先生の白い嘘(6) (モーニングコミックス) [Kindle]

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  • 講談社
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感想・レビュー・書評

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  • 「男のようにエロくて
    女のようにしつこくない
    女の体で男のように
    考える私は…
    男にとって気持ちのいい距離にいるはずで
    一目置かれているはずで…」

    ----------------
    割り切ったメンドクない自分だと
    思っていたが
    そうでなかったことに
    気づいた綾香

    ------------------
    「自分がどんな深い洞穴を
    体に抱えて生きているか」
    「この奥はどこまでも
    暗闇だけど」
    「私もはは早藤君も誰も
    何も怖がる必要なんてないんだよ」
    「早藤君は美奈子と
    そこに新しい命を作ったでしょう」
    「だからそれを愛せるように
    私は早藤君を許す」

    ---------------------

  • ”尊厳を踏み躙られたら、怒れ。そして、許せ。許すことのみにおいて、その不幸を終わることができる”

    かつて本作の一巻が出た時に、萩尾望都が後書きを書いたことは衝撃だった。
    そして実際のところ、本作はかつて萩尾望都が「残酷な神が支配する」において見事に、同時に「海外の」「男性同士の」という矛先をずらして描いた支配と暴力を、真っ向から描いている。

    6巻に来て二作は結局のところは同じメッセージを発する。
    強烈な暴力に晒されることで、尊厳が踏みにじられることは人間に大きなダメージを与えること。
    そして、それに対しては、怒るべきなこと。なんでもないふりをしていてはいけないこと。
    最後に、怒った後に、それでも許せ、と。
    怒り続ける限り、その呪いは終わらないから、終わらせるために、許せ、と。

    ミサカナを筆頭にキャラクタを色々詰め込みすぎだなと思うこともあるし、新妻くんというキャラクタが女性に対して性的感情を抱くことそのものに強く罪悪感を抱くのは、あまりに「男は男という暴力的存在であることを申し訳なく思うべきだ」という女性が持ちがちな願望を投影しすぎていて、実際はそんな思いを持つ男はいないだろうなぁと思わされたりもするしと言った荒削り感もあるけど、よくできているなと思う。
    (にもかかわらず、なんとなく「好きなマンガ」にならないのは、美鈴先生はじめこの人の描く女性の感じが好きになれないからなのだが)

  • 怒涛。

  • お゛、お゛ま゛わ゛りさぁぁーん(涙目)
    オマタが痛くなるマンガ。いや、心も激痛なんだけど、先におまた。
    他人には無神経で、自分第一なサイアク女子とおもっていた美奈子が、いちばんまともか。

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著者プロフィール

1981年生まれ、漫画家。2004年デビュー。主な作品に、『先生の白い嘘』(講談社)、『地獄のガールフレンド』(祥伝社)など。「ダ・ヴィンチ」で『マンダリン・ジプシーキャットの籠城』、「週刊SPA!」で『ロマンス暴風域』を連載中。ツイッターはこちら→@torikaiakane

「2018年 『漫画みたいな恋ください』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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