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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (229ページ)
感想・レビュー・書評
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世界は自分を中心に回っていない。当たり前なのだが、その考え方から離れることは意外と難しい。自分が病気になるはずがない、死ぬはずがない。とどこかで考えてしまう。
「目に見えるのはそういう風景ですから」
科学で言えば、それでも地球は回っている。中心にはない。そして釈迦も同様に、自分中心の誤った世界観が煩悩を生じさせるという。
「正しい世界が見えるように自分を作り上げていくことが、生きる目的なんですね。」
「老、病、死を苦に変容してアウトプットする心的システムこそが、苦しみの原因だと考えます。」
などなど、釈迦の考え方は私にもなるほどと思えるものが多かった。何かモヤモヤすることがあるときに読み返したい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大栗さんの宇宙物理学の話は、【重力とは何か】に詳しいので、そっちが面白いと思います。面白いのですが、その分野に明るくない私は半分も理解できませんでした。
この本だともっと触りの部分が語られていてとっつきやすい。
仏教は科学的なアプローチじゃないのだけど、感覚的に物理法則の真理に近い部分に触れていて、それが偶然か必然かどこまで感じ取れていたのかはさておき面白いなと思う。
思考と心のレベルがとても高い教授お二人の高尚な会話劇を味わって、心豊かなひとときを過ごすのにとっておきの一冊。
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