ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~ [Kindle]

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制作 : 関根 光宏  山田 文 
  • 光文社 (2017年3月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (334ページ)

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ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~の感想・レビュー・書評

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  • 描かれている人々は国に関わらず、ある一定数どの国にもいるのではと想像した。問題は自分以外の他者であり、環境であり、社会という仕組みであると。
    経済的に今は余裕がある人でもいつ同じような考え方に至るようになるかは分からない。
    謙虚であることを念頭に生きていきたいと読みながら考えた。

    ◾️参考になったこと
    心拍数が減り、終わりが近づいてきたとわかると、私はギデオン協会の聖書を開いて、たまたま目に留まった箇所を読み上げた。「コリント人への第一の手紙」第13章第12節だ――「わたしたちは、今は、鏡におぼろに映ったものを見ている。だがそのときには、顔と顔とを合わせて見ることになる。わたしは、今は一部しか知らなくとも、そのときには、はっきり知られているようにはっきり知ることになる」

  • トランプ現象を理解する書と言われているが、田舎者の自分としてはこの本を発見のように思う人が多いということに逆に驚く。仕事で会う多くの人たちもそうだが、都会の賢い人たちは友達のほぼ全員が大卒であり、親の所得は国民の平均所得を漏れなく上回っている。要は、貧しさや田舎という世界があることは知らず、知っているともし思っていたとしてもそれは文字通り見聞きしたことがあるだけで体験としての実感はない。彼らは賢い人しか知らないのでむずかしいことを言うが、田舎の人たちの分からないことがなぜかわからない。そこでは東京はあまりに遠く、自分の置かれた状況と、それを抜け出すためにやるべきこと、そして到達する世界を結びつけて考えることはできない。金に困っているのに働かないし、とんでもなく些細な問題でかんしゃくを起こして簡単に仕事を辞めたり失ったりする。「ブルーカラーの仕事に対しては、…矛盾した価値観を抱いている一方で、では、ホワイトカラーの仕事に就くにはどうすればいいかということになると、みんな驚くほど無知だった」彼らには頑張れば成功できるというモデルが必要だし、成功とはどんなものかを身近なものとする必要がある。田舎とはこういうものなのだ。よくエリートたちがインターネットがあれば何でも夢を実現できるというが、誰もがGoogleの使い方をGoogleから学んだ人はいないはずだ。最初の一歩は生身の人間が与えてくれる環境こそすべてだ。

  • 米国のアパラチア山脈地方に住む人々の無気力、貧困問題を描く

  • 労働者階級の白人で、逆境からイェール出身弁護士に成り上がった男性の回想録。人生が波乱万丈で読み物としても楽しめる。本書では、アメリカのトランプ支持層の白人労働者階級(ヒルビリーとも重なる)の実態を垣間見ることができる。貧乏であること、職がないこと、依存症に陥り人生が破綻してしまうことが多い階層の人間たち(ヒルビリー)に対する筆者の考え方は、「彼らは自業自得だ」というものと、「アメリカには埋めようのない格差があり、そのせいで無力化されているのだ」というものが混ざり合っているように感じる。本書をトランプの政治と絡めて考えるとすれば、「アメリカの低所得者層はトランプの甘言に踊らされる前にまず自助努力をしてほしかった」。目指す目標というものが身近にないのが格差を生んでいるのですけどね。

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