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- / ISBN・EAN: 4562474185912
感想・レビュー・書評
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なかなか意味不明。
見れなくはなかったので、ギリ星3です。
ネタバレサイト見ないと本当にわかんいですが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
近年観た映画のなかで一番難しい……。
面白いとか面白くないとかわからない。何を観たんだろう。
わかる日は来るだろうか。もう一度観る日は来るだろうか。 -
色々と伏線張って、
凝りに凝って、
結果、それ〜〜〜な感じ。
イロイロとやりたいことを
やってるのだろうけど、
アイデアは良かったのに、
エンターテイメントになれてなく、残念。 -
何が言いたいのか、何を伝えたいのかがいまいちわからなかった・・・。
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愛菜は中学時代の同級生ユキオ、学と再会する。
3人はグラフィティアーティストに影響を受けて行方不明の安曇春子の張り紙をモチーフにした街中に描いていく。
安曇春子は実家暮らしで職場ではセクハラ三昧の言葉を浴びせられる日々。
ある日、春子は女子高生に集団暴行されている同級生 曽我を見かけ・・・。
虐げられし女性たちのための映画。
時間軸は分かりづらいけど、女子高生ギャングのラスト近いシーンは閉塞感破ってスッキリするんじゃないかな。 -
2016年 日本 100分
監督:松居大悟
原作:山内マリコ『アズミ・ハルコは行方不明』
出演:蒼井優/高畑充希/太賀/葉山奨之/石崎ひゅーい/加瀬亮/山田真歩/菊池亜希子
http://azumiharuko.com/
原作は未読。地方都市に住む20代後半事務員の安曇春子。従業員全部で4人の会社の社長と専務はあらゆるハラスメント発言を悪気なく垂れ流し、家に帰れば認知症の祖母の介護に疲れた母のヒステリックな声、車が無ければ買い物にも行けず、ちょっとコンビニに入ればそこのレジにいるのは同級生。近所に住む初恋(?)の幼馴染もスーパーで働いているけど家の中はまるでゴミ屋敷、でもそんなほぼ引きこもりの根暗男にでも依存しないとやってられない。彼女の閉塞感はとてもよく伝わってきた。
一方で、騒々しいギャルがそのまま二十歳になった、あまり頭のよろしくなさそうな愛菜は、成人式で再会したユキオとつきあい始めるも、ユキオは超適当自己中男。同じく同級生のマナブとユキオが成り行きで始めた落書き(本人たちはアートと思っている)がSNSで拡散され注目を浴びアイナも参加、彼らのお気に入りステンシルは掲示板に貼られていた行方不明者「安曇春子」の尋ね人写真。
つまり同時進行で時系列バラバラにちゃんぽんで進む二人の女性のエピソードには実は時差があり、アイナたちの時間ではすでにアズミハルコは失踪しており、アズミハルコの時間では何故彼女が失踪するにいたったかを追っていく仕組み。ふたつのエピソードを繋ぐのは、アイナとハルコの共通の友人である女性と、女子高生ギャング団。
基本的にはファンタジーだと思って観たほうがいいと思う。コラージュともパズルともいえる時間とエピソードの切り取り方と、男たちを集団で襲ってボコボコにする女子高生ギャング団の存在はカッコイイ。個人的には、この女子高生ギャング団を、もっとファンタジー的に描いたほうが好みの映画になったと思うのだけど。無名の子を使うのは正解だとは思うけど、年齢的にも、ビジュアル的にも、もう少し少女感のある現実感の薄い子を集めて、ヘンリー・ダーガーのヴィヴィアン・ガールズみたいに感じれらたら素敵だったのに。アニメーション部分は面白かったし、その後の、女子高生に混じってハルコの母や祖母までが走り去っていくシーンはとても良かった。
出てくる男はクズばかり、アイナをただのやりすて女としか思っていないユキオたち、煮え切らないハルコの彼氏曽我、会社の上司どもはセクハラ野郎だし、ハルコの父親は自分の母親の介護で苦労する妻を見て見ぬふり。そんな男たちを少女たちはボコボコにしてゆく。男たちに対する女たちの怨念が凝固して女子高生の姿をとったのが彼女たちだというなら、もっと象徴的に、現実感薄目にしたほうが良かった気がする。
蒼井優は逃げ場のない閉塞感をとても上手く演じていたけれど、唯一、曽我との関係はちょっと微妙だった。みんななんでそんな根の暗そうな男が良いのだい?母性愛的なものかと思っていたら最終的にはものすごく依存しているし、この地方都市ではこんな無職ニート根暗男とでも結婚するしか女の行き場はないのかと残念な感じに。
高畑充希は、上手いのだろうけど、とにかく喧しい。ギャンギャンギャンギャンずっとハイテンションで喚きたてていて、彼女が悪いわけじゃないのだけど、見ていて大変ストレスだった・・・。同様にその彼氏役の太賀も常に大声のアホ男でかなりイライラ(つまりある意味とても上手いのだけど)。彼らがギャーギャー騒ぎながら落書きしてはしゃぎまわってるシーンが延々続くとちょっとしんどかった。
唯一の癒しは端役だけどいつも何か食べてるぼんやりしたおまわりさん役の加瀬亮。彼だけ力が抜けていて良かった。ほぼ新人の葉山奨之、ミュージシャンの石崎ひゅーいも、役柄はともかく存在感があっていい感じ。
終わり方は、個人的には好きです。そんなに深刻な話でもないんだよ、ってのが、逆に良かったと思う。もうちょっと何かを足したり引いたりすればすごく好きな映画になったかもしれないのだけど、全体的に何かがちょっと惜しい。