ゼロデイ 米中露サイバー戦争が世界を破壊する (文春e-book) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • サイバーテロ、サイバーセキュリティに関する本。

  • とても読みやすく、一気に読み終わった。断片的な知識が改めて頭の中で整理された感じ。

  • 最初に日本の将来に関するフィクションから始まった時は正直???と思ったが、内容はいたってまじめで面白かった。

    サイバー戦争に関する話であるが、技術的な話は少なく、あっても平易な言葉で書かれていて非常にわかりやすかった。

    サイバー戦争が現実化していく過程を、歴史的な事件や米ロ中以等の国々の状況を説明しながら明らかにしていく流れて書いており、内容が頭に入ってきやすかった。

    米国以外は特に目新しいことは書かれていなかったが、米国についてはスタックスネットの読んだことのない細かい話や、つい最近の米国による(多分)ロシアへのサイバー攻撃等、詳しい話が書かれていて興味深かった。

    日本については最後の章で少し触れられている程度で、あまり参考にはならないが、それがメインの内容ではないので特に気にはならなかった。

  • 本では、取り敢えず架空の話として、国内のインフラが攻撃にあう所から始まるが、結構リアリティありそうな感じを受ける。その後の各国、集団によるサイバー空間での戦いを読むと、人ごとでは無いと思えるし、案の定、アメリカまかせ的な日本の対応で大丈夫なのか?と考えさせられる。

    90年代半ばから、アメリカ、イスラエル、ロシア、中国、北朝鮮などによるサイバー領域での熾烈な戦いが既に起きていて、各国の諜報機関がどの程度の規模なのかなどの情報が調査されているし、大統領の発言の意図の読み方などをインテリジェンス的な要素も含んでいて、あのニュースの裏側にはこういう話があったのかと、読み応えがあった。

    ゼロデイ(明らかにされていないコンピュータの脆弱性)攻撃、インターネットから隔離された環境でも、USBを介し、それらを組み合わせてイランの核施設を攻撃したスタックスネット(物理的な機械に浸入し動作させるプログラム)、その振る舞いが、ただ壊すというものでは無く、戦争にならないよう用意周到に準備された作戦というのは寒気がするレベル。まあ、イランの核兵器開発による地域の不安定化を阻止するための活動という大義名分なのだろうが。


    アメリカ大統領選挙でのロシアの関与のくだりは、誰が味方で誰が敵なのか? どこまでが作戦で、何が現実の話なのか、インテリジェンス領域にサイバー攻撃が絡んで複雑度は増していると思うが、公開される情報も増えて来ている。

    そして、最後に登場。(あの銭形警部の)インターポールに、本当の日本人、福森大喜。サイバー犯罪に対応しているそうな。この本で、メインとなっていた各国の諜報活動等に関する事案には、インターポール憲章にある中立性の遵守から関与出来ないらしい。
    この福森が、情報が盗まれるインテリジェンス収集こそが大きな脅威と言うのも、点と点が繋がって、冒頭の架空の話のような脅威(あれはサイバー犯罪と認定されるのか?)に繋がると思うと不気味だ。

  • 【いま、そこにある危機】サイバー攻撃によって大都市を機能不全に陥れる――これはもはやフィクションではない。国対国の静かなる熱戦の最前線を取材!

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著者プロフィール

山田 敏弘(やまだ としひろ)
岐阜大学教育学部国語教育講座教授。博士(文学・大阪大学)。国際交流基金派遣日本語教育専門家、富山国際大学講師、岐阜大学助教授を経て、2013年より現職。専門は、日本語学、岐阜方言研究。主著に、『日本語のベネファクティブ―「てやる」「てくれる」「てもらう」の文法―』(2004、明治書院)、『国語教師が知っておきたい日本語文法』(2004、くろしお出版)、『国語教師が知っておきたい日本語音声・音声言語』(2007、くろしお出版)、『国語を教える文法の底力』(2009、くろしお出版)、『日本語のしくみ』(2009、白水社)、『その一言が余計です。―日本語の「正しさ」を問う―』(2013、筑摩書房)、『あの歌詞は、なぜ心に残るのか―Jポップの日本語力―』(2014、祥伝社)、『日本語文法練習帳』(2015、くろしお出版)など多数。

「2020年 『国語を教えるときに役立つ基礎知識88』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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