アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場 [DVD]

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監督 : ギャヴィン・フッド 
出演 : ヘレン・ミレン  アーロン・ポール  アラン・リックマン 
  • Happinet (2017年7月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4907953070219

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場 [DVD]の感想・レビュー・書評


  • ネバダ州ラスベガスの無人襲撃機ドローンの操作基地には入隊たった1ヶ月の若い女性と2年弱の経験者の組合せ。しかも、ドローンからの襲撃経験のまったくない2人。
    志願理由学生ローンが返済され、勤務が四年保証される。
    そんな彼でさえ、遠隔操作画面を見ただけではアルファイア発射のスイッチを押すことには強い躊躇いを示す。

    このネバダ州ラスベガスの遠隔無人襲撃機操作基地発射の『ドローンオブウォー』でも観たが、戦争の姿を根本から変えてしまった。それは兵器や戦術といった眼に見えたり、言葉で伝達することだけでなく、攻撃する者攻撃される者たちの心に与える影響が大きく変わってしまった。『ドローンオブウォー』では戦い方の変化の途上のなかで精神的に葛藤するパイロットの姿を描いていたが、
    この映画では、もう少しその状況を俯瞰した視点でカメラを回している。
    ドローン操縦基地(ラスベガス)→クリーチ空軍基地 ネバダ州→画像解析センター(ハワイ パールハーヴァー)→ナイロビケニア特殊部隊本部→ロンドンホワイトホール→襲撃対象のナイロビの商家へとカメラはまさにドローンがその上空にあってそれを切り替えているかの様に見せてくれる。


    はじめの作戦はテロリストよ捕獲であったはずがいつの間にか殺害へ、そしてできるだけ周囲への被害が少ない手段へと向かっていくそれは人道的な考えらからというよりも、この高度化した情報システムとその拡散力によって自分たちの選択が民意を敵に回すことを恐れてのことだ。


    軍の組織の人間たちはその任務遂行を第一義に置いているために、その決行を急ごうする習性がある。
    一方意思決定の上位に位置する政府側は世論を気にして自らの意思決定を避けながら、より上位の判断を仰ごうとして、判断が遅れていく。そして、それは時間が経過し、状況が変化してより判断の選択肢が狭くなるということでもある。
    (この部分のイメージは『シンゴジラ』とダブル)

    現在行われている、北朝鮮とアメリカの“ミサイル”や“核”をめぐるチキンレースはその両者及び周辺で行われている遣り取りは今現在は見えてこないけれど、この映画の様なフィクションにも劣らないほどの、それぞれの保身が蠢いていることだろう。今現在はその欲望の拮抗によるバランスが存在しているが、それは脆くも崩れるかもしれない。
    何しろ北朝鮮の政治の合理性は『他国には想像できない非合理性を突き進みそれを指し示すことによって、他国に恐怖を与えて覇権を勝ち得ていく』ことにあるのだから。

    もし、この緊張状態から武力を最小限にとどめた政治的解決が図られたら、きっとこの歴史的1ページを誰かが映画にしてくれることだろう。おそらくそこには、『世界一安全な戦場』からの攻撃と決断が、愚かな顛末を交えられて語られることだと思う。


    【メモ】
    解析センターはハワイ パールハーヴァー
    ドロー操縦基地はネバダ州ラスベガス
    クリーチ空軍基地 ネバダ州
    ナイロビケニア特殊部隊
    ロンドンホワイトホール
    CDEが45%は攻撃の理由に利用された
    フルファイアは2発
    GBU-12は

    1ヶ月と1年の経験者の組合せ。しかも、ドローンからの襲撃の経験のない2人。
    志願理由学生ローンが返済され、勤務が四年保証される。
    カメラはドローンと小鳥、虫、をリモートコントロールする。
    捕獲から殺害へ
    襲撃の被害の最小化を議論する方向へ

    軍の組織の人間たちはその任務遂行を第一義に置いているために、その決行を急ごうする習性がある。
    一方意思決定の上位に位置する政府側は世論を気にして自らの意思決定を避けながら、より上位の判断を仰ごうとして、判断が遅れていく。そして、それは時間が経過し、状況が変化してより判断の選択肢が狭くなるということでもあった。

  • 「1人の少女の命と、自爆テロによる80人の命のどっちを選択するか」「意思決定プロセスは、どうあるべきか」「選択の責任は、誰が取るのか」等、軍事政策における本質的な命題をつきつけてくる映画

  • かなり緊迫感のある映画で 世界一安全な戦場というタイトルに騙されたような(わざとか?)戦場の中でなくとも 戦争の恐ろしさを充分過ぎるくらい感じた。
    ミサイル発射の実行命令を出す大佐(ヘレン・ミレン)
    も その命令を遂行するのも 選択を与えられて決断することも 胸が痛くなるほど…難しく判断出来ない状況
    判断を下すことも判断下す当事者になることも かなり究極で心的ダメージ半端ないだろうなぁと感じた。
    社会的に人道的に考えれば 敵や味方なんてなくて 犠牲者が出る戦争そのものに対する風刺の映画だと思う。
    二者択一の選択を出来る訳もない
    現場で任務を与えられる人間への重圧が痛いほど感じられた やはり悲しい映画だ

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