ルポ トランプ王国-もう一つのアメリカを行く (岩波新書) [Kindle]

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  • 2016年の米大統領選でのトランプ当選までの間のルポ。ラストベルトを中心に平均的な市井のアメリカ人から取材したもの。ネットで本書の存在を知ったが、面白い。6年前の出来事だが、むしろトランプ政権が終わった後に読むことで得られる気づきもある。トランプ政権誕生の背景は何か。職業政治家でなく成功したビジネスマンが改革するのだというイメージ、クリントンだとオバマ3期目と同じ、オバマケアとて保険料が高く社会保障制度に大きな不安、民主党の中でも都市部中心で地方切り捨て、トランプの選挙資金は自己資金が中心で企業寄りでない(だから特定の企業の声だけを聞くということがない)、Veteranでさえ満足な生活ができない中流からの脱落という底知れぬ不安。非常にビビッドに響く。そして、これらの考え方、取り巻く環境は何も変わっていないことに気づく。本年秋の中間選挙、そして2年後の大統領選挙に向け、米国の動向から目が離せないと改めて感じた。

  • 自分に見えているアメリカと、そうでないアメリカの違いを実感した。また、トランプ支持者の言い分に深く納得する自分もいた。それが、裏付けのないことであっても、希望を託してしまう気持ちが強く伝わってくる。

著者プロフィール

金成 隆一(カナリ リュウイチ)
朝日新聞編集委員
朝日新聞経済部記者。慶應義塾大学法学部卒。2000 年、朝日新聞社入社。社会部、ハーバード大学日米関係プログラム研究員などを経て2014 年から2019 年3 月までニューヨーク特派員。2018 年度のボーン・上田記念国際記者賞を受賞。著書『ルポ トランプ王国――もう一つのアメリカを行く』(岩波新書)、『記者、ラストベルトに住む』(朝日新聞出版)など。

「2019年 『現代アメリカ政治とメディア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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