしている。
・考え方、価値観の違いによって怒る
・事象に出くわす→意味付けする→怒る、という流れ。意味づけの仕方によって怒りの発生を回避できる
・意味づけのルールを定めているものを「コアビリーフ」と呼ぶ
・「何が原因か」よりも「どうなりたいか」を優先する
・なりたい自分のプラス面を体感するために「表面的にはとにかく24時間穏やかに振る舞う」
・瞬発的な怒りを避けるために、怒りの段階を自分で測る
→軽いイライラ→激怒→人生最大の怒り
・怒りを記録して見える化する
→日時、出来事、思ったこと、感情、感情の強さ、行動、結果
・記録して蓄積することで、「トリガー」と「コアビリーフ」を捉える
無力な自分自身に、、、今に始まったコトではありませんが。
無力な自分自身に、、、今に始まったコトではありませんが。
…………???
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「国民投票法改正案」、、、
「国民投票法改正案」、、、