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感想・レビュー・書評
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2016年の米大統領選でのトランプ当選までの間のルポ。ラストベルトを中心に平均的な市井のアメリカ人から取材したもの。ネットで本書の存在を知ったが、面白い。6年前の出来事だが、むしろトランプ政権が終わった後に読むことで得られる気づきもある。トランプ政権誕生の背景は何か。職業政治家でなく成功したビジネスマンが改革するのだというイメージ、クリントンだとオバマ3期目と同じ、オバマケアとて保険料が高く社会保障制度に大きな不安、民主党の中でも都市部中心で地方切り捨て、トランプの選挙資金は自己資金が中心で企業寄りでない(だから特定の企業の声だけを聞くということがない)、Veteranでさえ満足な生活ができない中流からの脱落という底知れぬ不安。非常にビビッドに響く。そして、これらの考え方、取り巻く環境は何も変わっていないことに気づく。本年秋の中間選挙、そして2年後の大統領選挙に向け、米国の動向から目が離せないと改めて感じた。
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自分に見えているアメリカと、そうでないアメリカの違いを実感した。また、トランプ支持者の言い分に深く納得する自分もいた。それが、裏付けのないことであっても、希望を託してしまう気持ちが強く伝わってくる。