座右の書『貞観政要』 中国古典に学ぶ「世界最高のリーダー論」 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 貞観の治という言葉は世界史で記憶があるけど、貞観政要というタイトルすら知らなかった。唐の二代皇帝、太宗李世民の言行録だという。現代のビジネスマン、というよりも組織に属して働く人の視点で、出口氏の解説がつけられていて、わかりやすく面白い。リーダーとか経営者でなくとも、チームに属してその中での役割のある人なら、いろいろ参考になるところがあるんじゃないだろうか。自分をよく知り、耳に痛いことでも人の言うことをよく聞く。それが第一歩かな、なんてことを読後感じた。

  • 李世民の貞観政要を出口さんが解説してくれている本。

    必要な部分を抜粋してリーダーシップを説明しつつ、貞観政要のエッセンスを受け取れる一冊。全く知らなかったのでとても勉強になりました。

    以下メモ

    唐の第2代皇帝、太宗・李世民。

    三境の考え:銅の鏡、歴史の鏡、人の鏡

    歴史に残る文章が悪くなると悪く伝わるので良い政治をしよう、は面白い考え。

    自分の立ち位置を確認し、それに見合った振る舞いを演じ続けていれば、それはやがて、その人の本性になると思います。

    【十思】【九徳】の考え。

    カサエル「人は現実の全てが見えるわけではなく、多くの人は見たいと思う現実しか見ない。」

    アメリカの心理学者、マーシャル・ロサダ「ポジティブな感情とネガティブな感情がおよそ3:1委譲の比率になると人は意欲的に動く」理想的な職場は6:1、これを「ロサダの法則」と言う。

    創業と守城では求められる能力が違う。

    魏徴「君は船なり、人は水なり」

    これからのリーダーに必要な4つの能力、強く思う力、共感する力、統率する力、正しく決断する力

    11月⑤

  • 貞観政要のイントロダクションといった感じで、同じことが何度か繰り返され少しくどい。

    貞観政要とは関係のないところでメモ。
    「何事であれ、アウトプットをするときは、メモを取ってキーワードを残すより、文章にしたほうがいいと思います。キーワードだけだと、時間が経つにつれて忘れてしまいます。文章に書き起こし、一つの文脈として覚えたほうが、記憶に残りやすいのです。日記よりブログなどが優れているのは、誰かに読まれることを想定するので、より文脈が整理されるからです。  ひとりで観に行った映画の内容はほとんど覚えていないのに、友だちと観に行き、観終わった後に意見をいい合った映画は、今でもはっきりと覚えています。これは、直後に言語化(文脈化)したことで思考が整理され、知識が定着したからです。」

  • 管理職になって3ヶ月が経ち、自分が目指すリーダーシップのあり方を模索していた中、出会った1冊。

    3つの鏡は当たり前のように感じたが、これを常にやり続けている者がリーダーになれるのだと思う。
    自分の課題はコミュニケーション力。緊張する時でも銅の鏡を意識し、明るくリラックスした表情を心がけていきたい。
    自分の表情をコントロールできなければ、自分の行いのコントロールも難しいのだろう。
    笑顔で部下を信頼し任せる。そのようなリーダーシップを発揮していきたい。

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著者プロフィール

出口 治明(でぐち・はるあき):立命館アジア太平洋大学(APU)学長。ライフネット生命創業者。1948年、三重県生まれ。京都大学法学部卒。日本生命入社。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て2006年に退職。同年、ネットライフ企画(株)を設立し、代表取締役社長に就任。2008年4月、生命保険業免許取得に伴いライフネット生命株式会社に変更。2012年上場。2018年より現職。著書に『全世界史(上・下)』(新潮文庫)、『0から学ぶ「日本史」講義』シリーズ(文春文庫)、『歴史を活かす力』『日本の伸びしろ』(文春新書)、『哲学と宗教全史』(ダイヤモンド社)、『一気読み世界史』(日経BP)、『ぼくは古典を読み続ける』(光文社)等多数。

「2023年 『人類5000年史Ⅴ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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