ブロックチェーン・レボリューション ――ビットコインを支える技術はどのようにビジネスと経済、そして世界を変えるのか [Kindle]

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  • ダイヤモンド社 (2016年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (283ページ)

ブロックチェーン・レボリューション ――ビットコインを支える技術はどのようにビジネスと経済、そして世界を変えるのかの感想・レビュー・書評

  • 一番まともなブロックチェーン本かな,と思って読んだ.ドン・タプスコットとその息子の共著.

    基本的には
    ・世界共通のデータベースであること.
    ・所有権の属性に関して重複が無いこと.
    がキーポイントになるのかな,と思いました.

    ブロックチェーン自体はただのデータベースなわけで,価値を生むのはそれを利用したアプリケーションだったりするから,本書で効果を主張するところで「それはブロックチェーン"だから"ではないよな」と突っ込みたくなる箇所がチラホラと.実際別にブロックチェーンがなくても,今のDB&プログラムの技術で実現できることも多かったように思う.

    しかし,インターネットがデータのコピーを前提としているのに対して,ブロックチェーン(DB)はデータの単一性を前提とするという対比は面白い.ITが属人化を引き剥がすのに対して,個性をIT上に実現するというように捉えると妄想が膨らむ.

    また,「数%の取引コストをゼロに出来る」としつつ,ブロックチェーンを維持するマイニングのためだけに結局「取引額の数%以上の電力を消費する」という状況も興味深い.なんだか熱変換効率の理論限界みたいな話が,コミュニケーションコストにもあるのかなぁ,とか思ってしまう.

    まだまだ全然理論的にしっかりしてなくて,根拠不明な主張が多々あるものの,全体像をつかむ上では総じて良い本だったと思います.

  • 単なるコンセンサス・アルゴリズムである blockchain と、その(ちょっと大規模な)コミュニティである bitcoin についての、あまりにもナイーブな未来予想。ちょっと仕事の関係で blockchain の勉強をしたかったのだが、こーゆー本が読みたかったわけじゃないんだよなぁ。

  • サンプルで1章まで読んだ。

    BTCとBC以外のプラットフォームまで背景は知らなかったんで、それが記載されてる続きも読みたい。
    買おうかな

  • ブロックチェーンがもたらす効果とそれによる未来を論じる。
    ブロックチェーン礼讃といえば礼讃だけど、ただビットコインすごいブロックチェーンすごいではなく、取引費用理論や所有権理論を使ってその効果を分析しているのが類書と違うところ。確かにブロックチェーンの効果を分析するには新制度派経済学の理論は適合的だと思う。組織マネジメントへの影響を論じた部分は自分の研究分野とも関わるのでとくに興味深く読んだ。
    ただ、ブロックチェーンによってもたらされる効果の源泉が、ブロックチェーンそのものなのか、ブロックチェーンがその一部を構成するプロダクトなのか、ブロックチェーンを構成する要素技術なのか、それともブロックチェーンとは関係のない別種のテクノロジーなのか、その辺りの区別があいまい。類書も含めそのへんをうにゃうにゃっとそこのところしっかり区別していかないとブロックチェーンの評価を誤りかねないと思う。

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