POLLINATION【イラスト入り】 WEED (ビーボーイノベルズ) [Kindle]

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  • リブレ
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感想・レビュー・書評

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  • サイコパス谷脇が自閉症の少年佑哉を手元に引取り、前作で亡くなった松本の代わりにして面倒を見ている内に、愛に目覚めていくおはなし。

    最後の最後に佑哉が「愛は、なんですか」と谷脇に問いかけ、谷脇が「知りたかったら、俺のそばにいればいい」と答えるシーンがとても印象的でした。きっと佑哉とともに谷脇も残りの人生をかけてその答えを探していくんだろうなと思いました。


    3部作を読み終えるのに、ものすごい労力が必要でした。特に松本にかかわる部分は2作目でも本作でも本当に辛い。でも読後の満足感が半端ない作品でもありました。最終的には谷脇のこと、憎めないやつって思ってしまってました。

  • 木原先生が「鬼畜な医者が割れ鍋に綴じ蓋になる話」と解説していましたが。
    谷脇はやっぱりクズい。松本とあんな風になったのに、面影さがしてか面白がってか、未成年・自閉症持ちに手を出して…。
    佑哉に「家政婦で保護者」と言われ、感謝も愛の言葉もなくても尽くす谷脇。
    クズで最低な谷脇だけど、応援したくなってしまった…。

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著者プロフィール

高知県生まれ。1995年「眠る兎」でデビュー。不器用でもどかしい恋愛感情を生々しくかつ鮮やかに描き、ボーイズラブ小説界で不動の人気を持つ。『箱の中』と続編『檻の外』は刊行時、「ダ・ヴィンチ」誌上にてボーイズラブ界の芥川賞作品と評され、話題となった。ほかの著書に『秘密』『さようなら、と君は手を振った』『月に笑う』『ラブセメタリー』『罪の名前』など多数。

「2022年 『コゴロシムラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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