春、戻る (集英社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 家族愛。人生思い通りにいかないのが常なんだし幸せだと思えることが大事だなと。自分を大切に思ってくれてる人がいるって幸せなことやね、当たり前やけど当たり前じゃない。つらい時期って世界の全てがつらくみえるけど、その中にも喜びって少なからずあったなと思うしその小さな喜びを大切にできる心を持ち続けていたいなと思った。

  • ほんわりしていて読みやすいお話。ストレスなく読める。

    ただ「弟」ではなく「兄」にそこまで拘る必要性があまり分からず。理由は一応説明されていたけど、「弟」の方が私はもっとすんなり読めて楽しめたかも。

  • 図書館から借りた本

    結婚を間近に控えた36歳のさくらの前にいきなり兄だと名乗る青年が現れる
    どう見てもさくらより一回りは歳下の青年はさくらの身の回りにちょくちょく出没しては徐々に馴染んでいく
    彼の目的は何なのか

    もう、ありえない設定ではあるんだけど!
    いきなり兄だと名乗る青年はどう見ても歳下だし、名前も関係性も明らかにしないまま、得体の知れない男性を料理を教えてもらうからと一人暮らしの家にあげるかぁ?
    しかも、婚約者の男性も普通に『お兄さん』とか受け入れちゃうなんてどれだけ危機管理がなってないんだ!と思わざるにはいられないんだけど
    そんなこんなをひとまず脇に置いてみるとハートウォーミングなほっこりするお話ではある
    ラストで『お兄さん』の正体と目的が明らかになるけど、変にファンタジー仕立てじゃなくて良かったと思った
    私としては腑に落ちるラストだったかな

  • 著者が伝えたいのは、家族の形は色んな形があるということ、かなと思います。
    【そして、バトンは渡された】を読んで、同じ著者の本なのでよんでみました。話のあらすじは、結婚を控えた36歳のさくらの前に現れたのは、自分のことをお兄さんと名乗る24歳の男の子。最初は不信感を持ちながらも、徐々に打ち解けていく面白い関係を描いていました。途中まではよかったのですが、展開がもう一掴み欲しかったので、星は3つです。

  • 思い描いたとおりに生きなくたっていい。つらいのなら他の道を選んだっていいんだ。自分が幸せだと感じられることが1番なんだから。p181

  • 兄の正体がわかった後でも、話が不自然な印象が消えず、共感しづらかった。

  • 突然、お兄さんが現れる。が、望月さくらにはお兄さんはいない。ずっと❔ハテナで話が進む、だが、さくらはそのうち、その人をお兄さんと認め、受け入れる。読んでいく私もそこに危険があるとは思えない、ただ、お兄さんは誰?、終盤、お兄さんが誰かがわかる。瀬尾さんが書く通り、いつも通り、優しい終わりに大満足。

  • ・結婚を控えたさくらの前に、兄を名乗る年下の青年が現れた。
    ・ハートフルストーリー。

  • 突然現れた年下の、おにいさん。
    自分も主人公さくらと一緒に、彼の正体を不思議に思いながらも、徐々に馴染んでいくのを感じる。
    ずっと「おにいさん」と呼び続けたさくらが「お兄さん」と呼んだ頃、彼の正体が判明。
    未来から来たとか、複雑な家庭事情を想像していたが、すっきりと解決して良かった~。
    じんわりと、心が温まるお話。

著者プロフィール

1974年大阪府生まれ。大谷女子大学文学部国文学科卒業。2001年『卵の緒』で「坊っちゃん文学賞大賞」を受賞。翌年、単行本『卵の緒』で作家デビューする。05年『幸福な食卓』で「吉川英治文学新人賞」、08年『戸村飯店 青春100連発』で「坪田譲治文学賞」、19年『そして、バトンは渡された』で「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『あと少し、もう少し』『春、戻る』『傑作はまだ』『夜明けのすべて』『その扉をたたく音』『夏の体温』等がある。

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