コロコロアニキ(8) 2017年 04 月号 [雑誌]:コロコロコミック 増刊

  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・雑誌
  • / ISBN・EAN: 4910038100473

感想・レビュー・書評

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  • 2017/3/17読了。
    コロコロコミックの創刊号の電子復刻版をウェブ上で読めるシリアルナンバーがふろくに付いていて、それが目当てで買った。本誌を読まずにふろくだけ読んだ。だからこれはコロコロコミック創刊号の読書感想文。
    単行本未収録(発行当時)の「ドラえもん」が200ページ載ってたってのがまず圧巻だった。
    あと改めて読み直してみて、「ドラえもん」ってやっぱりクオリティとオリジナリティの高いSFであり児童文学だったんだなと思った。藤子不二雄がこれを学年誌に対象年齢別に描き分けて並行連載してたというのも凄い。それは全学年の教科書を一人で書いたに等しい偉業だ。
    実際、「ドラえもん」がその後の日本人の想像力や日本の社会に及ぼした影響は下手な教科書よりも遥かに大きいはずだ。タイムトラベルという概念をドラえもんで初めて知った子供はウェルズで知った子供よりも遥かに多いと思われるし、ウェルズで知っていた子供にも、それがこんなに日常的に扱われる様は衝撃を与えたと思われる。
    と、こんなふうに「ドラえもん」を古典SFとして読んだ自分に愕然とした。ブラッドベリの「火星年代記」を読んだときと同じ感覚だ。「過ぎ去った未来」「来なかったけどあり得たかもしれないもう一つの未来」をノスタルジーと共に味わいながら「ドラえもん」を読み返す21世紀が来ようとは。しかもドラえもんのポケットからは決して出てくることのなかったインターネットとスマートフォンという変な道具を使って。今って本当に現実の21世紀なんですかね。

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