ベッドの中の契約 ハーレクインコミックス [Kindle]

著者 : 中村敦子 マーガレット・メイヨー

• ハーレクイン (2017年4月20日発売)

感想・レビュー・書評

[kobayakawabooksさんの感想 · 2017年12月11日]

ジャーナリストのニコールは、出版社を辞めたのを利用して、友人が見つけた新聞の花嫁募集の記事に応募する。
さっそく来てくれと行くと、想像に反してハンサムで悲し気なロスに惹かれてしまう。
妻子を亡くし、残された小さな孫の世話と、死が近い叔母のための期間付きの契約結婚をしてしまったニコールは、彼に更に惹かれていくが…。
契約結婚モノ。

ハーレクインに合う大人っぽい絵柄と、線の細い枯れた雰囲気のヒーローに惹かれてレンタル。
妻を亡くしたヒーローは多いが、孫までいるのは珍しく、かといって年過ぎない微妙なラインが良かった。

内容は想像しやすく、枯れた紳士と若い愛に走るヒロインで、「おお、やったー」とか「やっぱりな」とかドラマにツッコミを入れる感じで、ベタベタだった。
こうなったのはヒロインにいまひとつ感情移入しにくかったのかも？
こう書くと良くないみたいだが、そういうわけでなく、ハーレクインの定番が詰まった王道のメロドラマが読みたい時にオススメしたい作品である。

著者プロフィール

豊田工業高等専門学校准教授。
主要業績　「バルト修道院年代記にみられる証書の利用」『史林』86巻3号（2003年）、「海峡を越えて――あるアングロ・ノルマン貴族の軌跡」、前川和也編著『空間と移動の社会史』（ミネルヴァ書房、2009年）、「ノルマン征服とアングロ・ノルマン王国 1066～1154年」、朝治啓三・渡辺節夫・加藤玄編著『中世英仏関係史1066－1500――ノルマン征服から百年戦争終結まで』（創元社、2012年）


「2012年 『12・13世紀　1066年～1280年頃』 で使われていた紹介文から引用しています。」