勝ち続ける理由 原晋の“メソッド” (祥伝社新書) [Kindle]

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  • 2015年、2016年と青学を箱根駅伝2連覇に導いた青学の原監督(結局4連覇し、その後も1年おきに優勝している!)が、常勝の秘訣と今後の展望を語った書。2016年12月発行。

    陸上選手のトレーニングについて専門的に書かれている部分もあるが、選手の指導やチーム運営方針については、「フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉」に書かれていることと基本同じ。なので新たな気づきはなかった。

    レース当日にベストなコンディションに持っていくための「ピーキング」、駅伝で3ヶ月、マラソンでは最低半年は必要とのこと。メンタル面を含め、調整はなかなか難しそうだ。女性の場合は更に大変なんだろうな。

    青学を常勝軍団に仕立て上げた原監督の次なる大義は陸上界の改革。「陸上界を華やかな世界にする」大義を掲げた原監督は「終章 陸上界を変える! ハッピー大作戦」で、箱根駅伝改革として「箱根駅伝の全国化」「箱根駅伝のエンターテインメント性を高める」「大学・実業団対抗駅伝を新設する」の三つを、日本マラソンの復活策として「グレード制を導入する」「ポイント制を新設する」「指導者を選択できるしくみをつくる 」「俊足ジャパンを立ち上げる」「既存の大会を改革する」の5つを提言している。

    さすがアイデアマン。残念ながら、実現に向けた動きは聞かないな(第100回大会に向けて箱根駅伝全国化の議論はあるようだが)。陸上界から白眼視され続けている原監督が異端児でなくなる日は来るのだろうか?

  • (頂いた本)
    読み始めた(1月14日〉〜読み終わった(1月23日)

    チャラ監督(原監督)と思っていたが、チャラいのは作戦だったのだと感じた。
    勝つのは簡単ではないが、勝ち続けることは至難の業であると改めて思った。
    2016年に発行された本を2024年に読んでいるから、8年のタイムラグがあるが、2024年の箱根駅伝でも青山学院大学が総合優勝をした。
    もはや実力校・伝統校であり、優秀な高校生も沢山入学してくる環境下にあるだろうが、それらの選手を箱根駅伝で通用する選手に育てることは、それなりに苦労があると思う。

    関連する書籍も読んでみようと思った。

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著者プロフィール

青山学院大学陸上競技部長距離ブロック監督。青山学院大学地球社会共生学部教授。1967年、広島県三原市生まれ。世羅高校では全国高校駅伝準優勝。中京大では全日本インカレ5000mで3位入賞。89年に中国電力陸上陸上競技部1期生で入部するも、故障に悩み、5年で競技生活を引退し、同社でサラリーマンとして再スタート。新商品を全社で最も売り上げ、ビジネスマンとしての能力を開花。
2004年に陸上競技部監督に就任。09年に33年ぶり箱根駅伝出場、15年に同校を箱根駅伝初優勝に導く。18年まで箱根駅伝4連覇という快挙を成し遂げる。20年には大会新記録で王座奪還を果たし、22年には大会新記録を更新して6度目の総合優勝するなど駅伝強豪校に育て上げる。

「2022年 『「挫折」というチカラ 人は折れたら折れただけ強くなる(マガジンハウス新書)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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