聖の青春 [DVD]

監督 : 森義隆 
出演 : 松山ケンイチ  東出昌大  染谷将太  安田顕  リリー・フランキー 
  • KADOKAWA / 角川書店
3.35
  • (9)
  • (49)
  • (76)
  • (10)
  • (3)
本棚登録 : 297
感想 : 59
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988111251398

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ちょうど20年前の今日、8月8日に29歳の若さで亡くなった若者がいた。
    村山聖...将棋に命を懸けた人。

    新聞で偶然今日が彼の命日だと知り驚く。
    ちょうどこの『聖の青春』のDVDをレンタル中で、今日返却しようと思っていたのだ。
    (これもなんかの縁かな)と思い、鑑賞することにした。

    松ケンがどーしても演じたかったという村山さんは、天才という言葉が似合わない、とても人間臭い人だと思った。
    というか将棋の事が全然分からないので天才さがわからない
    (苦笑)
    幼い頃から命の期限を感じていただろう彼は将棋という運命に出逢い、最期まで求め続けていたのだろうな。
    それは幸せなことだったのか。

    「夢のひとつは素敵な恋愛して結婚して家庭を持つこと」と語ったシーンはさすが少女マンガ愛読者、とニヤリ。と同時に叶えられないと自分でも感じている辺りがどうしようもなく切なくなった。
    でも羽生さんとお食事か~、いいなあ。
    しかもふたりで通じあってるし(笑)

    将棋会館のアンケートで「神様にひとつだけ願いを叶えてもらうなら?」の答えが「神様除去」。
    これが一番泣けた。
    このひと、今までどれだけいるのかいないのか分からない神様に願い、呪い、すがり付いたことがあるのだろうか、と思った。

    松ケンや東出君の魂が乗り移ったかの演技はすごかった。
    特に東出君、たまに「え、本人?」と見紛うばかり。
    リリーさんは今日偶然にも2本目。
    いろんなものに出ているのね(笑)

    • 5552さん
      mkt99さん、こんばんは。
      コメントありがとうございます。嬉しいです♪

      原作を先に読まれたんですね。
      ネットでレビューを読んでい...
      mkt99さん、こんばんは。
      コメントありがとうございます。嬉しいです♪

      原作を先に読まれたんですね。
      ネットでレビューを読んでいたら「原作の方が全然良い」という意見もみられたので、読んでみたいです。いや、でも他に積読が鬼のようにある...と悩んでおります(^-^;

      羽生さんとのお食事シーンは「デートじゃん、デートじゃん、大好きな人とデートじゃん」とテレビの前で盛り上がってました(笑)
      あ、村山さんが実はゲイだとか言いたい訳じゃないですので、念のため(^-^;

      松ケンに限らず、俳優さんの体重コントロール能力ってすごいですよね。『百円の恋』の安藤サクラちゃんとか...。
      ぜひぜひ見習いたいものです。(主に痩せる方(笑))
      2018/08/13
    • 地球っこさん
      5552さん、おはようございます!
      初コメントさせていただきます。いつも
      レビュー楽しく拝見させていただいていま
      す(^^♪
      わたし...
      5552さん、おはようございます!
      初コメントさせていただきます。いつも
      レビュー楽しく拝見させていただいていま
      す(^^♪
      わたしは大崎善生さんのノンフィクション
      小説の方を読みました。
      もう、ボロボロ涙がこぼれました。
      何度も聖の夢は近づいては遠ざかっていきます。そんな希望と絶望を繰り返しながらも腐
      ることなく最期まで勝負の世界で生きた青年
      の記録でした。
      5552さんのレビューのおかげで、映画の方も観たくなりました♪


      2018/08/20
    • 5552さん
      地球っ子さん、こんにちは♪
      コメントありがとうございます。

      原作の方を読まれたのですね。
      良いという話を他の方からも聞いて、読もう...
      地球っ子さん、こんにちは♪
      コメントありがとうございます。

      原作の方を読まれたのですね。
      良いという話を他の方からも聞いて、読もうかどうか悩み中です(楽しい悩みですね(^-^))

      映画も感動しましたよ~。
      村山さんの生きざまに心打たれました。
      松ケンの繊細さもはまり役でしたし。
      機会があったら是非見てみてください。


      2018/08/20
  • 将棋には造詣が深いわけではありません。原作も読まずに観ました。松山ケンイチさんの体型は、ガリガリガリクソンを連想させるほどです。坂田三吉と関根名人、大山名人と升田幸三、羽生名人と村山聖。アウトローと正統派。私などは、どうしても破天荒でアウトロー的な方に関心があります。

  • 原作も同時期に読んだのですが、原作とはまた別ものとしてしみじみ楽しめました。

    しっかり青春だったのが良かったと思います。
    原作の持つエッセンス、雰囲気を原液として、うすめて飲みやすくしたスープのような映画。

    映画という時間制限の中で、原作の良さを表現するという意味で正統的に完成されているのではないかと。
    観ていて、甘酸っぱく、きちんと人生を感じられる。

    原作はどちらかというと、師弟愛に大きな感動があったが、こちらは羽生さんとの対決側に重きがおかれた映画でした。

    私としては映画だけではなく、原作も読んでほしい。
    どちらも体験するとより楽しめると思います。

    そしてどちらが先でも問題ないと思います。
    どちらかといえば、原作からが良いかな。

  • 役者魂のぶつかり合いのような映画。
    松山ケンイチさんの村山聖もいいが、東出昌大さんの羽生善治もすごい。
    現在進行形の偉人を演じるのは大変だろう。
    そういえば染谷将太さんは、「三月のライオン」にも出てる。
    あちらでは、本作の聖のような風貌であるが、何か意識するものがあったのだろうか?

  • 棋士たちの、消え入るようで、しかし意思が宿る「負けました」

  • 多くを語りすぎない
    ただひとりの将棋棋士が生きて戦った姿を映した映画だったと思う
    説明をはじめるとキリがない将棋の詳しいことは省いているのが好感だった

    デカイな
    松山ケンイチの村山聖の第一印象は、とにかくデカイな
    好敵手で戦友の羽生さんの東出昌大もデカくて……イケメン
    ふたりとも本人のイメージを脳内でディフォルメして美化した姿が映像になっているみたいだった

    その見た目のでっかさが、ふたりの独特のスケールの大きさ、威圧感、存在感の表れな気がして、心がぶるっとした

    原作のノンフィクションは数年前に読んでいた
    水道から落ちる水滴の音
    意志の強い駒音
    少女マンガ好きな一面
    森師匠の「冴えんなぁ、村山くん」
    印象が強く残っていて、映像で見たいなと思っていたシーンが見れてうれしかった

  • 「負けたくない」という言葉を何度も言い、死ぬまで将棋と向き合ってきた村山さんを描いた作品です。人生にやり直しはできない、そんな時間はないから、勝ち続けなければ意味がない・・・。病気でもむくんだ体からは想像もできない「生きる」強さを感じました。

  • 実話の映画化で実際に存在した棋士の話だけに


    まずは役者さんたちの役作りがすごいです。



    体重を相当増やして臨んだ松山ケンイチ、羽生さんの立ち居振る舞いをそっくり似せた

    東出昌大。

    他の棋士を演じた役者さんたちも素晴らしかったです。



    そしてラストに近づき、聖が死に近づくにつれての鬼気迫るシーンの連続

    そしてライバル羽生さんとの対決、将棋ってこんなにも見応えがあるものなんだ

    と率直に思えました。

  • 将棋の持ち時間は皆等しくあるのに、命の持ち時間は皆違う…
    子どもの頃から腎臓の病を患いながらも、自分の命を削るように将棋を指し続けた村山聖さん。
    「聖の青春」がテレビCMで流れているのを見て、村山さんのことは存じていなかったが、羽生さんに似ている(将棋に疎い自分でも、なんとか存じておりました)役者さんを見て、そして2人の将棋を通じての魂のぶつかり合いを感じ、これはいつか見なければいけない映画だと強く感じました。
    こちらの村山さん、「三月のライオン」の二階堂のモデルになっている方なのですね。
    素直になれない、凄く凄く嫌なヤツじゃないか、村山聖…と初めは見ており、二階堂とは全然違う(モデルなだけなので、当然だが…、あと、三月のライオンでは二階堂が特に好きなキャラクターなのでムッとしてしまった)とイライラ、ハラハラしながら見ていました。
    けれどあのセリフ…
    「お前のどこが命賭けどるんじゃあ!」
    「何が第二の人生だ」
    あれは、自分の命に限りがあることを知っている悔しさを抱いているもので、あの瞬間から、これまでの自暴自棄で投げ遣りな彼の行動、言動のひとつひとつが、呆れるくらい悲しい思いを起こさせた。
    初めての羽生さんとのサシ飲みで、ようやく同じ“命懸けで将棋を指している”と感じられる相手だからこそ吐き出せた素直な本音、
    「僕には時間が無い」
    「僕にはね、2つ夢があるんですよ」
    自分の抱いた夢をどちらも叶えた羽生さんへの、強い憧れと嫉妬心…
    「こんな身体じゃ無理なんです」
    それでも、将棋は諦められなかった。
    恋愛も、よくある青春も諦めてきた村山さんは、羽生さんと向かい合い、盤面で戦い続けることだけは、手放せなかった…

    この映画放映の翌年、私は生まれて初めて将棋を人から教えてもらい、将棋の世界を知ります。
    そして、三月のライオンと出会い、将棋の世界に身を置く人々の苦しみを知りました。
    色々なことが、聖の青春を見るまでの間に起こっていました。おそらく、将棋の世界を垣間見ることが無ければ、こんなにも聖の青春を観ていて苦しくはならなかっただろうと思います。
    私に将棋を教えてくれた人は、将棋を教えてくれた約5年後、息を引き取りました。
    将棋を指すと、盤面上で相手と共にひとつの物語を描けるような気がします。三月のライオンでも、二階堂がそんなことを言っていました。本当にそうだと思います。
    去ってしまった人とは、もう二度と共にひとつの物語を描くことはできない。一緒に、見たかった景色を見ることはできない……
    羽生さんの嘆きはどれほどのものだっただろうか。
    村山さんの愛読書がイタズラなKissだったのが、「未完の物語」という点で、村山さんと共通している気がします。
    村山聖の将棋は、今も未だ未完なのです。
    いつか、またいつか棋譜の読み方を私が理解できる日がきたら、そのときは…
    村山聖 対 羽生善治という棋譜をひとつの物語として、読んでみたいと切に思う。

  • 松山ケンイチの太りっぷりと、東出昌大の羽生さんっぷりに感心させられるだけでは終わらなかった。

    いくつものシーンが印象に残る映画だけど、「お母さん、大変な病気にさせてしまいましたね」って、本当に医者が言ったのかな。

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×