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- / ISBN・EAN: 4988013198098
感想・レビュー・書評
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ベトナム戦争時のブッシュ兵役の公式記録が虚偽ではないかを、ブッシュの2期目の選挙の前に調べるところから物語は始まる。
調べて行くうちにどうやら虚偽だということが見えて来て、決定的になる文章と証言も現れる。
が、それがのちにフェイクだということが保守派のブログで出されると、ABC等他のメディアからも信ぴょう性を疑われ、放送した番組「60minutes」のアンカー、ダンまでもが追い詰められる。
反撃の放送もするが、(出来レースの)内部調査委員会までもが開かれ、主人公メアリーは追い詰めれれる。。。
いやぁ、これは良い映画やった!
CBSもどんどんジャーナリズムではなく、会社としての機能しか無くなっていってるだ、それは日本の方が先行してるけど、ジャーナリズムの進んでるアメリカも例外では無いんだということがよく描かれていた。
「質問をする」、それがどれだけ大切か、
事実を積み上げ、そこに一筋の真実の光を垣間見させることがどれだけ大変か、しかしどれだけ社会には意味があるのか、
質問を「しない」ことがどれだけおかしなことなのか。
会社は常に自社の存続を考える。それも当然のことだ。
けど、特権を与えられたメディアはそれだけではダメだ。 真実を伝えるこそがその特権を与えられている理由でもあるのだから。
インタビューを延々と繰り返し、証言をとって行く、それに比べてブッシュの前には慣れ親しんだ記者が並ぶ、そんな光景がすでに2004年にはあった。トランプはそれすら拒否してるけど。
主旨が何であるのかを次第に忘れ、その人の人間性や政治的趣向、疑惑、揚げ取り、それに終始し、ワイドショー化してしる今の日本のメディア人、本当に大変なのはわかるけど、もう少し頑張れよ、とこれを見てますます思った。
「60minutes」は報道で初めて黒字が出たCBS番組だと。ワイドショーやバラエティの方が広告収入が高くなる。 が、人々は昔「60minutes」を見た。それが段々イブニングニュースや朝の番組がもっと視聴率を稼ぐようになった。
時代の流れとともに、人々は報道よりも娯楽を楽しむようになっていってる。 「正しさ」よりも、「気持ちいい」ことにしか興味がないのかもしれない。
これは、社会の劣化といえば間違いなくそうだと思う。
人々が見ないから、テレビもつくらない。
すると、報道なんて人々も存在すら意識しなくなる。
このスパイラルが今の状況ならば、まず回復するには人々が痛い目を見るまでバラエティ漬けになるのかもしれない。
社会が機能していないことが自分ごとになり、何が真実か伝えられないようになっていることが誰にでもわかるよになる日が来れば、もしかしたら、「気持ち良さ」よりも「正しさ」が大切だと思う人々がまた現れるかもしれない。
この映画を見ていると、そういう暗い気持ちになっていってしまうが、まだ我々の時代にこういう考え方があった、という記録に残すには、すごくいい映画だったと思う。
最後の「勇気を」
には痺れた。
役者も演出も素晴らしかった!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これは未来永劫伝え続けなければならない真相だと思う。
最初、日本の報道姿勢は米国よりも格段に遅れていると思っていたが、言論統制という意味に於いては一番進んでいるのかもしれない。 -
※ テレビ鑑賞
原題「Truth」だが、何か真実なのか、実際の出来事を扱っているゆえに分からないのがもどかしく、印象深い。 -
TVにて
このことが映画になって良かった.だけど才能溢れ意欲に燃える人達が政治家によって潰されたのは,社会の大きな損失だと思った.日本ではもっとひどいことになっているのだろうと思うと怖い.ケイト・ブランシェットさすがの演技力でグイグイ引っ張って迫力満点. -
多くの美しい女優さんが存在するが、演技まで含むと僕の中ではやはりケイト・ブランシェットがずば抜けていると思います。美しさはもちろんですが、強さもかわいらしさも全て兼ね備えている彼女の作品は観ていて完全に引きずり込まれます。
「ニュースの真相」
https://www.youtube.com/watch?v=OCJJC8_YmiY
ケイト・ブランシェットとロバート・レッドフォードの圧倒的な演技力に脇役陣も引っ張られ本当にいい作品だと思います。庶民にはこの程度なのかなとも思いますが、たびたび出てくる「選挙後」と言う台詞があるのですが、スポットを当てられているブッシュ大統領。この作品において考えさせられるのは、もし選挙に負けていたならその後はどうなっていたのだろう?かと
正直、もし敗北をしていたならこの題材は正当化され、ブランシェットやレッドフォードが追い込まれるのではなく、ブッシュがすべてのメディアから袋叩きにされていたのだろうと思う。もし…ではなく日本のメディアもこんなものなんだろうなと思う。黒いもんを白く言ってもそれが正義なんだろうと… -
一言でいうと「ガセネタつかまされ、功名心にはやった記者が自爆する話」ということになります。偽メール事件で自殺に追い込まれた民主党議員を思い出しました。
ただ、大統領に経歴詐称が誤報として糾弾されわけではなく、ニュースソースの信頼性が揺らいだという理由で糾弾されたのはなんとも不憫。これは論理のすり替えみたいなもので、結局、為政者の都合の悪いニュースゆえ重箱の隅をつつかれて潰されたと言うところなんでしょう。これは現代の日本にも現出している現象で、ため息がでます。
とまぁ色々同情の余地はある話なんですが、自信満々で鼻持ちならないケイト・ブランシェットにあまり感じがよくないですね(迫力と美しさはさすがですが)。ロバート・レッドフォードはただに好々爺でした(笑) -
60ミニッツが誤報で看板司会者が降板することとなった出来事を映画化。
ああ、あのニュースか。あったなぁ、そんなこと。。。
面白いのはブッシュのスキャンダルの誤報を伝えたのはリベラルな政治信条だったからではないかと疑いをかけられるとこ。あいちトリエンナーレの騒動を思い出した。
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勇気を持って質問すると、大きな力に潰される。迎合か、抵抗か。
ケイト・ブランシェット、かっこいい…。 -
調査は大事