胸躍百首

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  • NextPublishing Authors Press
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  • 内容紹介
     昨年の五月八日から始めた短歌の発表もこの三月三日で三百首になりました。それを百首ごとにまとめて刊行してきました。百一首から二百首までの百首が『百日百首』で、この二百一首から三百首までの百首を『胸躍百首』(ときめきひゃくしゅ)としました。

     「ときめき」という言葉は、現在「時めき」という表記しかありません。古語辞典(旺文社版)には「ときめく」には二つの意味があると書かれています。一つは、時勢に合って栄える。そして、もう一つが、寵愛を受けて栄える、目をかけられて優遇されるとあります。源氏物語の冒頭の「いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれてときめき給ふありけり」が引例されています。「ときめき」には、多く上に心をつけて興奮や期待などで胸がどきどきすることとあります。時勢に合ってという原義からか、胸がどきどきして躍るの意の「ときめく」「ときめき」の一字の漢字が存在しなかったのでしょう。僕なりに一字の漢字を考えてみたが、その結果、胸躍るという漢字を当てるより仕方なかったのです。僕の創作なのだろうけれど、その場に相応しい当て字や新字もあっていいと思います。この百首を『胸躍百首』としました。

     この二月、奈良の富雄のカフェで個展を開き、作品の展示を行いました。三十点以上の作品を自筆で書いてのものでしたが、写真展、短歌作品集、書作品展としての総合的な魅力もあると好評で、たくさんのお客様が来てくださいました。時期的にも流氷に関わる写真や歌も多く、この『胸躍百首』の後半の盛り上がりがそのまま反映されています。

     また、編集者の小林真美さんにお願いして、紙の本の刊行には、作品の解説の文章等にも、僕の書いた『優美書体フォント』を使用しているので、より川添ワールドが楽しめると思います。また、紙の本には、解説もつけてありますので、より理解を深めていただけるかと存じます。

     前号の『百日百首』から、さらに進化したこともたくさんあって、内容的にも、見どころ、読みどころの多い集となっていると自負しているので、より親しみ楽しんでいただければ嬉しいです。

    平成二十九年三月吉日     川 添  英 一

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