女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび [Kindle]

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  • 中央公論新社
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感想・レビュー・書評

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  • 2冊目の方が好きだな。
    3冊目も楽しみ。

  • どの話も現代の日本人が遭遇しがちな悩みばかり。
    それらの話を聴き、さりげなくアドバイスする、夜食カフェ。温かくて美味しそうなご飯が身も心も癒してくれる。
    前の逸話で登場した主人公が次の逸話では脇役のようにさりげなく登場して、マカンマランに集まっている。心休まるコミュニティがドンドン大きくなっている様子も良い。

  • 自分がつまらないと思っているのは自分だけなのかもしれない。
    探せば自分の居場所は必ずある。探せば。

  • 今回のシリーズも悩めるひとの心をあたたかく包み、ほぐしてくれるやさしい一冊だった。 特に病気や障害、ママ友やマウンティングなどの人間関係などがテーマになっていて、抜け出せない現状やあきらめかける心を救うきっかけになる。

  • 前の巻が気になる終わり方をして気になっていたので、すぐに2冊目を読んだ。夜食カフェの居心地の良さを楽しみつつ、美味しそうな料理を読むだけで我慢する。前作では不動産屋が敵だったけど、今回は強いて言えば教育ママが敵。よく考えたら、教育ママだけでなく、全体を通して「親子は一番近くにいる他人」というシャールの言葉がテーマかもしれない。

  • おもしろかった、ホント。

  • ◎あらすじ◎
    商店街のはずれ、狭い路地を抜けた先にひっそりとカンテラの灯りをともす夜食カフェ『マカン・マラン』。そこには悩める人々、何かにつまずいている人々がまるで導かれるようにやってくる。夜食カフェのオーナー、ドラァグクイーンのシャールはそんな彼らを迎え入れ、美味しく優しい料理でもてなす。止まり木のようなその場所でシャールの料理と言葉に勇気をもらい、彼らはまた新しい日常へと踏み出していく。「マカン・マラン」シリーズ2作目。

    ◎感想◎
    今回もぬくぬくの4作品を堪能!「蒸しケーキのトライフル」では、そつなく関係を維持するための"そうそう""分かる分かる"に私も覚えがあったり、自分らしさがわからなくて悩む…という面でも主人公の真奈ちゃんに共感。小さな子どもを育てているという共通点では「秋の夜長のトルコライス」もハッとさせられた話だった。シャールさんがする料理わお茶の説明を聞いていると、身体は食で作られるから、食を大切にしなきゃ、と当たり前のことを思いださせられます。

  • 読書記録です。まだの人は読まないでね。


    今回のお話もどこかにちょっとずつ身に覚えのあることばかり…当時この本を読むか、私の身近にも「マカン・マラン」やシャールさんがいれば!でも近い形で問題は解決してて、正解かどうかはわからないけど、シャールさんとお話すれば「それでいいのよ」と言ってもらえる感じ…だということに自分のなかでしておきます。
    第一話「蒸しケーキのトライフル」これは誰にでも身に覚えがあるはず。私は結構早い段階で我が道を行ってたから、打たれ強くなっちゃったわけだ(笑)第二話「梅雨の晴れ間の竜田揚げ」老舗旅館を継ぐ優秀な兄と、漫画家を目指す弟。弟はやがて常連さんになるだろうから戻らないとわかってはいても、おばちゃんは女将目線で考えるから、おかーさんを助けてあげてほしいな~とちょっぴり思う…第三話「秋の夜長のトルコライス」まんま、当時の自分だわ…何回片付けてないミニカー踏んづけてイタイ!と叫んだことか。読んでていたたまれなかった(^_^;)第四話「冬至と七種(ななくさ)うどん」ニンジン、レンコン、ギンナン、カンテン、キンカン、ナンキン、ウンドンの全てにンが二回入る七種とかいて冬至のななくさというそうです。シャールさんも人の子、親子関係のおはなし。なんでも解決できる彼も思い悩む一人の男性であることが、人間臭くてイイお話でした。柳田、昇進試験を突破しただけあって、イイコト言うじゃん(笑)

  • マカンマラン2作目。
    トルコライスのお話が一番響いた。色んな人の色んな悩みが出てきて、みんなに共感してしまうけど、やはり母親ものは子供できてから見方が変わったなあと思う。
    1作目で登場した人たちが、物語の端っこで幸せそうにしてるのを垣間見れるのも良い。素敵なカフェに行きたいなあ。

  • やっぱり大好きなマカン・マランシリーズ。
    今回もシャールさんの温かさに涙した。

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著者プロフィール

1966年、東京都生まれ。映画会社勤務を経て、中国語翻訳者に。『銀色のマーメイド』で第5回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、2011年にデビュー。17年、『フラダン』が第63回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選出、第6回JBBY賞(文学作品部門)受賞。他の著書に「マカン・マラン」シリーズ、「キネマトグラフィカ」シリーズ、『風の向こうへ駆け抜けろ』『蒼のファンファーレ』『鐘を鳴らす子供たち』『お誕生会クロニクル』『最高のアフタヌーンティーの作り方』『星影さやかに』などがある。

「2021年 『山亭ミアキス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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