カルテット DVD-BOX

出演 : 松 たか子  満島ひかり  高橋一生  松田龍平  吉岡里帆 
  • TCエンタテインメント
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4562474186742

感想・レビュー・書評

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  • 一気見必至の傑作ドラマです。最近は華流ドラマを見ることが増え、その質の高さに驚かされてばかりいますが、このドラマについていうと全く遜色ありません。むしろ、まだこの手の作品は作れないかもと思います。美男美女が軽井沢でカルテットを演奏するというだけでオシャレですが、魅力は、小気味いいほどのテンポでかわされる会話と全10話だれることのないミステリアスな脚本にあります。おすすめです。

  • 誰もが嘘をついていて、誰もが片想いな
    夢を諦めきれない大人たち。

    唐揚げのレモン、マグネットではなく画ビョウ、アジフライには醤油かソースか、
    まだ寒い早朝にベランダで食べるサッポロ一番、SPEEDのWhite Love、赤色と白色の対比などなど
    練りこまれた伏線や絶妙な小道具の使い方、
    何気ないシーンひとつをとっても
    観る者が考察せずにはいられない坂元裕二の練り込まれた脚本と
    土井裕泰の演出が素晴らしい。

    特に良かったのは、司(松田龍平)へのすずめ(満島ひかり)の片想いが切なく胸に沁みる第8話と
    幹生(宮藤官九郎)と真紀(松たか子)夫婦の出会いと崩壊していく様を1話まるまる使ってリアルに描いて見せた第7話かな。


    全編舞台を観ているかのような軽妙な会話劇がまた楽しかった。
    (個人的にはすずめの片想いの演技が群を抜いて良かった。あと実際そばにいたら面倒くさいだろう高橋一生演じる家守くんのキャラが好き。狙い過ぎたセリフがスベってた場面も多々あったけど笑)

    『告白は子どもがすることですよ。大人は誘惑してください』
    『泣きながらご飯食べたことある人は生きていけます』
    『志しのある三流は、四流だからね』
    『好きじゃない人に告白されたら、SAJの三段活用』
    など忘れられない心の名言(迷言)がてんこ盛りなのもさすが坂元裕二脚本と唸った。

    あと、すずめ役の満島ひかりの出世作『愛のむきだし』で当時共演していた盟友・安藤サクラが声の出演で登場したのも嬉しい驚きだったし、大森靖子や坂本美雨などのミュージシャンがゲスト出演するのも音楽好きには嬉しい驚きだろうと思う。
    あっ、あとあと、まさに怪演だったアリス役の若手女優、吉岡里帆にも最大の拍手を!
    ほのぼのとした朝ドラの役とは一転して
    上昇志向の強いコワ~イ女をホラーなテイストで演じ抜き、
    認知度を一気に増したしね。

    あっ、そう言えば、すずめが食べていたロックンロールナッツのアイスと
    三角パックのコーヒー牛乳が無性に食べてみたかったんよな~。


    https://youtu.be/AQScuEKfxmY

    カルテット主題歌 おとなの掟

  • 2017年放映作品。坂元裕二脚本。面白かったです。最近、面白いドラマを見れています。もちろん評価の高いものを選んでいますので当然といえば当然ですが。全編10話。サスペンスであり、ヒューマンドラマでもあり、コメディの要素もあります。主人公4人の個性が光っている。会話のリズムが心地よい。松田龍平さんの飄々としたキャラ・高橋一生さんのこだわりの強いキャラ・謎めいた松たか子さん・傷を抱えた、でも可愛いキャラ満島ひかりさん。バランスがいい。脇を固める方々も面白い。吉岡里帆さんの人間性が破綻したかのような女性。追伸ですが、松たか子さんと満島ひかりの歌が上手い。大人のドラマでした。

  • それぞれ弦楽器をたしなむアマチュア演奏家の30代男女4人は、ある日練習していた東京のカラオケボックスで偶然出会い、弦楽四重奏のカルテット「ドーナツホール」(以下QDHと表記)を結成する。
    元プロ演奏家で現在は専業主婦の巻真紀(松たか子)、高名な音楽家を祖父に持ちサラリーマンをしている別府司(松田龍平)、路上演奏をするチェリストの世吹すずめ(満島ひかり)、フリーターの家森諭高(高橋一生)の4人は、それぞれ演奏家としての夢を諦めきれない者たちだった。
    4人は司の祖父が所有する軽井沢の別荘で、週末を中心にひと冬の共同生活を送り、練習を重ね人前での演奏を目指す。
    その中で、4人が抱えている秘密や過去が、明らかになっていく。
    「全員片思いで嘘つき」なラブサスペンスドラマ。
    まずは、このドラマが「行間案件」であること。つまり、あるキャラクターのあるセリフがあるキャラクターの過去や秘密を炙り出す伏線になっていたり、目線を合わせたり目配せしたりする目線の芝居がセリフの奥にあるキャラクターの本音や秘密を炙り出すキーになっている。例えば、夕食の時に出た唐揚げに無断でレモンをかけたのを家森が抗議するシーンが、真紀の夫の失踪の一因につながっていたり、真紀を内偵し始めた時と真紀に友情を感じ始めた時のすずめの目線の変化、真紀の本音を引き出そうと核心をつく問い詰め方をする有朱と真紀を守るすずめの目線と言葉のせめぎ合いが繰り広げられる第5話のシーンなどが、サスペンスフルな人間関係で惹き込まれる。
    司は真紀を、すずめは司を、家森はすずめを片思いしていながら、片思いを成就させるより4人の絆を優先させるラブコメディが「みぞみぞ」(切なくキュンキュン)させられた。
    夫殺しの疑惑をかけられさらに大きい秘密を抱えた真紀、父親に超能力詐欺に加担させられたすずめ、真紀に長年片思いしている司、こだわりが強くフリーター生活を続けている家森と世間のレールから外れた生き方をしてきたすねに傷を持つ4人の、「お互いのダメなところでつながって許し合っている」家族のような強い絆にほっこり癒された。
    名セリフも多く、「泣きながらご飯を食べたことがある人は、生きていけます」「夫婦とは、別れられる家族」「社会人失格の自覚持って精一杯全力出して演奏するふりしましょう」「サンキュー、パセリ」など、幸福と不幸を繰り返し生きていく力を得られる名セリフばかり。
    特に真紀がすずめを迎えに行き説得する第5話、真紀の夫が失踪した理由が明らかになる第6話と7話、すずめの司に対する片思いと真紀に対する友情が切なく溢れる第8話、4人がカルテットの夢を「やりたいことを職業にするか、趣味にするか?」の決断する最終回前後編の展開は、「みぞみぞ」(ざわざわ切なく)させられた。
    ドーナツの穴や煙や唐揚げのパセリのように顧みられることがなく間違いを犯したりレールから外れたり夢を叶えられない普通の人々に対する優しい目線が織り込まれ、松たか子、松田龍平、満島ひかり、高橋一生の演技派俳優のカルテットの演奏のような絶妙なアンサンブル、魔性の女ぶりが絶妙な吉岡里帆やもたいまさこの存在感も良く、白黒付けなくてもグレーで生きている酸いも甘いも味わった人の本格的な大人のドラマを楽しめた。
    「サンキュー、パセリ」

  • 以前オススメされたドラマがamazonプライムで観れると聞き、観始めて1話でもうハマった。
    珠玉のセリフの数々。メモるのに忙しい。
    ドラマなんて「東京ラブストーリー」以来だわ。えっ?それも脚本同じ方?「最高の離婚」も?ええっー!
    きっと唐揚げ食べるたび思い出すな^^

  • 放映時はまったのを思い出して、久々にAmazonprimeで観た。やっぱりよかった。脚本がいいし、セリフの応酬で魅せてくれる役者さんたちがいい。夢破れた大人に沁みる。

  • 再視聴。

    おもしろい。
    ドラマって深いなぁと思わせる。
    何気にみんなが美しいのも魅せる。
    普段着でも、なぜにキラキラしてますか。
    ひとつひとつのシーンを大切に観たくなる。

  • 坂元裕二作品、本当に面白い。
    カルテットはなんとなく見るのを躊躇っていたけれど、一気見してしまった。
    (続きがとても気になった!)

    癖のある4人が軽井沢に集まる。
    それぞれの人生。
    ちょこっとサスペンス要素あり、その真実やいかに。

    みんなが幸せでありますように、と、それだけ。

    にしても、満島ひかりの演技ってすごい。
    切なさというか、必死さというか、なんか彼女そのものの中にあるあの雰囲気が、好き。

  • グレーなところが好き。だめなところが好き。
    泣きながらご飯を食べたことがある人は生きていけます。

  • 注文に応えるのは一流の仕事
    ベストを尽くすのは二流の仕事
    我々のような三流は明るく楽しく
    お仕事をすればいいの

    大概の犯罪者は、自分を被害者だと思うところから始まりますけどね。

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