映画『聲の形』DVD

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監督 : 山田尚子 
出演 : 入野自由  早見沙織  悠木碧  小野賢章  金子有希 
  • ポニーキャニオン (2017年5月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013281097

映画『聲の形』DVDの感想・レビュー・書評

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  • 目を背けたいような、うしろめたいような。苦しくて切なくて、共感なんて言葉では片付けられない感動が押し寄せて来て、涙が止まらない。声にならない想いが、言葉にならない聲の形が、画面いっぱいに広がって、心に迫ります。

    『君と、俺、友達に、なれないかな?』
    先天的難聴を抱えた少女・硝子と、心と耳を閉ざした少年・将也。小学校で硝子をいじめてしまった将也は硝子を転校に追いやってしまい、いじめを糾弾されて今度は自分がいじめの標的になってしまう。高校生になっても心を閉ざしたままの将也は自殺を決意して身辺整理を始めていたが、過去の過ちを謝罪するため、最期に硝子へ会いに行く。
    聲が聞けないゆえに前を向いて生きる少女と、過去を悔いるゆえに自ら耳を閉ざし下を向いて歩く少年。いじめの被害者と加害者。障害者と健常者。少女と少年。そんな二人が再び出逢い、許し許され、心を通わせていく。

    少年少女たちの成長と心の再生を描き、心身障害に向き合う勇気をくれる物語。人生で尊いことは、過ちと向き合い、過去を乗り越えて人を許すことなのだと、教えてくれる。
    映画館に観に行かなかったこと、今更ながら後悔しています。

  • 登場人物がみんな人間らしくて、誰かを僻んだり疎んだり、子供の残酷さとそんな自分を変えようと足掻く姿がとてもリアル。
    誰かによって世界が色づくっていう瞬間の演出が本当に綺麗で大好き。そういう瞬間はきっと大人になるにつれなくなるんだろうけど、確かにその感触を知っているから余計にキラキラして観えた。死にたくなるほど嫌なことがあっても、報われる想いもある。

    ただ、その盛り上がりでもっと音を溢れさせたら鳥肌が立ったのになとは思う。
    それでも本当に細かく人間模様が描かれていて、一人一人に特徴があってまるで実在するかのよう。本当に素晴らしい作品だなと感じる。

  • イジメの加害者側と被害者側のそれぞれの事情や立ち直ろうとする心情を正面から描き切っていて
    観ていてもかなりキツいシーンが間々あるのが印象的です。予備知識ゼロで鑑賞したので驚いてしまいました。

    再生と許しの物語
    小学生の頃、大して意味もなく
    何となく始めてしまったイジメが原因で
    気がつけば自分自身が仲間から孤立してしまい
    以後暗黒の数年を過ごした少年
    自身の障害が遠因で周囲になぜか波風を立ててしまう事に苦悩する聾唖の少女
    この二人が出会い。
    そして再開するところから物語はゆるりゆるりと
    進み始めていきます。

    そんな筈じゃなかったのに
    ちょっとした弾みだったのに…
    小学生の頃の誤った行動をいくら咎めてみても
    過去を変えることなぞ出来るはずもない
    なのに慚愧の念に苛まれて塞ぎ込んでしまう。
    こういうことって割と誰にでもあるような事なんじゃないだろうか。
    もう十分すぎるほど大人になっちゃってる今の自分であれば、目に余る人物を前にした時でも、むやみに否定するばかりじゃなく突き放して見て見ることが出来る。そうする事で心中に余裕が生まれ、高みから俯瞰しながら自身の態度や言動を決めていくことができると思う。だけど彼らのようなティーンだとそんな感情のコントロールは難しいよね。だから上手く制御しないままで発信してしまって、相手を傷つけちゃう。今度はそんな自分が許せなくなちゃって内側に引きこもっちゃう…
    そんな気持ちもとってもよくわかる。

    自分の気持ちをしっかりと声で相手に伝えることが出来ないなんてもどかしい事ばかりなんだろうな、
    作中、彼女の形にならない声が迸るように溢れ出るシーンが何度もあって、伝わらない感情がとても痛ましかったです。余りに悲しくて涙がポロポロと溢れました。
    主人公の彼の臆病なところ、慎重に言葉を選ぶところ、恥ずかしがり屋なところ、会話のやり取りが妙な感じの飛び方をするところ、いろいろと気弱なところにすごく親近感が湧きました。
    もちろん彼女も可愛いいですし、もう一人の主人公であるんだけれど、ボクにはこの物語は彼の再生の物語に思えてならない。

    同級生みんなが悩んじゃってる姿を見ると他者と関わりあいながら生きていくって本当に難しいとつくづく思わされる。
    誰かが自分を必要だと言ってくれること
    誰かに愛されているという実感
    それこそが人生で一番重要で
    それこそが絶対的に揺るぎない安心なんだと思う

    この作品ホント素晴らしい作品でした。
    是非見て欲しいです。

  • いじめっ子であり、いじめられっ子である主人公の立場がものすごく難しいと感じました。いじめっ子なら「なんて最低なやつだ!」と言えますが、彼自身いじめを受けていてその辛さを理解しているから、単なるいじめっ子というわけでもないんですよね。
    いじめていた女の子に会いにいくとか、一緒に遊ぶとか、どことなく自分のためにやっているのではないかな、と少し心にひっかかることもありました。ただ、彼女が自殺しようとして代わりに転落してしまった後、「無事でよかった」と声をかけたことに、主人公の成長を感じました。
    自分が他人に強いた苦痛と向き合ったという経験は彼の人生の中でとても有意義なものになると思います。
    出てくる登場人物ってどの子もいろいろな悩みや問題、苦痛の種を抱えていて、その上で必死に生きようとしているんですよ。その過程でお互い傷つけあって苦しめあってしまうときが出てきてしまうんですが、最終的に彼らはお互いがつけた傷に向き合い認めあえたから、これから良い関係を築いていくような気がします。

  • よくできた原作でしたが、映像化においても、その品位を損なわない出来です。このリアルな人間関係は学生時代で終わらず、社会人になってからも逃れることは出来ません。逃げずに立ち向かったものだけがサバイバーです。石田のガチな成長物語です。初恋の物語でもあるのに、キスシーンはなく、爽やかな気持ちで応援できました。

  • ”退屈すること”を何よりも嫌う少年、石井将也.
    ガキ大将だった小学生の彼は、転校生の少女、西宮硝子へ無邪気な好奇心を持つ.
    彼女が来たことを期に、少年は退屈から解放された日々を手に入れた.
    しかし、硝子とのある出来事がきっかけで将也は周囲から孤立してしまう.
    やがて五年の時を経て、別々の高校で高校生へと成長したふたり.
    ”ある出来事”以来、固く心を閉ざしていた将也は硝子の元へ訪れる.
    これはひとりの少年が、少女を、周りの人たちを、そして、自分を受け入れようとする物語ーー
    「映画「聲の形」公式HPあらすじ」より

    耳が聞こえないということが異質であると認識されるのはいつなのだろう.聞こえないというだけでなく、見えないとかを個性でなく異質であるととらえるのはいつからだろう.
    こういう映画が自分のアイデンティティを形成する過程について考える機会になるのかもしれないなー.

  • 単なるメモ。


    西宮と石田の会話がすごくリアルで、話もうまくまとまっていた。
    耳が聞こえない西宮が小学校の時に石田のクラスに引っ越してくるところから始まる。(教室に入ってきた時にの石田の表情を好きと取るかどうかは分かれそう)
    西宮は耳が聞こえないので、筆談をクラスメイトに望む。
    最初は打ち解けようとしてたクラスメイトも、やはり小学生で、段々過激ないじめに走る子も。
    補聴器を取り上げたり壊したりしてることで石田が吊し上げられ、そこから主人公の石田へのいじめにも発展する。
    そこから石田は自分自身に対して罪悪感を抱く。

    小学時代が終わり、舞台は高校時代。
    周囲のクラスメイトとは顔を合わせることも出来ず、その人たちの「聲」を聞こうとはしないし、聞こえていない。罪悪感を背負ったまま主人公は生きている。

    西宮をいじめた罪悪感から、手話を覚えたり、本人に会いに行ったり、行動を起こす。

    周囲に、同じようにはみごにされてた長妻くん等、少しずつ友達も増えて行く。

    西宮が現れたことで石田の人生が不幸に変わってしまった、と考える西宮。
    被害者なのに、いつも怒らず、ヘラっと笑うだけ。
    ここをどう見るかでも分かれるかもしれないが、「こう振る舞ってしまう自分」自体が嫌いだ、というのは、思春期にあり得るのでは無いかと思うので、「自然だ」とは言い切らないが、あってもいい設定なのかなと思う。

    死のうとする西宮を助ける時に石田が「神様、明日からちゃんとするから、ちゃんとするから力をくれ」的なことを言うが、自分が落ちて行く所あたりからどんどん終わりに向かって行く所は良かった。(助かって良かった〜、そこは漫画〜。)

    それを機に、今度は石田のために西宮が友達の所をそれぞれ訪れる。 「耳が聞こえないから、ヘラっとしてる自分」の殻を破理、動き出す。

    加害者の贖罪まででこの物語は終わる。
    が、そこから先、関係性がかなりガラッと動き出すことを期待させながら終わって行く。

    西宮は実際の耳が聞こえないが、「自分」以外は何でも受け入れようとする。
    石田は心の耳を閉じていたがために周囲を受け入れることが出来なかったが、受け入れ始めた大人になって行く。。周囲もそれで成長。

    物語を忘れないためのメモ。

  • 原作を読んでみたくなった。
    詰め込み過ぎで、歪んだ人間の中、感情のジェットコースターをさせられる不快な作品だった。

  • いじめとその後の当事者との表現にもやっとしました。

  • 原作漫画はマガジンで話題となった入賞作、第1話目だけ読んでいた。その後本誌で連載が始まったのは知っていたが、1話で完結していたはずの話を引き延ばしているのだろうと思い、大して気にも留めてなかった。そして臨んだ本アニメの観賞。いじめと逆いじめの問題をこれだけ深く掘り下げた作品に出会ったことはなかった。描ききらず、説明し過ぎず、情感で観せていく演出も良い。…と、思ったらアニメ界には珍しい女性の監督さんだった。絵柄が美少女アニメ寄りだったのが少し残念。☆4

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