ようこそ授賞式の夕べに 成風堂書店事件メモ (創元推理文庫) [Kindle]

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  • 東京創元社
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感想・レビュー・書評

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  • 最後、泣けた。

    おもしろかった。

    書店大賞→本屋大賞に選ばれた本は面白いとずっと実感してきた。本屋さんってちゃんと本読んでるんだと失礼ながら感心したりもした。
    今度何読もうと思った時の選択肢として、私の中では最有力候補。
    直木賞や芥川賞ももちろん注目してるけど、楽しく読書したい、感動したいと思って本屋大賞作を手に取ると、割と当たる。

    改めて歴代受賞作を検索してみた。
    読んで映画も観た作品がたくさんあって、ちょっとびっくり。
    それに大賞じゃなく、ノミネート作って意外とそうだと知らずに読んでたことも驚き。

    本屋さん、素敵な職業だと思う。
    ますます本屋さんに行きたくなった。
    田舎の小さな本屋さんも探してみようと思う。

  • シリーズのこれまでの展開とは異なり、場面が様々に分かれていましたが、混乱することなく読み終えることができました。あとがきにもありましたが、ラスト様々なにぞが解き明かされていく場面はとても気持ちよく、心が温まる結末でした。
    わたしはあまり推理しながら読まないのですが、終盤花ちゃんの正体についてもしやと思ったことが的中したのは嬉しかったです。
    本屋さんで働いてみたいなあと、思わせてくれる作品でした。

    また、ちょうど本屋大賞の時期だったので、こういう風に書店員さんの思いが込められた賞なんだな、ということを知ることもでき、これまで以上に受賞作に興味が湧きました。

  • 面白かった
    アンチ本屋大賞って結構いるのね

  • 書店員の女性ふたり(杏子、多絵)が活躍するシリーズ最新作。
    邂逅編とあるように、今作ではもうひとつの人気シリーズである
    『出版社営業マン』シリーズの井辻くん(そちらに出てくる他社
    営業さんたちも)も登場するコラボ的作品。

    物語は書店大賞(現実世界では『本屋大賞』)授賞式の1日を描く。
    杏子と多絵は楽しみにしていた授賞式に出かけようとした矢先、
    福岡からやってきた書店員花乃の訪問を受ける。
    花乃の目的は、書店探偵として有名なふたり(正確には多絵)に
    不審なFAXの謎を解いてもらうことだった。

    一方、出版社営業マンの井辻くんもまた授賞式に向かおうとした
    ところ、他社営業の真柴に呼び出され、実行委員長から厄介な
    相談を受けることとなり、仕方なく奔走し始めて・・・


    といった物語。
    当然ながら、FAXの謎と相談は繋がっており、話が進むにつれ、
    杏子&多絵と井辻くん(&他社営業マンたち)は同じ目的に
    向かって協力していく。

    ふーむ、正直なところ、謎解き(謎そのものも)はイマイチかな。
    これなら、井辻くんの方を主役にして、書店大賞授賞式のために
    奮闘する書店員さんたちのお仕事モノにした方がより面白かった
    のではないかと思ってしまった。

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著者プロフィール

大崎梢
東京都生まれ。書店勤務を経て、二〇〇六年『配達あかずきん』でデビュー。主な著書に『片耳うさぎ』『夏のくじら』『スノーフレーク』『プリティが多すぎる』『クローバー・レイン』『めぐりんと私。』『バスクル新宿』など。また編著書に『大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー』がある。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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