果つる底なき (講談社文庫) [Kindle]

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  • 1.購読動機
    ドラマでお馴染みの池井戸潤さん。
    そのデビュー作1998年だから。

    2.本書あらすじ
    大手銀行の支店融資担当。
    彼の同僚が勤務中に不審な死をとげます。
    同僚はなぜ死んだのか?
    同僚の案件をたどるうちに、ひとつの会社を舞台に不明瞭な資金の流れに当たります。

    3.著者のメッセージ
    銀行出身の池井戸さんか描いた金融の世界です。

    上層部から末端への派閥。
    支店内部の融資と焦げ付き後の回収。
    融資先の決算と銀行の与信。

    ひとつひとつ読者に物語を通じて理解させてくれまます。




  • 「これは貸しだからな。」謎の言葉を残して、債権回収担当の銀行員・坂本が死んだ。死因はアレルギー性ショック。彼の妻・曜子は、かつて伊木の恋人だった……。坂本のため、曜子のため、そして何かを失いかけている自分のため、伊木はただ1人、銀行の暗闇に立ち向かう!第44回江戸川乱歩賞受賞作

  • 有名な作家さんですが、初読み。
    これが最初の作品って、驚きました。
    会計用語が全部は理解できなかったけれど、それでも面白かったです。

  • 「これは貸しだからな。」謎の言葉を残して、債権回収担当の銀行員・坂本が死んだ。死因はアレルギー性ショック。彼の妻・曜子は、かつて伊木の恋人だった……。坂本のため、曜子のため、そして何かを失いかけている自分のため、伊木はただ1人、銀行の暗闇に立ち向かう!第44回江戸川乱歩賞受賞作

  • 池井戸潤デビュー作、一度読んでいる気がする(´・ω・`)
    江戸川乱歩賞受賞作ですが、後の作品の様に銀行内の
    闇が描かれているし、この時は殺人まで描かれている

  • 江戸川乱歩賞受賞作品。この小説で池井戸潤の作風、銀行ミステリーが確立したように思う。

  • 個人的に本を読むのが久しぶり。
    骨太の職業ミステリーで読み応えがあった。
    池井戸さんは下町ロケットのイメージが強かったので、
    読んでこなかったが、銀行という特殊の設定が面白さが、
    際立っている。
    他の作品も読みたくなりました。やはり、食わず嫌いはいけないですね。

  • 半沢直樹の原作者のデビュー作。
    企業ミステリー小説といことで興味を持った。自分もサラリーマンなので、一般企業を舞台にどのような事件が起きるのか興味をそそられたのだ。
    作者は元銀行マンなので内情や仕組みが具体的に描かれている。ミステリー小説というより企業小説のようだ。謎自体もある程度の企業財務や会計の知識がないとチンプンカンプンなのではないだろうか。
    辛うじて理解できたが、状況を追いかけるのに脳味噌のリソースを取られてしまい、事件の真相が開示されても驚くというより、財務の説明を読んでいるようだった。ケーススタディを読んでいるという感じ。

  • ちょっと何言ってるか分かんないっす。と言うのが正直な感想。勿論、話の大筋は理解出来るが、この後に発表された作品と比べると内容を一般人には理解しがたいのではないかと思う。私だけ??ただ、私にとってこの作品以降の理解しやすさを考えると、著者の創意工夫を感じさせる原点の様な作品。

  • 池井戸潤のデビュー作。江戸川乱歩賞受賞作。原点とも言えるべき金融機関を舞台にした汚職事件をテーマにしたもの。ちょっと人が死にすぎだったり、話の展開に無理がある気がするところが多かったが、物語に人を引きつける力は新人作家のころから高かったのだなと思った。

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著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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