ダイヤモンドハーバードビジネスレビュー 2017年 02 月号 [雑誌] (続ける力)
- ダイヤモンド社 (2017年1月10日発売)
- Amazon.co.jp ・雑誌
- / ISBN・EAN: 4910059690274
感想・レビュー・書評
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特集の「続ける力」は大変参考になりました。
「ねばならない」ではなく、「これでもいい」くらいの感覚で長く続けてみたい、そう思いました。
内容紹介
│特集│続ける力
●アスリートに学ぶ「勝利の習慣」
<継続とは「小さな問 い」を立てること>
・石川善樹 予防医学者
●努力の質を高めるためにリーダーがすべき こと
<「いい努力」はチームを伸ばす>
・山梨広一 経営コンサルタント、元 マッキン ゼー・アンド・カンパニー シニアパートナー
●誠実さがあってこそ事業は続く
<伝 統より「いま」と向き合う>
・黒川光博 虎屋 代表取締役社長
●プロフェッショナルか らのメッセージ
<自らの信じるところを歩め>
(自分のやりたいことを続けてくださ い)
・ザンドラ・ローズ ファッションデザイナー
(次の得点に集中すれば、本来の自分になれ る)
・アンドレ・アガシ 元 プロテニスプレーヤー
(夢を達成する「燃料タンク」)
・ ニール・ドグラース・タイソン 天体物理学者
●【名著論文再掲】「人生のジレンマ」を克服する ために
・クレイトン M. クリステンセン ハーバード・ビジネス・スクール 教授
│HBR翻訳論文│
●<戦略>CSVはエコシステム内で達成する
「コレクティブ・インパクト」を実現する5つの要素
・マーク R. クラマー FSG 共同創 業者兼マネージングディレクター
・マーク W. フィッツァー FSG マネージングディレクター
●<交渉術>人間特性に基づいて科学的に嘘に対処する
誰もが正直者になれる交渉術
・レスリー K. ジョン ハーバード・ビジネス・スクール 准教授
●<コミュニケーショ ン>考え方を変える4つの戦略
人脈づくりが好きになる方法
・ティツィアーナ・カッシア ロ トロント大学 ロットマンスクール・オブ・マネジメント 准教授
・フランチェスカ・ジーノ ハーバー ド・ビジネス・スクール 教授
・マリアム・クーシャキ ノースウェスタン大学 ケロッグスクール・オブ ・マネジメント 講師
●<リーダーシップ>
【2016年版】長期主義と短期主義の葛藤
世界のCEOベスト100
『ハーバード・ビジネス・レビュー』編
│連載 │
●SHIFT:イノベーションの作法(4)
(問題の本質から強制発想する)
・濱口秀司 ビジネスデザイナー
●世界標準の経営理論(29)
ソーシャル・キャピタ ル理論
(リアルとデジタルのネットワークで働く、真逆の力)
・入山章栄 早稲田大学ビジ ネススクール 准教授
│巻頭インタビュー│
●Inventing the Future:未来 をつくる(3)
誰もが「大丈夫」だと思える世の中を目指す
・成澤俊輔 NPO法人 Future Dream Achievement 理事長
│Idea Watch│
●オムニチャネルを最大限に活用 する法
・『ハーバード・ビジネス・レビュー』編
●多様性研究の落とし穴
・『 ハーバード・ビジネス・レビュー』編
│リーダーは「描く」│
●挑戦の先に しか、成功はありえない
・栗原 博 富士ゼロックス 代表取締役社長
│前号を読 んで│
●より実践しやすく、共有しやすい編集を
・斎藤祐馬 トーマツベンチャーサポー ト 事業統括本部長
●創刊40年ならではの問題提起を
・福島雄裕 ホッケー日本リーグ機 構 理事詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
・HBRよりhttp://www.dhbr.net/articles/-/4634
継続とは小さな問いを立てるもの
・脳の構造に関して:習慣をつくる流れとして、きっかけ→行動→報酬の3層の流れがあるが、これが脳の中でどういう流れになっているかというと、習慣を司る脳の層→感情を司る脳の層→理性や意思を司る脳の3層になっているらしい。これがつまりどういうことかっていうと、習慣にしようって思っても、次の層の感情の層で面倒とか、いやとかいう感情に習慣が潰されてしまうのだ。
これを解決するのが、好奇心や疑問などであるらしい。継続はこの疑問と小さな報酬の連続によるものだとか。
つまり、小さなゴールを立ててそこに対してそれをどう達成したらいいかっていう小さな疑問が生まれる。
そして、それをすることによって、小さな報酬が得られる。そしてまたゴール。疑問。報酬っていう流れだ。
ここにみるに、成長することを目的とした、習慣は続かなく、楽しいものは続くっていう仕組みになっているらしい。
一方アスリートとかはこのループをつくるのがうまい。
アスリートたちがどのようにその道でプロになるというと、最初は、楽しいっていう内発的動機付けに基づいて行動する。そこから勝利とか、報酬とかいう外発的動機付けに基づいて、極める。ただ、ある一定になると限界を感じてしまう。部活とかで、これ以上がんばってもうまくならないっていう基準がなんとなく見えた人とかはいると思うがそれがこの状態だ。
そこからアスチートがどのような行動をとるかというと、他の分野からの学びを得るのだ。今まで自分が成功してきた方法をあえて疑ってそれを変えてみる。そこから革新をとげてくるのがアスチーりになったかならないかの違いだった。そして、アスチートたちは、よくいうのは、
頂きは峠にすぎず、また新しい山をみつけてそれを登る。それを繰り返して成長させていくのだ。
まとめると、内発的動機からスタートさせ、成果などの外発的動機に移行し、限界を感じたら、自身の内発的動機付けと向き合って、他の分野から学んで革新を遂げる。
そういや、梅谷さんが、昔「ゲームなんてとっくに飽きてる」とか言ってたのは、自身を変革するのに今はモチベを感じてるっていう意味だったのかもしれない。
つまり、PDCAを高速で回し続けて1%の改善をできるような人がとんでもないところへ行く。 -
特集タイトルとは関係のない「名著論文」ということですが、クリステンセン教授による人生論は、過去にもどこかで目にしたことがあるものの、心に沁みるものがあります。
1.どうしたら幸せなキャリアをしっかりと歩めるか
2.伴侶や家族とどうしたらゆるぎない幸福な関係を続けられるか
3.どうしたら誠実な人生をおくれるか
これらの質問は人生で毎日問い続けてもいいものだと思いました。これらの質問の文脈を確認するために、また読み返すべき論文(エッセイ)でした。
特集記事のほうは納得できる内容ばかりだったものの、裏を返せばあまり議論の余地のない……まずい言い方をすれば周知の内容が大半であったように感じました。 -
濱口氏秀司氏のSHIFTに出て来た「重層的なトレードオフを視覚化して構造を認識する」は秀逸だった。