ブルックリン [DVD]

監督 : ジョン・クローリー 
出演 : シアーシャ・ローナン  ドーナル・グリーソン  エモリー・コーエン  ジム・ブロードベント  ジュリー・ウォルターズ 
  • 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
3.63
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本棚登録 : 47
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988142262615

感想・レビュー・書評

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  • 原作がとても良かったので、映画は良くないだろうと思っていたが、結構評価は高いようなので見てみる。

    うーん、やはり原作のいい部分は抜け落ちてる。ストーリーはそのままだし、きれいに撮れてると思うけど。
    この映画だけ見たら、主人公は勝手な女だという感じがしてしまうのではないかな。

    原作では作者の描写力で、すべてが(船の中では吐瀉物まみれになるし、久々に帰った実家のさびれた空虚さ、恋の始まりの浮き立つ感じなどなど)もっとリアルだったのが、なんというか、匂いや手触りがなくなってしまっている。
    主人公が故郷で別の人生を生きそうになるのも、ある意味、人生は選択しているようでいて偶然に左右され、何が幸せかなんてわかりようがないという一種の皮肉のようにも感じられたし、そんな人間世界を温かく(手を出さずに)見守る神の目のような感じもあったのだけど。
    先に映画を見た人は原作読まないと思うけど、後から読んでも「映画の通りじゃん」と思うだけで感動できないかも。いい小説はやはり原作を先に読んだ方がいいと改めて思った。

    • knkt09222さん
      はじめまして。
      かなり穿った感想だと感じました。
      数年スパンで(映画を忘れかけたころに)原作に手を伸ばそうと決めました。
      はじめまして。
      かなり穿った感想だと感じました。
      数年スパンで(映画を忘れかけたころに)原作に手を伸ばそうと決めました。
      2021/08/31
  • 1人でアメリカに移住した若いアイルランド人女性の物語。主演のシアーシャ・ローナンは派手な芝居をするわけではないけれど、1人の女性の成長・変化をが瑞々しく演じています。オスカーノミネートも納得。あと、画面の色使いも綺麗な映画でした。

    それにしても後半の展開にはやきもきしたな。故郷に一度帰った彼女がもうニューヨークに戻らないんじゃないかとヒヤヒヤ(あのイタリア人青年はホントいい奴だもん)。

    故郷の空気は閉鎖的で息苦しく、老いた母親を残すという心残りこそあれど、自分が成長できる場所を選んだということなのかな。

  • 2015年 アメリカ
    監督 ジョン・クローリー

    シアーシャ・ローナン、エモリー・コーエン、ドーナル・グリーソン

    同名の小説が原作らしいです。
    アイルランドの田舎町からニューヨークに移住した女子のお話。
    大西洋を渡る時、船の同室の優しいお姉さんにアドバイスもらわないといけないくらいにイモっちい女の子。
    そして百貨店で働いてる、、、のかなぁ?
    販売職だけど、お客さんとも何一つ気の利いた会話ができない。ホームシックで死にそうになる。でも、恋人ができてどんどんあか抜けていき楽しいニューヨークライフを送る。その時に田舎の大好きなお姉さんの訃報が入り、一旦、田舎に帰る。そこで田舎の金持ち野郎に言い寄られる。

    なんてざっくりな展開(笑

    主人公エイリシュ(シアーシャ・ローナン)がアイルランドに一時帰る時、彼氏トニー(エモリー・コーエン)はとっても不安になって帰る前に結婚してって言います。なんで不安になるのかな?
    で、結ばれた二人。なんだけど、母や友人には結婚した事実を言わないエイリシュ。なんでや、、、
    そして昔馴染みのジム(ドーナル・グリーソン)といい雰囲気になる。
    うーーーん、イタリア系のお金はないけどいい人と。アイルランドの片田舎に住んでるけど、お金のある、そして立派な紳士になった人と。
    どっちを取るか!!ですね。そしてエイリシュは金持ちに傾く!私も「絶対こっちやろう」と言ってしまった(笑

    でも、ふと気づくのです。
    何で自分がアイルランドを捨ててアメリカに行ったか。
    口うるさい噂好きなおばさん(元雇い主)の一言で。
    「ここがこういう所だと思い出した」

    そして、母に結婚してるって涙ながらに伝えて、何食わぬ顔してトニーの元に戻る。
    そう、一挙手一投足を見られるのってやだもんね、自由に暮らしたいもんね。そいでお金よりも優しいトニーを選んだ。
    こっちがいいよ(私も考え変わった)

    でも!!
    何も知らないトニーがちょっぴりかわいそう。

  • 等身大の女性の成長を描いた本作品はサンダンス映画祭でプレミア上映されてスタンディングオベーションに。映画賞第88回アカデミー賞では、作品賞、脚色賞、主演女優賞(シアーシャ・ローナン)にノミネートされたが、2016年2月に行われた授賞式では3部門とも受賞を逃したものの脚本家のニック・ホーンビィは『17歳の肖像』(2009年)に次いで2度目のノミネートであり、ローナンも『つぐない』(2007年)に次いで2度目のノミネートであった。
    芸達者な役者と秀逸な脚本によって、ありきたりなストーリーが珠玉の作品となるお手本のような映画です。

    『ブルックリン』(英語: Brooklyn)は、2015年に製作されたドラマ映画。アイルランド・イギリス・カナダ・アメリカ合作。監督はジョン・クローリー。脚本はニック・ホーンビィ。コルム・トビーンによる同名の小説を原作としている。出演はシアーシャ・ローナン、エモリー・コーエン、ドーナル・グリーソン、ジム・ブロードベント、ジュリー・ウォルターズなど。
    時代は1951年と1952年、アメリカ合衆国のニューヨーク・ブルックリン区に移民したアイルランド人の若い女性の物語である。彼女はブルックリンですぐさま恋に落ちるものの、郷里アイルランドで問題に巻き込まれ、二国の間で選択を迫られる。
    2015年のサンダンス映画祭でプレミア上映され、映画評論家に称賛された。2015年11月4日にはアメリカで限定公開され、11月6日にはイギリスで限定公開された。アカデミー賞では作品賞、主演女優賞(ローナン)、脚色賞の3部門にノミネートされた。

    物語:
    アイルランドの田舎町。年頃の娘エイリシュは閉鎖的な環境の中、食料品店で自らの可能性を磨く機会もなく燻っていた。そんな彼女に姉ローズはニューヨークで働く機会を用意してやる。胸を膨らませアメリカ行きの客船に乗ったエイリシュは、見ず知らずの乗客に激励を受けながら新天地で第一歩を踏み出した。
    だが、慣れないデパート勤務と勤労女子たちとの寮生活のなか、エイリシュから余裕と向上心は失われていった。ホームシックに悩む彼女に、世話役のフラッド神父は大学の会計士コースの受講を薦める。それに従う彼女は少しずつ自信を取り戻し、容貌に華やかさを表すようになっていった。そんな彼女をパーティーで認めたイタリア系の青年トニーは、一目惚れの末にプロポーズをしてくる。今や立派なニューヨークっ子になったエイリシュも彼の気持ちを受け止め、ふたりは幸福のうちに契りを結んだ。
    そんな矢先、エイリシュに故郷の町から姉の訃報が届く。急ぎ帰郷した彼女は、そこで昔馴染みの青年ジムと再会した。大切な家族に降り注いだ不幸から立ち直ったエイリシュは、立派な紳士となったジムに優しく接され、その包容力に身を委ねたい気持ちを育まれてゆく。トニーへの後ろめたい感情を次第に忘れてゆく彼女ではあったが、かつての雇い主であったミス・ケリーは彼女が既婚者だという秘密を暴く。エイリシュにとって、それは冷水を浴びせられるような経験であり、もはや帰る故郷はない事実の証明であった。
    ニューヨークで、妻の帰還を待ちわびつつ仕事に精を出すトニー。彼はある日、通りの向こうに愛する女が立ち、微笑みかける姿を見るのだった。(ウィキペディア)

  • アイルランドで暮らす母娘。姉は妹のことを思い、新大陸アメリカで働けるよう取り計らう。妹は、ホームシックにかかりならがらも、自分の進むべき道を模索し続ける。そんななかで起こった姉の死。アイルランドに一時帰省した妹の心境と境遇は・・・。

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