DAYS JAPAN 2017年2月号

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  • Amazon.co.jp ・雑誌
  • / ISBN・EAN: 4910164970278

感想・レビュー・書評

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  • 表紙写真。漠に点在する泉。これらの泉で酸素を生み出すバクテリアは、地球が経験した2度の氷河期と5度に渡る生命の大量絶滅をも乗り越え、38億年前から生息し続けている。白い円形の跡は、泉が干上がってしまった場所だ。バクテリアの生存が危ぶまれている。コアウイラ州、メキシコ。2014年9月10日Photoby David JARAMILLO

    今号で最も読ませたのは、福島・大熊町、津波で流された娘を捜して2123日、遂に娘の遺骨を発見した木村さんの記事だ。ホントにこんなに苦労をしてまで、絶対死んでいるはずの娘の痕を見つける意義はあるのか。と私は正直この人の行動を伝え聞いていて思っていた。単なる意地だけではないのか。

    しかし、実際に見つかってみると、最後はおじいちゃんと一緒に流されたのだな、マフラーに包まれて冷たい濁流に流されたのだな、と素人他人事ながら推測できる。父親ならばもっともっといろんな情報が頭を駆け巡っているだろう。そして、原発避難地域だからこそ、見つけれなかった経緯がハッキリと確認出来ただろう。捜索に二週間しか与えられていなかった時に、捜索よりも瓦礫の移動が優先されたのだ。それによって夕凪さんの遺体はバラバラになり、その上に別の瓦礫が積み重なっていった。そのことの意味を、私たちは共に考えるべきだろう。

    「ヨウ素剤を持とう」という記事も興味深かった。30キロ圏内で配布している所もあるそうだが、まだまだらしいこと。私が去年訪れた松江市では、30キロ圏内であるためか「ヨウ素剤は県庁に取りにきてください」という張り紙があった。しかしそれでも取りに行かなくてはならないのだ。実際事故が起これば、そんな範囲では済まない、事故後では品薄になって手に入れられないのは、明らかである。通販で手に入れる方法が詳しく書かれてあった。60錠入りのビンで約3000円。もしもの時のお守りとしては、適当な値段だと思う。

    2017年2月読了

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