逆説のスタートアップ思考 (中公新書ラクレ) [Kindle]

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  • 中央公論新社
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感想・レビュー・書評

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  • スタートアップに必要な心構えとか、どういったものを目指してスタートアップをするかどうかを解説した本。

    簡易な文体にシンプルな主張で、非常にわかりやすかった。

    とにかくPDCAを回せというありがちなアドバイスもあったが、根本をなす、「全く利益が出なさそうで誰もやってないことをやれ」という主張はたしかにと思える主張だった。

    個人的に好きな一文は
    「ドラッカーは「イノベーションに対する最高の賛辞は、『なぜ自分には思いつかなかったか』であると言っていた」

  • ピーター・ティール、ポール・グレアムといったシリコンバレー系のアントレプレナーの引用が多い。ピーター・ティールの「ゼロ・トゥ・ワン」を読んだ方であれば、既知の内容が多いかもしれません。
    著者独自の主張が少ない印象を受けました。しかしサクッと読むことはできるので、手っ取り早くスタートアップの知識を得たい方には良いと思います。

    【メモ】
    ・スタートアップは半直観的である
    └半直観的=瞬時の推論や直観的な判断が実は正しくない事柄のこと
    ・スタートアップは世界の不確実性を良い方向に利用して、短期間での急成長を狙う
    ・素早く独占するための条件
    ①小さな市場を選ぶこと
    ②少数の特定の顧客が集中していること
    ③ライバルがほとんどいないこと
    ④顧客に刺さり続ける仕組みがあること
    ⑤スケールのために必要な限界費用が低いこと
    ・長期の独占状態を作るための要素
    ①専売的な技術
    ②ネットワーク効果
    ③規模の経済
    ④ブランド
    ・初期の製品で重要なのは継続率と離脱率
    ・セールスや初期の顧客獲得は創業者自身がすべき
    ・スタートアップにとってのカスタマーサポートは製品以外の体験を提供できる重要な活動

著者プロフィール

東京大学 FoundX ディレクター。
University of Toronto 卒業後、日本マイクロソフトを経て、2016年から東京大学。東京大学では本郷テックガレージの立ち上げと運営を行い、2019年からFoundXディレクターとしてスタートアップの支援とアントレプレナーシップ教育に従事する。スタートアップ向けのスライド、ブログなどで情報提供を行っている。著書に『逆説のスタートアップ思考』『成功する起業家は居場所を選ぶ』『未来を実装する』。

「2022年 『解像度を上げる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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