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- / ISBN・EAN: 4988021145671
感想・レビュー・書評
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「結晶世界」の虜になり、今「旱魃世界」を読んでる最中なのだが、「ハイ・ライズ」という作品が映画化されていると知り見て見た。近未来、高層住宅に住む住人達、上層階に行くほど富裕層が住み、階級社会なのだ、という触れ込み、これはおもしろそうだ。
最上階に住む、この高層住宅の設計者ロイヤル役がなんとジェレミー・アイアンズだった。うーんおじいちゃんになってもかっこいい。公開時67歳。それに成功した者の持つ高慢さがよく出ていた。カントリーの邸宅で育った妻のために屋上に庭園を作り、ヤギと馬を飼う。どぎもをぬく、皮肉に満ちた設定。
主人公ライズは25階なので中層階、生理学者なので中流ということか。これがトム・ヒドルストン。初めて見るが、金髪でこれぞイギリス人、という外見。あまりに綺麗すぎて逆に印象が薄い感じ。
映画は混とん。低層階から停電になったことで、低層階の逆襲?が始まる。上層階に攻めてゆき、ぐちゃぐちゃのパーティーの模様。ちょっとこれが「皆殺しの天使」を思わせた。
音楽が80年代風。アバの「SOS」が何度も流れた。最初の頃に流れたのがバグルスみたいだな、と感じたのだが、調べると違うようだ。CANの「アウトサイド・マイ・ドア」という曲かな。アバのSOSもポーティスヘッドというグループのカバーのようだ。ソフトないい感じ。・・SOSは75年、アウトサイド~は69年のデビューアルバムに収録だった・・
小説は読んでいないが、読んでいる最中は映画のような高層ビルの外見は頭の中に浮かべない気がした。映画の中のビルはけっこう暗灰色のコンクリートで暗い。原作は1975年発表。ビルは40階。
ハイライズの挿入曲 「Room MGMu」さんのページ
https://www.marigold-mu.net/blog/archives/8066
2015イギリス
2021.6.29アマゾンプライム無料詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
近未来的なのにレトロな雰囲気で、何となくジェシー・アイゼンバーグの『嗤う分身』を思い出した。
トムヒがスタイル良すぎて現実感薄い。
素っ裸のサービスシーン(?)あるし。 -
高層タワーマンションにヒエラルキーがあり、下層住民と上層住民が対立する、というのはわかります。ただ、あそこまで皆が退廃し堕落しきってしまうのがわからないし、誰もタワーから出ていこうとしないのがわからない。後半からは画面から腐敗臭があふれるようで、見ていてつらかったです。
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ジムやデパートなど全てが揃った40階の高層マンション。しかし、そこは高層に住むほど位が高い不思議な階層社会ができていた。。。
こういう話だったのか。
70年代を舞台にして、階層社会ははっきりしたものというよりは何となくの目に見えないもの。そんな中で少しずつ破滅へと進んでいき、気がつけば狂気の閉じた世界ができてしまう。
これは資本主義社会の問題点を誇大して描いたものなのだろう。このビルを否定できるほど今の世界はうまくいっていない。。。 -
トムヒ目当てでレンタルしたが他にもよいキャスト揃いだった。タワーマンションの住人がどんどんおかしくなって破滅していく。電気も水も止まって、まるで世界が終わってタワーマンションしか残ってないみたいな退廃と抗争。でも、外は普通らしい。わけわからん暴力シーンばかりで、大画面で見てたら席を立ちたくなるかも。音楽は良かった。
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なんだか中途半端にショッキングなシーンがつながっているだけの映画だった。原作は読まずに見たら、いったい何が言いたいのかよくわからない映画だった。
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トムヒを拝もうと思って一作目。
狂ってる。そうとしか言いようがない話しの筋。精神汚染されそうな内容だったが、人の欲望と開かれない世界のおぞましさが現れていた。