ダイヤモンドハーバードビジネスレビュー 2017年 5 月号 [雑誌] (知性を問う)
- ダイヤモンド社 (2017年4月10日発売)
- Amazon.co.jp ・雑誌
- / ISBN・EAN: 4910059690571
感想・レビュー・書評
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この号なんど読んでも面白い.安宅さんによる知性の核には何があるのかという論考と,カーネマンのビジネシにおけるノイズに関する考察.
10年以上同じ仕事の仕方でやってきたのを,いかに変えていくかのヒントや問題の切り口がゴロゴロ転がっている.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
内容紹介
│特集│知性を問う
●AI×データ時代に人間が生み出す価値とは
知性の核心は知覚にある
・安宅和人 ヤフー CSO
●【インタビュー】作家の創造性の原点を探る
小説は何者が生み出すのか
・朝井リョウ 作家
●AIに実現できない心の領域
「心の質感」が創造性の源泉になる
・前野隆司 慶應義塾大学大学院 教授
●情動が知性を生み、知性は技術を進歩させる
人間は機械へと進化する
・石黒 浩 大阪大学大学院 教授
│HBR翻訳論文│
●【意思決定】 企業の知られざる大損失
意思決定の「ノイズ」
・ダニエル・カーネマン プリンストン大学 名誉教授
・アンドリュー M. ローゼンフィールド TGGグループ CEO
・リネア・ガンジー TGGグループ マネージングディレクター
・トム・ブレイザー TGGグループ マネージングディレクター
●【リーダーシップ】 矛盾を受け入れる動的均衡のマネジメント
リーダーは「二者択一」の発想を捨てよ
・ウェンディ K. スミス デラウエア大学 アルフレッド・レーナー・カレッジ・オブ・ビジネス・アンド・エコノミクス 准教授
・マリアンヌ W. ルイス シティ大学 ロンドン・カス・ビジネススクール 学部長
・マイケル L. タッシュマン ハーバード・ビジネス・スクール教授
●【戦略】破壊的イノベーションに対抗するプリウス式ハイブリッド戦略
・ネイサン・ファー INSEAD 助教 ダニエル・スノウ ブリガム・ヤング大学 准教授
●【人的資源管理】AT&Tはいかに社員を再教育したのか
技術が廃れても技術者は廃れない
・ジョン・ドノバン AT&T 最高戦略責任者
・キャシー・ベンコ デロイト 副会長
●【経営理念】ペイパルのCEOが語る
顧客に尽くせば企業価値は高まる
・ダン・シュルマン ペイパル CEO
│連載│
●SHIFT:イノベーションの作法(7)
戦略意思決定の質を高める
・濱口秀司 ビジネスデザイナー
●世界標準の経営理論(32) 組織エコロジー理論
変化の時代にこそ必要な「超マクロ」の時間軸
・入山章栄 早稲田大学ビジネススクール 准教授
│巻頭インタビュー│
●Inventing the Future:未来をつくる(6)
ロジカルに壮大なビジネスを描く
・大江栄年 レシード 代表取締役
│Idea Watch│
●企業の「生存率」を高める戦略とは何か
・『ハーバード・ビジネス・レビュー』編
●ストックオプションの操作はなぜなくならないのか
・『ハーバード・ビジネス・レビュー』編
●65歳を超えても仕事を続ける人は長生きする
・チェンカイ・ウー オレゴン州立大学 博士課程研究生
│前号を読んで│
●Being(あり方)を問う特集を
・島田由香 ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス取締役人事総務本部長
●読者をもっと惑わしてほしい
・中竹竜二 日本ラグビーフットボール協会 コーチングディレクター/TEAMBOX 代表取締役 -
特集ではないが、ペイパルCEOの「貧乏は高くつく」という体験からの発想が何かに役立ちそう。
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教養のための読み物としては良いのですが、本誌の特集記事としてはあまり望むものではありませんでした。
遠くに寄り道しすぎているというか、この手のテーマは他の書籍で読めるような気がします。少なくとも私がDHBRで読みたい内容ではなかったです。
翻訳記事『リーダーは「二者択一」の選択を捨てよ』はパラドックスに対する新鮮なアプローチを提案するもので、画期的であったと思います。
それと、いつもと表紙の手触りがスムースな感じでした。