ゆれる (文春文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 本屋でいろいろ適当に手に取って、今日しっくりくるものはこれだなーと思って読んだ
    全ての人間がちゃんといる
    久々に1日かけて本を読めて嬉しい
    小学生か中学生ぶりかも

  • 実家を飛び出した弟と兄の思い、弟を思う智恵子が死んだのは事故、事件。そこに父と伯父にも同じような それぞれのかたりで解き明かしていく、真実は、、

  • 映画がかなり好きな類のやつだったので、こちらのノベライズも読まずにはいられなかった。

    これは田舎のある人にしか感覚がわからない部分あるだろうなと思う。しかも地方の政令指定都市じゃない、かと言ってほんとの山の中でもない田舎。

    映画のときから明らかだけど殺人かどうかは副題で、話の本質はそれを主軸に展開した兄弟間の自己実現への葛藤。自分は一番上だが、稔的な部分をかろうじて少し残しながらもかなり猛寄りの性格だと思うから、同じようにした気がする…

  • 映画がとても好きなので読みました。小説は小説でよかったなあ。語り手がコロコロ変わるのがまた映画とは別の面白さがあった。映画よりも登場人物一人一人の、背景事情が細かく描かれていて深みもあったし。
    映画を観たときには、猛は記憶が曖昧で、稔がちえちゃんを突き落としたと証言したのだと介錯したのだけど、小説を読んでからは、猛は稔に「(自分をかばうのは)殺人犯の家族になりたくないだけ、自分を守りたいだけなんだ」と言われて逆上したことや、猛は稔を内心羨んでいたことから衝動的に嘘の証言をしたのかもしれないなあと思うようになった。真実は明確には書かれていないが。

  • 【吊り橋の上で、一体何が起きたのか。】映画界のみならず文壇でも注目を集める著者の小説処女作。女性の死をめぐる兄弟の相剋が、それぞれの視点から瑞々しく描かれる

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著者プロフィール

1974年広島県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。在学中から映画製作の現場に入り、是枝裕和監督などの作品にスタッフとして参加。2002年脚本・監督デビュー作『蛇イチゴ』で数々の賞を受賞し、2006年『ゆれる』で毎日映画コンクール日本映画大賞など様々の国内映画賞を受賞。2009年公開の長編第三作『ディア・ドクター』が日本アカデミー賞最優秀脚本賞、芸術選奨新人賞に選ばれ、国内外で絶賛される。2015年には小説『永い言い訳』で第28回山本周五郎賞候補、第153回直木賞候補。2016年に自身により映画化。

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