ハリネズミの願い どうぶつ物語シリーズ [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • もっと早く読めばよかった。

    はりねずみが好きなのに、いや、好きだからこそ
    勿体なくて読むのを先延ばしにしてしまった。
    はりねずみは本当に臆病ですぐハリを立てて
    フシュフシュして、
    たまにお腹を見せて撫でさせてくれるけれど
    次の日になるとまたフシュフシュと丸まって
    でもそこがとても愛らしくて、愛おしくて。。

    ネガティブで臆病な自分と重ね合わせて
    はりねずみと接していたのもあって
    するりと本の内容が入ってきた。
    家にいたはりねずみ達の呟きを読んでいる気がした。

    カミキリムシの手紙の文章が印象に残った。
    「自分のままでいたらどうでしょう? 孤独で、なににも確信がもてなくて、少し不幸かもしれない。 でも、少し幸福でもあるのでは? 自分を訪ねてくるどうぶつたちを頭のなかでつくりだしてみるといい。 そのどうぶつたちと話をし、踊り、キミって思っていたより ずっと親切なんだね、と言わせればいいでしょう?」

    はりねずみ以外の動物達もみんな魅力的だった。
    カメとカタツムリのコンビが特に。

    読み終わってすぐに同作家の2冊を購入した。
    「きげんのいいリス」
    「キリギリスのしあわせ」

    でもまた勿体なくてすぐには読めないかも。

    #ブックサンタ

  • ハリネズミ・・・考えすぎや・・・(苦笑)

    自分ちに遊びに来てほしいんだけど、招待状(手紙)を送る前に、ハリネズミの頭のなかで起こる想像上の訪問が、五十九の短い章でつぎつぎと語られてゆく

    (訳者あとがきから)
    コンプレックスだけど、それが自分の存在の根源であったり、誇りでもあるように感じる。
    複雑で繊細な感情は、
    “自分で味わったことがある人でないと描けないだろう…”

    (帯から)
    テレヘンが絶大な信頼を寄せるケリード社の担当編集者、パトリシア・デ・フロートが
    「ハリネズミはトーン自身のこと」
    と記載されているが、あとがきにはその続きがあり
    「もちろん、出てくるのはどうぶつたちだし、トーンは社交的で友だちもたくさんいるけど、心もとないハリネズミは彼そのものだと思う」と語っている。
    テレヘン自身は、
    「どうぶつたちは想像のたまもので、まわりのだれにも、自分自身にも似ていない」と語っているが、
    誰かに、ハリネズミは著者自身であると言われたら?の訳者の問いには、「そうかもしれない」と返答している。
    医師であり、詩人であり、多くの人びとに愛されるすばらしい物語を書ける人が、
    ハリネズミのように心もとなく感じるのか?とたずねると、

    コンプレックスなどは、名声によってなくなるものではないんだよ

    と…
    深くて重い
    いろいろ感じ思う…


    テレヘンは、書きためた物語を、週めくりカレンダーに仕立てて、ケリド社の全社員と友人たちに贈り続けていた。
    週めくりだから、かならず五十二の物語が必要で大変だけど、いつも数はそろう。
    本書は、2014年のカレンダーにいくつか章を書き足してできている。


    トーン・テレヘン
    1941年生 オランダの作家・詩人・医師
    若いときはケニア ナイロビでマサイ族の医師をつとめたことも
    小さかった娘にせがまれてお話をつくるようになり、それが編集者の目にとまって最初の本を出版
    オランダでは子どもから老人まで、あらゆる世代の読者に愛読される特別な存在
    たいへんな恥ずかしがりやで、メディアにはほとんど登場しないことで有名


    2020年7月16日
    私今むっちゃハリネズミ
    始まる前から、ハリネズミの想像上の訪問と同じような、嫌なことばっかり想像して憂鬱になってる…
    でも、今日気付いた。
    リスも居たよ!居た!居た!
    リスのこと思い出しておこう。
    テレヘンさん、ハリネズミ、リス、ありがとう。

  • ハリネズミが人間(動物)関係に悩んでて、可愛らしかった。

  • 絵本みたいな本

  • ふむ

  • 孤独で自分に自信のないハリネズミが、動物たちを自宅に招待しようと手紙を書く。
    でも、その手紙を出す前に、いろいろ考えてしまう。

    ゾウが来たら。
    クジラが来たら。
    カラスが来たら。

    考えすぎて、結局はその手紙は出さずにタンスにしまいこまれる。

    ありのままの自分でいいのよ、自分に自信を持ちなさいってことなんだけど、
    なんだか、イライラしちゃう。
    私には合わなかった。

  • #fb オランダ語が分かって原著を読めると、もっとすんなり頭に入ってくるのかなぁ、的な。

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著者プロフィール

1941年オランダ南部の島に生まれる。アムステルダムで医師として開業。『ハリネズミの願い』で本屋大賞翻訳部門受賞。ほかに『きげんのいいリス』『リスのたんじょうび』『おじいさんに聞いた話』など。

「2020年 『リスからアリへの手紙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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