ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫) [Kindle]
- KADOKAWA (2017年3月24日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (271ページ)
感想・レビュー・書評
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第七巻目は、シェイクスピアのファーストフォリオにまつわるうんちくが面白い。
御多分に漏れず、主人公篠川栞子と五浦大輔の恋愛の行方も進展しています。
最終局面は、手に汗を握り展開ですね。
巻末に著者・三上延氏が、アニメ版映画化・実写版映画の計画もあると述べて、並行して作品も継続されと書いています。今後が楽しみな一冊です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大好きなシリーズだけど、まだ7だけ読んでいなかったので、1から全て読み直してやっと読み終わった。
6がとにかく複雑だったので、すぐ7に移ったにも関わらず早速混乱した。相関図、もっと周辺の登場人物も含めて(誰が誰の弟子だったとか)、もう少し詳しく載せたほうが良かったと思う。
ストーリーとしては満足だった。
あと、あとがきにもあったアニメ映画化の件はどうなったんでしょう?
どちらかというと、シリーズ化して動画配信サービスで公開!のほうがいい気がするけども。
スピンオフでその後のお話もアニメ化できるし。
絵のタッチも表紙と同じか、Violet Evergardenみたいな感じがいいな〜☺️ -
Kindle Unlimitedで読了
やっぱり熱っぽく、半分を昨夜読んで、眠くて眠くて、続きは、起きてすぐ、今読み終わったところ。栞子さんの祖父にあたる、亡くなった古書店主、久我山が、篠川親娘に残した、シェイクスピアの稀覯本。それを巡っての、久我山子飼いの骨董商と、篠川親娘、三つ巴の戦いが幕を開ける。複数の本の中から、本物と贋作を見分けて手に入れるのは誰か。勝利しなくては『ビブリア古書堂』は、なくなってしまう!
というクライマックス。シリーズ最終巻。古書の競りの場面、息もつかせぬ迫力で、手に汗握る展開。これは、他人の感想なんて読むよりも、シリーズをお読みになって、ここまでたどり着く方が、断然面白い!
扱われてる内容が、本の単なる謎解きじゃなくて、製本や読書の文化史にも深く関わるし、作者様が相当かみ砕いて描いてくださってるとは言え、若干難しい。けれど何でもへにゃへにゃ分かり易けりゃ良いってもんじゃなし。むしろこの作品がきっかけで、洋書の歴史なんかにご興味持たれても良いと思うし。いやいや、読み応えたっぷり。巻末の参考文献リストも、ぜひ次に。
篠川親娘の確執も、お互いを最高のプロと認め合う事で決着がついて、智恵子さんは、智恵子さんなりに、母として、娘2人の将来に、責任を持とうと思っているのが見て取れるので、読んでいるこちらも気が済む。全然関係ない事だが、智恵子さんの声、私は『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のプロスペラ役、能登麻美子さんの声でずーっと脳内再生されていた(笑)。既存のアニメでは、どなたが演じていらっしゃるのだっけ。そちらも見てみたい。
大輔くんも、意外な男気を出してくるが、普通は大輔くんのママのように、あっさり彼の行動を許してくれたりはしないだろう。結婚や交際には反対はしないだろうが。競りで栞子さんを支える大博打をやってのけるのは、やっぱりファンタジーで、お話だよねと思う。6巻から、この7巻にかけて、大輔くんは、どんどんしっかりしてくるし、上手くいくのは嬉しいんだけど。
「ヒモになるなよ。普通はそれで結婚なんか、社会的力量としては出来ねえぞ。頑張れよ!」
と思ってしまう。実際、この2人にとっては、お互いが最高のパートナーで、しっくりくるんだろうから、幸せになるだろうけど。5巻あたりの彼とだと、随分印象が違っていて。2人が幸せそうだから、男は本当に惚れた女のためなら、よくなるんだって事にしておこう。私は栞子さん、全然ダメなやつだと思わないし。1人で生きていけるひとだと思う。古書の才能を抜きにしてもだ。でも、2人の方が良いって、彼女が思うなら、きっとそれが正解。良かったね。2人とも。
スピンオフもあるようだから、他の本をちょっと挟んで、そちらも読んでみよう。ひとまずここで一区切り。ああ、久しぶりに一気読みした。 -
読書メーターより移記
前回から6年の間を空けてシリーズ読了。 今回はシェイクスピアがらみ。 ちょうど今、松岡和子訳のを全巻揃え中なので、タイミングよく楽しく読めた。 新しいシリーズも始まっていて、既に電子書籍で買ってあるけど、別に今回で終わりでもいいかと思うくらいまとまったおわり方なのでした。 -
ビブリア古書堂の事件手帖7巻。最終巻。
この巻は、シェイクスピアのファーストフォリオをめぐる謎でした。
栞子さん、大輔、そして智恵子を巡る人間関係の集大成。面白かった。1巻を発表したときから、このエンディングに向けての物語が出来上がっていたんだろうか。すごい謎の隠し方、魅せ方、素晴らしい7巻の物語でした。
本編は終わったけれど、まだ外伝が…てな記述もあったので、今後に期待です。楽しかった。そしてものすごく為になりました。
もっと本が読みたい。 -
シェークスピアの幻の稀覯本を巡る物語。稀代の蔵書家が残した(らしい)シェークスピアの“初版本”の真偽を巡って繰り広げられる心理戦。
今作でシリーズも完結。取っつきにくい古書の話をこれだけ面白く読ませてくれたこのシリーズに感謝。 -
シェイクスピアのファーストフォリオにまつわる物語
3冊の色違いの本の中に1冊だけ
本物のファーストフィリオが?!
挑戦を受けた栞子は、果たして謎を解けるのか
古書やお金、人間に対する執念が怖すぎる1冊
そしてついに大輔がプロポーズ
話がようやく進んだなぁ -
シリーズ最終巻のテーマはシェイクスピア。
何百年も愛され続けた作品だけあって、何億という価値を持つファースト・フォリオの存在を巡る物語はスケールが大きくてスリリング。
クライマックスらしく、本巻では終盤に手に汗握るような展開が待っていてワクワクしながら読めた。 -
人が死なないミステリーは、あまり好みではないんだけど、このシリーズは面白かった。
実写&アニメのW映画化にも期待。
(当然、テレビシリーズは無かったことにして)