自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書 [Kindle]

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  • 文響社
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感想・レビュー・書評

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  • 部下を一人の人間として尊重することが大事、ということであろう。以前の上司が、「部下も家に帰れば、奥さんがいてお子さんがいる。家に帰れば一国一城の主。一人の大人として接し、指導することが大事」ということをおっしゃっていた。本著に書かれているテクニックも、基本的には相手をレスペクとすることが前提にあるように感じる。
    部下の成長が、究極的には部署の働き方改革、生産性の向上になるのである。部下を持つようになったら、根本的にこれまでとは仕事が変わるものだ、という覚悟と学びが必要であろう。

  • 作者の経歴を最初に拝見した時に「学者さんが理想論書いた的な本じゃない?」…と変換を持っていた自分を恥じたい

    ☆短期のプロジェクトでは難しそう
    ☆本書は本当に新入社員のことも念頭においているが中堅社員や後輩にも当てはまることが多い
    ☆そうだよねお子さんいて育児している人はやっぱ違うよね
    ☆とにかく教えない、〇〇でいていない…とか答えを教えない
    ☆ソクラテスは無から生み出すことに非常に優れていた

  • ラボの課題本だったので読んでみた。
    指示待ち人間製造機から脱却するコツ
    ・部下より無能で構わないと思う
    ・部下のやったことを面白がる
    ・答えを教えず質問して自発的に考えさせる(仮説的思考を育てる)
    ・部下のモチベーションを上げようとしない=下がる部分を減らす

    昭和の管理、大企業は指示待ち人間が多いほど良かったのかもしれない。
    でも今は自発的に行動できることを求められることが多い。そうなると強すぎるリーダーは頭から押さえられるような印象になる。弱いリーダーが求められる(劉備のように)のはそういう時代背景があるかもしれない。

    読み進めているうちに、これって質問と承認が大事なんだなと感じた。
    つまりティーチングからコーチングに上司の役割は変化している。
    尚且つ上司は自己基盤が整っている(部下からの承認を求めない)ことが必要なんだと思った。確かにクライアントが自走できるようにサポートするのがコーチだから、その文脈が上司と部下にも当てはまるようになったのが令和の時代の会社組織なのかも。

    あとはソクラテスの産婆術まで発展させるには、上司側に様々な知識があると尚良さそう。

  • 冒頭の三国志の蜀において、なぜ人材が育たなかったのか、なぜ馬謖があの行動を取ったのか、という解説を読んで目から鱗がボロボロ落ちた。個人的にも歴史・古典好きではあったけど、それらの書物をマネジメントという観点で読んだことがなかったので、ちょっと今の自分の視点で古典を改めて読み直してみたいな、と思ったりした。必要な知識が大量に得られる気がする。
    あとは、自分で考えて問題を解決することこそが仕事の楽しみであり、その仕事の楽しみ方を部下に教えることができれば、自分の頭で考えて動く部下ができるという事が、手を替え品を替え書かれており、現在、割と多くの部下を抱えているオイラには非常に参考になる話がたくさん書いてありました。繰り返し読み直して少しでも良い上司になり、楽しんで仕事をする部下を育てたい。

  • 特に印象に残った言葉
    ・部下のモチベーションを直接引き上げようとするより、モチベーションを下げてしまう要因を除去することに努力したほうがよい。
    ・単純作業でも工夫を見つける楽しみがある

    アクションプラン
    ・周りの人に、何かやりたいことない?と聞くより、何か工夫できるところない?と尋ねる
    ・「意見」と言われると重たく感じるので、気づいたことや思いついたことを聞いてみる

  • 当たり前といえば当たり前のことばかりだけど、こうして明文化されていると改めて重要であることに気づくし意外とできていなかったりする。読みやすかった。

  • ・上司は部下より無能で構わない
    ・答えを教えるなかれ

    1、覚えようと必死になる時期
    2、習い覚えたことをマスターしようと繰り返し練習に励む段階
    3、呼吸をしているように無意識に技を発揮できるレベル
    4、完全にマスターした技術で遊びにも似た新たなチャレンジをするようになる

    ・これ、わかるかな? と尋ねる

    ・その場を離れ、残りの作業をしてもらう
    「終わったら教えて」

    ・できをチェック

    ・問題ない➡教える作業をいったん終了

  • 現場でも使えそうな具体性を持った記述でやってみようと思わされる。

  • いかにして部下のモチベーションを引き出すのか、小手先のテクニックではなくその考え方を示した本。

    現在の職場の人間関係を思い浮かべながら、「そうそう、その通り」と思ってしまう内容ばかり。

    ついつい部下には細かく指示したくなってしまうが、彼らが自発的に動いてくれるようにうまく導いてあげることができれば、双方にとってハッピーな結果を生み出す。

  • すごく分かりやすく、納得のいく内容。他の著書も読んでみたい。

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著者プロフィール

◎篠原 信(しのはら・まこと)1995年京都大学卒業。京都大学博士(農学)。農業研究者。有機質肥料活用型養液栽培および土壌創製技術を開発。「2012年度農林水産研究成果10大トピックス」を受賞。研究の傍ら、食料問題を調査、レポート「日本は何人養える?」をまとめた(2003、二次元コード)。本書はそれを基に執筆。著書に『自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書』(文響社)、『子どもの地頭とやる気が育つおもしろい方法』(朝日新聞出版)、『ひらめかない人のためのイノベーションの技法』(実務教育出版)、『思考の枠を超える  自分の「思い込み」の外にある「アイデア」を見つける方法』(日本実業出版社)。

「2022年 『そのとき、日本は何人養える?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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